【目次】
・服を断捨離するメリットって?
・クローゼットの理想的な服の枚数とは
・どんな基準で断捨離をすればいい?
・服の処分はどうやってする?
・服を断捨離する際のポイント
・無駄な服を買わないようにするには
服を断捨離するメリットって?
丁寧な暮らしの実現には、定期的な断捨離が効果的と言われています。しかし、服には思い入れや思い出があったり、今後着用する機会を期待したりして、なかなか捨てられないものです。服の断捨離は、具体的なメリットやコツをきちんと把握してから始めるのがおすすめです。まずは、メリットを見ていきましょう。
スペースが増え、収納が楽に
服の断捨離をすると収納にスペースの余裕が生まれ、整理整頓や出した服・小物を元に戻す作業がスムーズになります。取り出したい服を見つけやすいため、クローゼット内をきれいに保ちやすくなるのです。収納にスペースが生まれることで、室内に出しっ放しの荷物も片付きます。結果的にクローゼットや押し入れといった収納スペースだけでなく、お部屋や自宅全体がすっきりします。
また、着ようとしていた服のシワやほつれに気づき、着る直前でやめた経験はありませんか?クローゼットに余裕を持たせることで、洋服や収納している小物などアイテムの状態も確認しやすくなるというメリットもあります。
コーディネートの時間を短縮
たくさん服がありすぎることによって、毎朝、コーディネートに悩む人も多いはず。クローゼットがパンパンだと、どのような服を持っているか、どこに何があるかが把握しづらいため、コーディネートをする時に時間がかかりがちです。「着たい服・適当な服がない」と思い込み、さらに服を買い込む悪循環につながりかねません。
服の断捨離がうまくいくことによって期待できる点は、選択肢が少なくなった分、効率よくコーディネートが決まりやすくなるところ。また、身支度にかかる時間の短縮になり、忙しい朝でも余裕がでてきたり、本当はクローゼットの奥に眠っているのに「服がないから」と重複して購入してしまうことへの対策にも。
女性のクローゼットの理想的な服の枚数とは
服の断捨離を始める前に、まずは現在何着くらい服を持っているのか数えてみましょう。現状を把握し、数字として捉えるのは、服の断捨離にとって大事な作業の一つです。そして、理想的な服の枚数をチェックし、手持ちの枚数と比べましょう。理想的な服の量については、二つの説が一般的です。自分の生活スタイルやこだわりをもとに、どちらが自分にあっているのか、判断しましょう。
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ワンシーズン30着程度がおすすめ
服の断捨離では、ワンシーズン30着程度目安に、手元に服を残すのが理想的という説があります。シーズンは、「春秋」と「夏」・「冬」に分けます。服の内訳は、春秋シーズンの服の適正量を基準にしましょう。
・トップス 10枚
・ボトムス 8枚
・ワンピース 5枚
・カーディガン・ジャケット 5枚
・アウター 2枚
夏は、春秋と比べてアウターや上着類を少量にします。ファッションのテイストやライフスタイルによって、ワンピースやトップスの枚数を増やしましょう。一方で、冬はワンピースや薄手のトップスより、アウターや上着類、厚手のトップスが活躍します。洗濯するタイミングによって足りなくなりそうな場合は、全体の枚数を数枚プラスして設定しましょう。
ライフスタイルに合わせて
Domani世代の女性の多くは、仕事や子どもの送り迎え・付き添いなどで普段着用する服のタイプがある程度決まってきます。しかし、休みの日は雰囲気を変えておしゃれを楽しみたいもの。そんなときは枚数にとらわれず、普段着とは別に休日用の服を3パターンほど用意しましょう。小物を取り入れて着まわしすれば、十分にコーディネートを楽しめます。
どんな基準で断捨離をすればいい?
いざ、断捨離を始めようとしても、捨てる服と残す服の基準が分からないものです。一説では、改めて手持ちの服を見直したときに「ときめきを覚える服は残し、ときめかない服は捨てる」と言われています。しかし、この基準は人によっては難しく、あいまいに感じられるものです。誰でも判断しやすく、また「捨てる」ことに罪悪感を抱きにくい、断捨離する服の基準を紹介します。
1年以上着ていない
服の断捨離は、「着ていない期間」を捨てる基準に考えると迷わずに判断ができそうです。一般的には、「1年のうちに袖を通したか」が断捨離の基準とされています。1年以上着なかった服のほとんどは、現在の生活スタイルに合っていないものだからです。また、1年以上着ていない服は、言うまでもなく1年以上前に購入しているので、その間にファッションのテイストやトレンドは変化しているはず。もったいないと取っておいても、日の目を見る日はこないかもしれません。
体形に合わない
30〜40代は、ライフステージの変化とともに、体形が変化しやすいときです。さらに、人によってはフラットシューズしか履けない期間や、TPOでミニ丈・体のラインが出る服は適さない場面があります。こうした期間に着ないで保管しておいた服は、元の体形に戻ったとしても流行遅れになっていたり、現在の自分に合わなかったりする場合があります。「もったいないから」と保管するより、思い切って、今後似たテイスト・デザインの服を着たくなったら「もっと上質な服を新調する」すなわち「上質な服が似合う女性になる」くらいの心持ちで、断捨離しましょう。
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生地が傷んでいる
どんなに愛着のある服でも、着ているうちに毛玉ができたり、ほつれなどによって生地が傷んできます。服の傷みに気づいたら「捨てるタイミングが来た」というサインです。おしゃれはもちろんですが、それ以前にまず身だしなみを整えることを意識してみましょう。どんなにお気に入りでまだ捨てるほどではない服でも、胸を張って外出できない服や清潔感が損なわれる服は着ないのがスマートです。
服の処分はどうやってする?
断捨離の対象となる服が決まったら、まずは汚れや傷みのある服、何度も着用した服はゴミ袋に入れましょう。「ゴミ」だと認識することで手放す罪悪感が減ります。一方で、購入したものの、袖を通す機会のなかった服や高価な服などは、処分方法に迷うものです。一旦ゴミ袋に入れても、もったいないと再び取り出してしまう人もいます。こうした場合は、他の処分方法を試してみましょう。うまくいけば、捨てるより服を気持ちよく手放せます。
ネットで販売
現在、断捨離の方法としてポピュラーなのが、スマホ一つでできるフリマアプリなどでの販売です。断捨離したい服の写真を撮り、ブランド名・購入した年・サイズなどの特徴を書き込むだけで、誰でも出品できます。住んでいる地域や年代が異なる、さまざまな人がチェックしているので、引き取り手が見つかる可能性が高いです。少し手間はかかりますが、お小遣い稼ぎになるのがネット販売の醍醐味と言えます。
リサイクルショップで買い取りしてもらう
断捨離したい服を一気にリサイクルショップに持ち込んで買い取りしてもらうのも、一つの手です。最近は、ダンボールにまとめて送付するだけで、査定から引き取りまで無料で行ってくれるリサイクル業者もあります。特に、ブランド品は高値が付くケースもあるようです。ただし、かなり低価格での買い取りになることが多いため「手間賃込み」と割り切れる人向きの断捨離方法と言えます。
フリーマーケットで販売
断捨離したい服の処分方法として、フリーマーケットで売るのもおすすめです。出店では販売中の会話や会場の雰囲気なども楽しめます。しかし、開かれる会場によって高額の参加料が発生したり、訪れる客層が自分の販売する商品のテイストと異なり、あまり売れなかったりすることもあるようです。あらかじめ、参加料を確認し、同年代や少し若い世代の人が訪れるようなスポットで開催するフリーマーケットに出店しましょう。
ショップの回収ボックスを利用
まだ着られる服は、ショップの回収ボックスで処分する方法もありです。現在、複数のファストファッションブランドが、ショップ内に服の回収ボックスを設置しています。ほとんどが自社ブランドの商品のみの回収に限られていますが、中には、自社ブランド以外の服も回収してくれたり商品券と引き換えてくれたりするブランドも存在します。回収の基準をホームページなどで確認してから利用しましょう。
寄付をして再利用
回収を利用する際は、寄付を行う方法もあります。ほとんどの場合、流行遅れや多少着古した服であっても、該当するものであれば基本的に回収してくれます。捨てるのがもったいないと感じる服でも、人や社会のためになるなら気持ちよく断捨離できそうです。ただし、穴や汚れがある服、一度着用した下着・靴下類は、当然寄付できません。寄付する前に状態をチェックし、改めて洗濯も済ませるなどのマナーを守りましょう。
ゴミとして捨てる場合
服などの布製品は可燃ゴミとして捨てられると思い込みがちですが、住んでいる地域によっては、布類は資源ゴミ、ボタンやファスナーなどは不燃ゴミになる場合もあるようです。捨てる前に地域の規定をチェックしましょう。また、ゴミ袋の中身が明らかに女性の服だと分かると、ゴミ袋をあさられてしまう危険性もあります。下着や靴下なども一緒に処分する場合は、特に注意が必要です。捨てる服は、新聞紙や中身が見えない袋で包んでからゴミ袋に入れましょう。
服を断捨離する際のポイント
気に入って購入・着用した服には思い入れがあるものです。断捨離するメリットやコツ、方法が分かっても、処分に罪悪感を覚える服もあります。捨てるのを迷う服は、断捨離後に後悔しないよう、見方を変えてみるのも効果的です。断捨離するべきかどうか、見極めるポイントを紹介します。
必要なものまで処分しない
冠婚葬祭用のワンピースやスーツなどは、着る機会は少ないものの、必要な機会がある服の代表格です。毎回買い直すのもありですが、急に必要になった場合、捨てたことを後悔することもあります。自分の体形や好み・シーン、全てに合う服を急ぎで見つけるのは至難の業です。流行に惑わされないデザインで、サイズが合う冠婚葬祭用の服は、簡単に処分しないようにしましょう。無難なセットを2パターンほど持っていると安心です。
迷ったら一旦保留にするのもあり
服の断捨離は、自分自身が「よりおしゃれを楽しみ、気持ちよく暮らせるようになるためのステップ」と捉えましょう。今捨てたら後悔するかも?と感じたり、断捨離を迷ったりする服は、一時的に保留にするのもありです。その場合は、保留コーナーを作り、ワンシーズン様子を見てみましょう。やはり着ない服もあれば、取り出して身に着ける服も出てきます。保留にしたからこそ、断捨離するべきか明白になり、気持ちよく手放せたり、今後も大事にしたい気持ちが生まれたりするものです。
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無駄な服を買わないようにするには
服の断捨離の仕上げには、今後は大がかりな断捨離をしなくても済むように「1枚増えたら1枚捨てる」といったルールを設けましょう。買い物にも一定のルールを設けないと「買った服を着ないまま処分する」というもったいないループの繰り返しになります。無駄な服を買わないで済む買い物のコツを見ていきましょう。
着まわしやすさで選ぶ
服を衝動買いしがちな人は、インパクトが強い服を選ぶ傾向があるようです。着まわしにくいアイテムを選んでいたり、着まわすこと自体を考えずに買っていたりします。今後は、着まわしやすい落ち着いた色やデザインを意識して選びましょう。一方で、ベーシックな服が多い人は、持っていないカラーやアイテムの服を選ぶと、手持ちの服が少なくても着まわしが楽しめるようになります。
きちんと試着をする
ショップで見かけたり、雑誌やネットショッピングで一目惚れしたりして買った服は、袖を通すとイメージが違い、タンスの肥やしになることが。トルソーやモデルが着ているのと、自分が着るのとではサイズ感が異なります。微妙なカラーの違いによって顔映りがパッとしなかったり、コーディネートのしづらさに直面する可能性も。こうした経験がある人は、今後は試着をしてから服を買うようにしましょう。全身鏡でサイズ感や顔映りを確認して購入した服の方が、長く愛用する可能性も高まります。
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