夏でも湯船に浸かる?浸からない?
毎日ジメジメと暑い日が続いていますが、みなさんは夏でも湯船に浸かりますか?気温が高くなると、湯船にお湯を張る回数が減る人も多いのではないでしょうか。
今回、花王は湯船の入浴頻度についての調査を実施。その結果、冬は64%もの人が毎日入浴すると回答した一方、夏は36%と3割近く減ることがわかりました。
※2019年7月 (n=642)、2020年1月 (n=641) ともに12~69歳 女性対象
この結果に納得という人も多いと思いますが、実は暑い時期でも湯船に浸かることには様々なメリットが。ということで、夏の入浴のポイントをご紹介します。
夏こそお風呂に入った方がいい?
暑い毎日が続く中で、疲労感が抜けづらかったり、クーラーで身体が冷えたりする場合は湯船に浸かるのがおすすめ!入浴を習慣化することで身体の発汗機能を向上させ、体温調節のしやすさにもつながります。
湯船入浴の3つの作用
1:温熱作用
お湯の熱が体に伝わり体温が上がると、皮膚の毛細血管が広がって血行がよくなります。
2:水圧作用
適度な水圧で手足にたまった血液が押し戻されて心臓の動きが活発になり、血液やリンパの流れを促進。
3:浮力作用
プールや海に入ると身体が浮くように湯船でも浮力が働き、体重は約10分の1に。日頃体重を支えている筋肉や関節を休ませることができます。
入浴で汗をかいて日中の暑さ対策を!
花王パーソナルヘルス研究所では、40℃のお湯に胸まで浸かって入浴したときに出る汗の量の推移を調査。その結果、入浴して数分後から汗が出はじめ、その後時間とともに汗の量が増えていく様子を確認しました。
(森本ら、2020、日本温泉気候物理医学会雑誌(早期公開)doi: 10.11390/onki.2314より作図)
体温を調節する発汗機能をきちんと働かせるためには、汗をかくことに身体が慣れておくことが大切。湯船に浸かって汗をかく習慣をつけることは、身体の体温調節機能を働きやすくすることにつながります。シャワーで済ませてしまうことが多い人は、無理をしない範囲で湯船に浸かることをはじめてみては。
場面別・おすすめの入浴法
1:汗をかきやすくなる入浴法
身体の体温調節機能を働きやすくするためにも良いとされる、湯船入浴。入浴の際に汗をかきやすくするには、いくつかポイントがあります。
1:入浴前にしっかり水分補給を
2:お湯の温度は40℃前後を目安に。
3:10~20分くらいかけてゆっくり胸のあたりまで浸かって入浴。湯船の中でストレッチなどをとりいれるのもおすすめです。
4:入浴後の水分補給も忘れずに!
2:疲れを取りたいときの入浴法
暑い中の通勤や同じ姿勢が続く在宅勤務など、疲れを感じる場面も多いのでは。そんなときに試したい入浴法をご紹介します。
1:足のむくみや疲れをすっきりさせたいときは、たっぷりのお湯にしっかり浸かる。
2:お風呂のお湯の水圧原理を利用し、足にたまった血液やリンパ液を押し戻します。湯船に40℃前後 (ややぬるいと感じる程度) のお湯をたっぷりはって、深く、長く、10分程度浸かって。
※お腹にも圧力がかかるので、妊娠中は避けてください。
3:お湯に浸かりながら、つま先から足の付け根に向かってやさしくマッサージをするのも◎。
4:お風呂の温浴効果を高める薬用入浴剤を使うのもおすすめ。血行を促進し、冷え性、疲れ、肩こりを効果的に回復させる効果があります。
3:リラックスしたいときの入浴法
お湯の温度の好みはいろいろですが、お風呂で気分をリラックスさせたいときはぬるめに設定するのがポイント。ぬるいお湯は、リラックスに関与する神経である副交感神経を優位に働かせることができます。
1:38~40℃のぬるめのお湯に、10~20分くらい全身浸かる。
2:入浴剤を使用するのもおすすめ。ラベンダー系やカモミール系の香りは、リラックス気分を味わえます。お気に入りの香りを楽しみながら、ゆったり湯船に浸かって。
夏はシャワーだけでささっと済ませがちですが、夏でも湯船に浸かるといいことがたくさん。なんとなく疲れが取れない人やリラックスしたいと思ったときには、しっかり湯船に浸かる習慣をつけてみるといいかもしれません。
情報提供:花王株式会社
トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.
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