自分に不満
・時間はあるのに、しっかりできない自分 (40代・東京都・子ども2人)
・自分の価値が分からない (40代・奈良県・子ども1人)
できる人を見ると
・自分より出来る人を見たとき (30代・愛知県・子ども1人)
失敗
・同じ失敗をしたとき (40代・宮城県・子ども2人)
孤独
・寂しさです (30代・鹿児島県・子ども3人)
・孤独を感じたとき (30代・和歌山県・子ども2人)
寝不足
・寝不足だと何も考えられない (30代・新潟県・子ども1人)
・夜に物音で目が覚める (40代・山口県・子ども2人)
疲労
・疲れが取れないとき (30代・鹿児島県・子ども2人)
・疲れたときは美味しいご飯を食べても、面白いテレビを見てもなんだか心ここにあらず (40代・岐阜県・子ども4人)
心配
・心配事があるとき (40代・山口県・子ども2人)
評価されない
・自分の頑張りが評価されないで、 軽んじられたとき。 (40代・神奈川県・子ども2人)
【体験談】満たされない気持ちを解消するためにやっていること
心が満たされないときに取る行動No.1は「食べたいものを食べる」でした。次点は「好きなことをする」、「ひとりの時間をつくる」と続きます。心に栄養を与える行動が目立ちました。
食べたいものを食べる
・カカオ70%以上のチョコレートを食べる (40代・北海道・子ども2人)
・たくさん美味しいものを食べる (30代・東京都・子ども2人)
・甘いものを食べる (30代・静岡県・子ども1人)
・好きなお菓子を食べる (40代・東京都・子ども1人)
・いつも腹八分目で我慢しているところを、十分な量食べる (30代・和歌山県・子ども3人)
・食に走る (40代・京都府・子ども1人)
・食べたいものを食べたいだけ食べる (30代・広島県・子ども2人)
・好きなだけ食べる (40代・岡山県・子ども1人)
・のべつまくなし食べてみる (40代・京都府・子ども3人)
・美味しいスイーツを食べたり、カフェでお茶する時間を作る (40代・東京都・子ども2人)
・好きなものを食べてよく寝る (40代・埼玉県・子ども2人)
好きなことをする
・カンフー映画を見て自分の活力にする (40代・神奈川県・子ども2人)
・趣味の時間を作る (30代・神奈川県・子ども1人)
・寝かしつけた後の少しの時間を楽しむ。お酒を飲んだり撮り溜めておいたテレビを見たり (30代・東京都・子ども2人)
・趣味を楽しむ (30代・和歌山県・子ども2人)
・自分の好きなことに没頭して紛らわしています (40代・兵庫県・子ども2人)
・漫画を読むなど好きなことをする。 おいしいものを食べる (30代・茨城県・子ども3人)
・家事は後回しにして好きなことをする (30代・徳島県・子ども2人)
・ネットサーフィン (40代・東京都・子ども2人)
・大好きな映画やドラマを見て解消しています (40代・岩手県・子ども2人)
ひとりの時間をつくる
・ひとりの時間をつくる (30代・新潟県・子ども1人)
・自分だけの時間をつくる。 喫茶店に行くとか、コンサートに行くか、友だちと会うとか (40代・神奈川県・子ども3人)
・買い物をしたり、ひとりの時間を充実させる (40代・神奈川県・子ども2人)
・家族に邪魔されない自分の時間をつくる (30代・東京都・子ども2人)
・一旦家族から離れて、ひとりの時間をつくる (30代・東京都・子ども1人)
音楽を聞く
・音楽や読書などひとりで出来ることをする (40代・宮城県・子ども3人)
・音楽を聞きます (30代・鹿児島県・子ども3人)
・音楽を聞いてストレス発散 (40代・香川県・子ども3人)
・音楽を聞いて楽しい気持ちになる (40代・千葉県・子ども2人)
友達とコミュニケーション
・地元の友達とLINEをしたり、ひとりでもゆったり過ごせる時間をつくる (40代・東京都・子ども1人)
・友人と話す、話を聞いてもらう (40代・岡山県・子ども2人)
・友達とランチに出かける (40代・京都府・子ども3人)
寝る
・ゆっくり眠る (40代・愛知県・子ども2人)
・子どもと一緒に寝る (30代・大阪府・子ども2人)
・睡眠時間を確保する (30代・福岡県・子ども2人)
我慢
・お金もらってるから我慢しようと思い込む (30代・広島県・子ども1人)
・子どもが自立するまでひたすら耐える (30代・東京都・子ども2人)
買い物
・ショッピングで散財する (40代・長野県・子ども2人)
・我慢せず好きなものを買う (30代・大阪府・子ども2人)
歌う
・ヒトカラで歌う (30代・新潟県・子ども1人)
・誰もいない家で大声を出して歌う (30代・新潟県・子ども2人)
お酒を飲む
・子どもが寝た後の飲酒 (30代・富山県・子ども3人)
運動
・運動で解消します (30代・栃木県・子ども1人)
・身体を動かし汗をかいて発散している (30代・神奈川県・子ども2人)
リフレッシュ
・好きな入浴剤でリフレッシュ (40代・宮城県・子ども2人)
・雑誌やインターネット、テレビで気分転換 (40代・東京都・子ども1人)
時間に任せる
・時間が解決してくれる (40代・山口県・子ども2人)
・時間が経つのを待つ (40代・岐阜県・子ども4人)
仕事
・仕事に没頭する (40代・愛知県・子ども3人)
自分に言い聞かせる
・今は忙しい時期なんだと言い聞かせます (40代・東京都・子ども1人)
子どもを撮影した動画をみる
・子どもの過去の映像を見る (30代・神奈川県・子ども1人)
心が満たされないなら、まずは自己肯定感から始めて
「心が満たされるかどうかは、自己肯定感と関係があります」と話すのは臨床心理士・吉田美智子さん。
「自己肯定感というのは、〝どんな自分でもOK〟と感じることで、基本的には幼少期の親子関係で培われます。生まれてからの数年間、赤ん坊や幼児は人の役に立つことはなく、ただお世話をしてもらい、愛してもらうことでスクスク成長します。オムツが濡れたら替えてもらい、お腹が空いて泣いていたらご飯をもらえる。〝オムツを濡らしたらダメ〟とか〝働きもしないでご飯が欲しいとは?〟なんて言われないでしょう? この絶対的な肯定感が、〝どんな自分でもOK〟のベースです」(吉田さん)。
「物事がうまくいかずに心が満たされないと思いがちですが、自己肯定感があれば逆境の中でも〝心が満たされていない〟という感じ方にはならないはずなんです」(吉田さん)。人間が生きていく上で、いいときも悪いときありますよね。それをどう捉えられるかが「心が満たされない」と感じるか、感じないかの分かれ道のよう。
ではその〝自己肯定感〟はどのようにしたら身につくのでしょうか。「自己肯定感の回復に大切なことはふたつ。ひとつめは、〝ありのままの自分にOKを出すこと〟。満たされない自分も自分なんだと、そんなときもあるよねくらいに否定をせず見守れるようになること。そしてふたつめは〝信頼できる人との繋がりを持つこと〟。家族や友人、もちろん子どもだってOK。心が満たされないことを直に言わなくても、たわいもない話をするだけでも心は軽くなるはずです」(吉田さん)。
心が満たされない自分に気づいたとき、暗い気持ちになってしまいますが、自分の好きなことをしたり、信頼できる人と話せたり、美味しいものを食べて幸せな気持ちに転換できたりすると、自然と上向きな方向へ変わっていくのかもしれませんね。
写真/(C)Shutterstock.com
臨床心理士/公認心理師
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
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