【目次】
・IH対応土鍋の選び方
・おすすめのIH対応土鍋
・魅力的なデザインのIH対応土鍋
・IH対応土鍋の使い方
IH対応土鍋の選び方
土鍋にはたくさんの種類が販売されていますが、近年は、IHにも対応しているものが増えてきました。自宅のコンロに合う土鍋の選択肢が増えるのは好ましい一方で、「種類がありすぎてどれを選べばよいか分からない」という声も少なくありません。IH対応の土鍋を選ぶときは、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
用途で選ぶ
土鍋のサイズは「号数」で表されます。土鍋を選ぶときは、用途にかなう号数のものを選ぶようにしましょう。例えば1人でサクッと調理する「マイ土鍋」にするつもりなら、3~5号サイズ(直径15~20cm)であれば事足ります。家族2~3人で鍋を囲むなら6~7号サイズ(直径22~25cm)、4~5人家族なら8~9号サイズ(直系28~31cm)くらいが目安になります。
迷ったときは「大は小を兼ねる」通り、少し大きめを選ぶことをおすすめします。ただし、同じ号数でもメーカーや仕様によってサイズが異なることがあります。土鍋を選ぶときは実寸までチェックすると安心です。
素材やデザインで選ぶ
土鍋の材質は主に次の3種類です。それぞれ性質やメリットは異なるので覚えておきましょう。
・萬古(ばんこ)焼
・伊賀(いが)焼
・セラミック
土鍋の国内生産シェアトップといわれるのが萬古焼です。硬度が高く目が詰まっているので、割れにくく料理のにおいが付着しにくいといわれています。電子レンジやオーブンでの使用も可能です。
また伊賀焼は、保温性が高く遠赤外線効果に優れているのが特徴です。火を止めても中身が冷めにくいので、余熱調理にも向いています。
一昔ながらの「土鍋っぽさ」が苦手なママはセラミックをチェックしてみましょう。ゴツゴツしていないスタイリッシュなデザインが数多く販売されています。電子レンジやオーブンでも使える上、お手入れが簡単なのも魅力です。
おすすめのIH対応土鍋
昔ながらの土鍋から「これが土鍋?」と言いたくなるようなデザインのものまで、土鍋のバリエーションは豊富です。家族みんなで囲みたい時におすすめのIH対応土鍋を紹介します。
ガス・IH兼用「長谷園 IH対応ヘルシー蒸し鍋 優」
伊賀焼の鍋底には、厚手のカーボン製発熱体が組み込まれています。ガスはもちろん100・200VのIH調理器に対応する仕様です。伊賀焼らしく高い熱伝導率で食材の芯まで熱を伝え、旨味をじっくり引き出します。蓄熱力も高いので、熱源から離しても料理が冷めにくいのも魅力です。
また、蒸し料理のときは陶器製のすのこを使います。肉や魚の余分な油が落ちていくので、ダイエット中の人も安心です。鍋の容量は2000mlほどで、2~4人での使用に適しています。白く清潔感のあるカラーで見栄えもよく、料理をさらにおいしく見せる引き立たせ役になってくれそうです。
商品名:長谷園 IH対応ヘルシー蒸し鍋 優
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耐久性に優れたロングセラー商品「銀峯陶器 花三島 IH対応土鍋」
灰地に菊紋がデザインされた萬古焼の土鍋は、1970年代から続くロングセラー商品。料亭やレストランで使われることも多く、プロの料理人からも絶大な支持を集めます。鍋底に発熱プレートを装着すれば、IH調理器での使用も可能。
土鍋は陶器と磁器の特性を併せ持つ「半磁器」のため、耐熱性が高いのが特徴です。電子レンジやオーブンでも使えるので、さまざまな料理に使えます。容量は4000mlほどあり、4~5人に適したサイズです。昔ながらの古き良きなデザインは、家族の鍋タイムにぴったりです。
商品名:銀峯陶器 花三島 IH対応土鍋
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セラミック加工の「STYLE BROWN」
以下でも紹介しますが、土鍋を使い始めるときには「目止め」をする必要があります。素材である土の「目」と呼ばれる穴をでんぷん質でふさぐ作業です。決して安価ではない土鍋を大切に使い続けるために必要な準備ですが、そのような作業をしなくていいのがセラミック加工された土鍋。
こちらの土鍋のポイントは、購入してすぐに土鍋を使えるうえ、汚れやにおいが付きにくい点です。機能は通常の土鍋と同じなため、もつ鍋・おでん・パエリアなどさまざまな料理を楽しめます。200V・3kWのIH調理器に対応するほか、オーブンでの使用も可能。8号サイズなので、3~4人家族におすすめです。
商品名:STYLE BROWN
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魅力的なデザインのIH対応土鍋
土鍋を頻繁に使う家庭なら、見た目の良さにもこだわって選びたいものです。食卓に置いてもスタイリッシュに決まる、デザイン性の高いIH対応土鍋を紹介します。
無駄を排除したシンプルな萬古焼「ambai 土鍋」
モノトーンカラーで統一されたシンプルな土鍋は、蓄熱性・保温性に優れた萬古焼。土鍋にありがちなゴツゴツ感がなく、器にこだわるママにもおすすめです。鍋の素材そのものがIH調理器に反応するため、鍋底にプレートなどを取り付ける必要はありません。直火でもIHでもそのまま使用でき、「直火→IH」への切替えが簡単です。
ご飯釜として使う場合は、3号分の炊飯が可能です。木製のフタも付属しているので、炊いたあとは土鍋をそのままおひつとして使えます。
商品名:ambai 土鍋
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ヘルシーな蒸し料理が楽しめる「KINTO IH土鍋 KAKOMI」
鍋に適量の水と付属のすのこをセットするだけで、いつでも気軽に油分不使用の蒸し料理を味わえます。土鍋は本体から鍋まで滑らかな乳白色でスッキリと見栄えがよく、どんな食卓にもなじみやすいデザインです。100、200VのIH調理器に対応するほか、直火、ハロゲンヒーター、電子レンジやオーブンでの使用も可能です。
商品名:KINTO IH土鍋 KAKOMI
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コンパクトな炊飯用土鍋「ストウブ ラ ココット de GOHAN」
コンパクトな炊飯用ココットは、「羽釜」の形状が特徴です。日本やアジアの食文化に着目して開発されており、ふっくらとおいしいごはんが炊きあがります。器は底にかけて丸くカーブしているのが特徴で、鋳鉄(鋳物)製ならではの高い蓄熱性で炊きムラもありません・100・200VのIH調理器に対応するほか、直火でも使えます。取扱説明書にはおすすめレシピも掲載されているのでぜひ挑戦してみては。
商品名:ストウブ ラ ココット de GOHAN
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IH対応土鍋の使い方
土鍋はさまざまな調理に使えますが、使う前や使い方には注意が必要です。土鍋のメリットを最大限生かし、長く使うためにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。使い始めの注意点からお手入れ方法まで紹介します。
まずは「目止め」をする
目には見えませんが、土鍋には無数の穴が空いています。これをふさがないまま使用を始めると、穴に食材のかけらなどが詰まって不快なにおいを発したり、穴からひび割れが生じたりする恐れがあります。土鍋を購入したら、次の手順でまずは目止めをしましょう。
1.水洗いをして乾かす
2.土鍋の8分目くらいまで水を入れる
3.水に対し1/5程度の量の小麦粉または片栗粉やご飯を入れる
4.フタは閉めず1時間程度を弱火で加熱する
5.土鍋が冷めたら中身をすて、水洗いする
6.しっかり乾かす
このとき注意したいのが、最後の工程でしっかりと乾かすことです。せっかく目止めをしても、濡れたまま加熱すると割れてしまう恐れがあります。
おいしくご飯を炊く方法
土鍋で炊いたご飯は遠赤外線効果でふっくらおいしい仕上がりになります。失敗しないポイントは、まずしっかり浸水させることです。土鍋で炊飯するときは夏なら30分、冬なら1時間程度お米を水に浸しましょう。これを忘れると炊き上がっても芯が残ってしまう可能性があります。お米と同じ量の水を入れることも重要です。水分量の違いが炊き上がりに大きく影響するため、きちんと計量しましょう。
準備が整ったらフタをし、火加減は10分くらいで沸騰するよう中火でスタートします。沸騰したあとは弱火にして、15分ほど加熱すれば完成です。ただしすぐには食べられないので、様子を見ながら10分程度蒸らしましょう。
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使用後のお手入れ方法
使用後は、鍋の熱が冷めてから洗うのがおすすめです。土鍋は急激な温度差には弱いという特徴があります。熱い土鍋に冷水を入れると、温度変化に耐えられず破損するかもしれません。
また、土鍋を洗う際には洗剤を使わない方がよく、洗剤のにおいが残ってしまう恐れがあるため、注意が必要です。もしも焦げ付きなど汚れが目立つ場合は、土鍋の8分目程度まで水を入れ、重曹を約30グラム加えた後に沸騰するまで加熱します。沸騰後は火を止めて少し時間をおきましょう。そうすることで、焦げ付きが浮いて簡単に落とせます。
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