【目次】
・布団を干すメリットとは?
・布団干しはどうやって選ぶ?
・おすすめの布団干し5選
・洗濯物も一緒に。多機能な布団干し
・収納に便利な折りたたみ式布団干し
・屋外に布団を干す際に役立つグッズ
・意外と知らない?正しい布団の干し方
【目次】
布団を干すメリットとは?
ふっくらと乾いた布団は、とても気持ちがよいものです。それだけではなく、布団を干すと、布団にとっても使う人にもよいことがたくさんあります。布団を干すことで得られる主なメリットを見ていきましょう。
寝心地がよくなる
人は寝ている間に大量の寝汗をかきます。布団は毎晩寝汗の水分を吸収するため、そのままにしておくと、布団内の湿度がどんどん高くなります。湿度の高い布団に潜り込んでも、体温で布団の中が蒸れてしまい、快適に眠れないことがあるかもしれません。
また、敷布団の場合は布団と床の間に湿気がこもり、カビや「へたり」の原因になりかねません。ジメジメとしてへたった敷布団は寝心地が悪く、睡眠に影響がでてしまう可能性があります。干して水分を追い出すことで布団内の湿度が下がり、心地よく使うことができます。
雑菌の増殖を防ぎ、布団が清潔に
ダニや雑菌は湿ったところを好み、寝ている間に付着する人間の皮脂などをエサに繁殖します。このため長い間干していない布団は、ダニや雑菌にとって最高の住処。ダニが増えればフンや死がいがたくさん発生し、アレルギー症状を引き起こすということも。雑菌は皮脂を分解するときに、イヤな臭いの元となる物質を作り出すため、どちらも絶対に増やしたくない大敵です。
毎日使うものだからこそ、布団を干すことで湿度を下げ、ダニや雑菌が増えにくい環境をつくるのは意識したいところ。さらに天日干しをして、紫外線の力で雑菌を減らしましょう。定期的に干すことが、布団を清潔にするポイントの一つです。
布団干しはどうやって選ぶ?
重くて大きい布団を干すのは、大変な作業です。こまめに干すためにも、布団干しはできるだけ使いやすいものを用意しましょう。布団干しにもさまざまなタイプがあり、使い勝手の良し悪しは家の環境や干す布団の数などで決まります。あなたにぴったりの布団干しを選ぶポイントを見ていきましょう。
干す場所で選ぶ
まずは布団をどこに干すのかを考えます。ベランダや庭などの屋外に干すなら、風が吹いても倒れにくい安定感や、サビにくさを重視する必要があります。バーや本体がサビにくい素材であることはもちろん、継ぎ目にも防サビ加工が施してあるものを選びましょう。
室内で使う場合は、全体の大きさや軽さ、収納のしやすさがポイント。狭い部屋に布団を干すなら、脚がエックス型に開く「スタンドタイプ」が便利です。ワンタッチで折りたためるので、使わないときは家具のすき間などにしまっておけます。屋内に広い物干しスペースがあり、布団干しを常設しておける環境なら、頑丈な「突っ張り棒タイプ」もおすすめです。
干せる布団の枚数やサイズで選ぶ
布団干しは、商品によって一度に干せる布団の枚数や、対応しているサイズが異なります。家族が多い人は、一度に4~5枚干せる「扇型タイプ」が便利です。ただし扇型タイプは、基本的にバーの幅がシングルサイズに合わせて作られています。セミダブルやダブルの布団を使っている人はうまく干せない可能性があるため、扇型タイプはおすすめできません。バーの幅を変えられるものや、横長のものを選びましょう。
また、敷布団や冬用の掛布団を複数枚干すと、布団干しには相当の重量がかかります。中の素材にもよりますが、一般的なシングルサイズの敷布団は、1枚当たり5~7kgほどの重さがあります。布団干しを選ぶ際は耐荷重も必ずチェックしましょう。
おすすめの布団干し5選
バリエーションが豊富な布団干しの中から、特におすすめの商品を5点紹介します。干す場所や布団の種類など、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
安定感抜群「エカンズ ステンレス 伸縮式ものほし台」
高さや幅を自分の好きなサイズにアレンジできるステンレスの物干し台です。上段と下段に2対ずつの竿受けが付いており、好きな位置に竿をかけて使用します。竿は最大約3mまで伸ばせるので、2枚並べて干すことも可能です。ベース部分に水や砂を入れて使うタイプで、安定感があります。重い布団を干しても、洗濯物が風にあおられても倒れにくく、屋外でも使えます。竿は付属していないので、お手持ちの物を使うか、別途購入が必要です。
商品名:エカンズ ステンレス 伸縮式ものほし台
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形を変えられる「モリ工業 屏風形ふとんほし」
正方形の箱のような形に開く布団干しです。各辺に1枚ずつ、計4枚まで布団を干せます。箱形は布団を1枚ずつ離して干せるため、通気性や採光性がよいのがメリットです。使わないときはコンパクトに折りたたんでおける他、干す枚数やスペースに合わせて、アルファベットの「N」のような形に変えられるのもポイントです。バーには2対の竿受けがあり、別売の竿を取り付ければ衣類用の物干し台としても使えます。
商品名:モリ工業 屏風形ふとんほし
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室内干しに「山善 突っ張りハンガーラック」
室内に物干しスペースを常設するなら、山善の「突っ張りハンガーラック」がおすすめです。10cm程度の奥行きがあれば設置でき、狭い部屋でもちょっとしたスペースを有効活用できます。耐荷重は1段当たり約30kgです。横幅が最大約136cmまで広げられるので、幅約120cmのセミダブルも余裕をもって干すことができます。
バーの位置は身長に合わせて自由に調整可能です。バーを低めにしておけば重い布団を高い位置まで持ち上げなくてもよく、布団干し作業が楽になります。上のバーにはシャツなどの軽い衣類を干せます。取り外し用の「引っかけ棒」が付いているので、脚立を用意する必要はありません。
商品名:山善 突っ張りハンガーラック
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すっきりとしたフォルム「平安伸銅工業 室内物干し」
色・形ともにシンプルで、すっきりとした見た目の室内用の物干しです。耐荷重が約7.5kgあり、ポールを最大約116cmまで伸ばせるので、シングルの布団1枚をゆったりと干せます。折りたたむと奥行き約6cmの薄さになり、使わないときは家具のすき間などに収納できます。リビングの隅や寝室などで、ちょっと部屋干ししたいときにも便利です。
商品名:平安伸銅工業 室内物干し
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インテリアを邪魔しない「Blueekin 室内物干しワイヤー」
羽毛布団や肌掛布団、毛布などの軽めの布団を干すのにぴったりな、ワイヤータイプの物干しです。壁に取り付けた本体からワイヤーを引き出し、反対側のスロットに差し込んで使います。本体やスロットはコンパクトでスタイリッシュなデザインで、インテリアの邪魔をしません。
ワイヤーはサビにくい「304ステンレス」でできており、浴室や寝室、バルコニーなどさまざまな場所に取り付け可能です。引っ張る力が強く、ピンと張れるので洗濯物の重みでたわむこともありません。ワイヤーの長さは約1~3.5m、最大耐荷重は約20kgです。ただし小さなネジや接着剤で壁に取り付けるだけですから、敷布団のような重い布団には耐えられない可能性があります。布団を干すときは、重さにも十分に注意を払いましょう。
商品名:Blueekin 室内物干しワイヤー
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洗濯物も一緒に。多機能な布団干し
布団干しに衣類やぬいぐるみなどを干せる機能が付いていると、日常的にも使えて重宝します。多機能タイプの布団干しを2点紹介します。
横から干せるV字タイプ「セキスイ ステンレス布団干し」
ポールの横から布団を通せるV字型の布団干しです。布団を高く持ち上げなくてよく、裏返し作業も楽にできます。バーが2本平行に並んでいる「ダブルバー」タイプで、布団の裏側にも空気が通りやすく、乾きやすいのもポイントです。ダブルバー部分には枕やクッションをそのまま乗せられる他、ハンガーを交互にかければ衣類もたくさん干せます。
商品名:セキスイ ステンレス布団干し
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伸縮可能「アイリスオーヤマ ふとん干し ダブルバー付き」
家族が多い場合や使用する寝具のアイテムが多いとき、大容量の布団干しを探すなら、こちらの商品がおすすめです。X型に開き、横幅を最大約225cmまで伸ばせます。シングルの布団を4枚まとめて干すことも可能です。ダブルバータイプで通気性がよく、大きな枕やぬいぐるみなども乗せられます。付け外しができる移動式のハンガー掛けも、とても便利です。ハンガーの間隔を狭めてたくさんの衣類を干したり、広げて風通しをよくしたりと、洗濯物の量や天候などに応じて効率的に使えます。素材はサビにくいステンレスで、ベランダや庭での外干しにもぴったりです。
商品名:アイリスオーヤマ ふとん干し ダブルバー付き
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収納に便利な折りたたみ式布団干し
布団をたくさん干せて、収納にも便利な折りたたみ式の布団干しを紹介します。使いたいときだけ広げられるので、レジャーの後や梅雨の晴れ間など、一度に多くの洗濯物を干したいときにも便利です。
ゆとりのある高さ「天馬 ポーリッシュ 伸縮式布団干しX型」
2本のバーがX型に開くシンプルな構造の布団干しです。太くがっちりとしたスチールパイプ製で、耐荷重は約20kg。布団を一度に4枚干すことができます。高さにゆとりがあり、干すときに布団が地面に着かないよう配慮されているので、屋外でも安心です。バーの下には衣類のズレを防ぐハンガーフックが付いています。
商品名:天馬 ポーリッシュ 伸縮式布団干しX型
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オールステンレス「ビーワーススタイル ステンレス布団干し」
サビに強い、オールステンレスの扇形ふとん干しです。四つの枠を扇状に開いて、それぞれに1枚ずつ、計4枚の布団を干せます。耐荷重は1枠当たり約7kgで、枠の横からスライドするように布団をかけられるので、敷布団のかけ外しもスムーズです。枠を閉じれば厚さ約9.5cmとコンパクトになります。
商品名:ビーワーススタイル ステンレス布団干し
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持ち運び楽々「ベルメゾン コンパクトに収納できて大量に干せる室内ベランダ兼用布団干し」
名前の通り、収納時のコンパクトさと干せる量の多さにこだわった布団干し。横幅が最大約222cmまで広がり、シングルサイズの布団を2枚ずつ、計4枚をゆったりと干せます。サイドから楽に布団をかけ外しできる、低めの設計もうれしいポイントです。裏返す手間が省けるダブルバータイプ。小柄な女性や体力のない高齢者でも楽に作業できます。素材はサビに強く、軽量なアルミ製で、全部で約5.7kgと片手でも持てるほどの軽さなので、ベランダから室内、収納場所へも手軽に移動できます。
商品名:ベルメゾン コンパクトに収納できて大量に干せる室内ベランダ兼用布団干し
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屋外に布団を干す際に役立つグッズ
布団は屋外で、日に当てて干したいという人も多いのではないでしょうか。しかし屋外に干すと、花粉や砂ぼこりが付いたり、日差しが強過ぎて生地が傷んだりすることもあります。気になる人は、汚れや傷みを防げる便利グッズを使ってみましょう。主なグッズと特徴を紹介します。
袋状の布団干しカバー
「布団干しカバー」はファスナーが付いた袋に布団を丸ごと包んで使うグッズです。布団をカバーで覆うことで、ベランダの手すりや物干し竿の汚れ、花粉やホコリなどから布団を守ります。布団干しカバーを選ぶポイントは、生地の素材と色にあります。できるだけ目が細かく、花粉やPM2.5などを通さない素材を選びましょう。洗濯できる素材なら、一層安心です。色は黒がベストです。黒は太陽熱を吸収しやすいため袋の中が高温になり、ダニを退治する効果も期待できます。また、日差しの弱い日や、昼の時間が短い冬でも効率的に熱を集められ、短時間で乾きます。
汚れの付着を防ぐ布団干しシート
布団干しシートは、ベランダの手すりや外壁の汚れから布団を守るグッズです。手すりにシートをかけ、その上に布団を乗せるだけなので、布団カバーよりも手軽に使えます。布団干しシートは汚れやすいので、洗濯機で洗えるものを選び、こまめに洗って使いましょう。また、布団を乗せ降ろしする際に滑り落ちないように、ボタンやヒモなどで手すりに固定できるものがおすすめです。シートと布団の間にも滑り止め加工がされていると、より安心です。
意外と知らない?正しい布団の干し方
布団のお手入れ方法は、素材によって異なります。また、布団を干す時間や干した後の仕上げを間違えると、布団干しの効果が薄れてしまうこともあるため、注意が必要です。正しい布団の干し方を見ていきましょう。
素材に合わせてお手入れを
布団の素材には綿・羽毛・羊毛などがあります。綿は吸水力が高く湿気をため込みやすいため、定期的に日に当てて干しましょう。羽毛や羊毛は、非常にデリケートな素材です。紫外線に当てると傷む可能性があるため、天日干しは避けた方が安心です。羽毛は月に1~2度、羊毛は週に1度が目安です。外に干す場合は、直接日が当たらないように陰干しをするか、布団カバーやシーツを付けたまま干すようにしましょう。
布団を干す頻度や時間・湿度
布団はこまめに干すのが理想的ですが、悪天候が続いたり忙しいときなど、干せない日が続くこともあります。時間がないときは掛布団をめくってこもった熱を逃がし、敷布団に風をあてることで湿気を減らすことができます。寝室を換気したり、エアコンで湿度を下げたりする方法も一つの手です。
外に干せるときは、午前10時~午後3時ごろまでが目安です。あまり長く干すと日差しで生地が傷む他、花粉やホコリなどが付くリスクも高まります。また、朝早い時間や夕方は、晴れていても湿度が高いため、布団を干すのに適していません。夏の夕方は急に雨が降ることも多いので、特に注意が必要です。乾いたら早めに取り込むようにしましょう。
強くたたくのはNG
布団を干した際に、布団たたきなどで強くたたいていませんか?親に教わったり、近所の人がやっていたりなどの理由でつい真似をしがちですが、実は布団を強くたたくのはNGです。布団を強くたたくとホコリが舞うのが見えるため、表面の汚れを取り除けているように感じます。しかし布団をたたくと生地を傷めてしまいます。
また、ダニを退治するために布団をたたく人もいますが、これも逆効果です。たたいた衝撃でダニの死がいやフンが粉々になり、アレルギーを引き起こしやすくなる他、生きているダニも布団の奥深くに潜り込んでしまいます。また、布団をパンパンとたたく音はよく響くため、近所迷惑にもなりかねません。お昼寝中の赤ちゃんや受験生がいる家庭など、日中を静かに暮らしたい人もいるので、周囲への配慮のためにも布団をたたくのは控えましょう。ほこりやダニが気になる場合は表面を軽くはたき、内側は掃除機を。
掃除機などでホコリを取るのがおすすめ
カバーなどを付けずに直接外干しをすると、花粉やホコリの付着率が高まります。また、死滅したダニの死がいやフンが布団の内側に溜まってしまう可能性も。このような汚れは、掃除機で吸い取るのがおすすめです。ハンディクリーナーや掃除機を使い、ホコリなどを除去しましょう。ヘッドの汚れが気になる人は、布団用の掃除機ヘッドを。
(参考:一般社団法人 日本ふとん協会)
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