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日本人はどのくらい本を読んでいる?
読書量が減っていると聞くことがありますが、日本人はどのくらい本を読んでいるのでしょうか?読書の効果について知る前に、その現状について紹介します。
読まない人が約半数
文化庁が2018年度に行った「国語に関する世論調査」によると、1カ月に1冊も本を読まないという人は、全体の約半数にのぼります。2人に1人は本を読む習慣がないというのが現状です。
中には、1週間に1冊以上のペースで読書をしている人もいますが、全体の1割もいません。約半数の人は本を読んでおらず、熱心に読書をしているのは一部の人に限られていることが分かります。
出典:平成30年度『国語に関する世論調査』の結果の概要|文化庁
読書が好きな理由とは
読書好きな人や習慣がある人は、読書のどんなところに魅力を感じているのでしょうか。アンケートリサーチしてみました。
なぜ読書を習慣にしている?読書が好きな理由は?
・現実から離れて本の中の主人公になりきれるから好き(30代・兵庫県)
・子供の頃から本を読むのが習慣だから。身近に知らない世界を感じられるから、欲しい知識が入ってくるから(40代・東京都)
・文字を読む事で色んな想像ができて、言葉の勉強になる(40代・東京都)
・以前から活字を読むことが好きなので。読むと、知らない世界を知ることができて楽しい(40代・東京都)
・何かの物語に没頭していると気分転換になるから(30代・千葉県)
※アンケートは30~45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数121名。
読書がもたらす主な効果
読書にはさまざまな効果があることが分かっています。中でも代表的なものを見ていきましょう。読書効果を具体的に知ることで、読書を習慣付けるきっかけになるかもしれません。
語彙力、文章力が養われる
本を読むとたくさんの言葉が出てきます。知っている言葉はもちろん知らない言葉も出てくるため、必要に応じて調べることもあるのではないでしょうか。すると、自然とたくさんの言葉が身に付くはずです。
同時に、良い文章にたくさん触れることで、文章力も磨かれると考えられます。読書で高めた語彙力や文章力は、企画書・プレゼン資料・メールなどを作るビジネスシーンでも生かせるかもしれません。多くの言葉を知り、使える言葉が増えて論理的な文章のコツが身に付くため、分かりやすく説得力のある文章が書けるのです。
説得力のある企画書や資料を作ることができれば、仕事上の信頼につながるかもしれません。読書を通して身に付けた語彙力や文章力は、仕事上の評価が高まるきっかけになりえます。
教養や知識が身に付く
読書は、これまで知らなかったことを知るきっかけになります。新しい知識や教養が身に付くため、世界が広がっていくのです。少しでも興味を持ったことがあれば、まずは本を読んでみてはいかがでしょうか。
例えば、カレーが好きならカレーに関する本を読みます。すると、カレーの歴史や地域ごとの違い、スパイスの種類など、1冊の本をきっかけに知りたいことが出てくる可能性があります。
知りたいことが出てきたら、その内容に合った本をどんどん読み進めていきます。すると、新たな知識が身に付き、教養が深まっていくはず。このように読書でインプットした知識は思考の材料になり、プライベートにも仕事にも役立てるかもしれません。
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仕事に役立つ知恵を得られる
仕事で問題やトラブルが起こり悩んでいるときにも、本が役立ちます。悩みに関するノウハウが書いてある本を参考にすれば、自力で解決を目指すよりもスピーディーに事態を導けるかもしれません。
本は知識を身に付け教養を深めるのに役立つだけでなく、同時に今必要なノウハウを教えてくれるものでもあるのです。
また、事前に読書で知識を身に付けておくことで、より深い仕事の理解につながる可能性もあります。体験の質を深めるためにも読書は役立つのです。
想像力が豊かになる
挿し絵がある本もありますが、漫画のように全てのページに絵が付いているわけではありません。そのため読書をしているときには、文章から全ての情報を読み取ることになります。
ただし、中には文章で明らかにされていない部分があるため、そのような箇所は想像力で補わざるを得ません。筆者はどのような意図で書いたのか、物語なら登場人物はどのような気持ちだったのか、といった点を想像しながら読むのではないでしょうか。
このように明らかになっていないことを想像するということは、他人に共感する思いやりを持つことにつながる可能性も。相手の気持ちに寄り添える、「精神的な成長」も期待できます。
まだある!実感できる読書効果
知識や文章力が身に付き仕事にも役立てられる読書は、日々の暮らしの質を高めるためにも効果的です。
コミュニケーション能力が高まる
まず挙げられるのが「コミュニケーション能力の向上」です。会話のキャッチボールをうまく行うには、自分の感じていることや考えていることをぴったりの言葉で表現する能力が欠かせません。
例えば、登場人物が自分の思いを語るシーンがある小説では、人物がどのように考え、どのように言葉にして伝えるのかが書かれています。そのため、さまざまな小説を読むことで、次第に言葉による表現の仕方をインプットできるのではないでしょうか。
知識や教養が深まり会話の引き出しが増えることも、スムーズなコミュニケーションにつながります。相手に役立つ情報や、面白い話題を提供することで、会話を楽しんでもらえるでしょう。