Q. あなたは「自分がやりたい仕事」をできていますか?
働く女性約100人に実施したアンケートによると、「やりたい仕事に就けている人」と「やりたい仕事には就けていない人」の割合は約半々という結果に。
「よく当てはまる」…11.8%
「当てはまる」…37%
「ほとんど当てはまらない」…26.9%
「当てはまらない」…24.3%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)
ちなみに、「やりたい仕事に就けている」と回答した人はどんな仕事に就いているのでしょうか。
・接客
「人と関わるのが好きなので接客業が向いてると思い、カフェをオープンさせました。常連さんから新しいお客さんまで、毎日お話ししながらコーヒーを入れるのが幸せです」 (40代・和歌山県)
・福祉
「子どもが好きなのもあり、児童発達支援が自分には合っているようです」 (40代・兵庫県)
・美容
「小さい頃から美容に興味があったのでエステ会社に就職しました。綺麗になっていくお客様を見ると頑張って良かったと思います」(30代・福島県)
・看護師
「自分が幼少期に入院した経験があり、その時に看てくれた看護師さんがとてもよくケアをしてくれたので自分もなりたいと思った」(30代・大阪府)
・アパレル
「洋服が大好きなのでアパレルに勤めています。販売から企画になれたので、今はやりがいも感じつつ、責任重大だなと思っています」(30代・北海道)
他にも「ツアーコンダクター」「東京ディスニーランドのキャスト」「教師」「動物と関わる仕事」「書店員」「経理、総務業務」などの回答も。
Q.やりたい仕事に関わるためには、実際何が必要だった?
実際にどんなことを実践したのか、体験談とともにご紹介します。
勉強
「化粧品にこだわり続け、情報収集をして自分の知識をあげた。興味を持ち続けることで、仕事がどんどん好きになる」(30代・大阪府)
「看護師になるための学校に行きました。ちょっとでもためになればと、ボランティアで福祉施設のお手伝いもしました」(30代・東京都)
資格取得
「保育士の資格を取得した。ピアノも習いに行ったし、折り紙や、お遊戯など思いつくことはなんでもしました」(40代・兵庫県)
「介護福祉士の資格を取りました。これからの時代、高齢者にとって必要な職業だと思います」(40代・香川県)
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「やりたい仕事が見つからない」という人が実践すべきこと
「やりたい仕事が見つからない」という人はどんなことを実践すべきなのか、パートナーコンサルタント・大塚万紀子さんにお話をうかがいます。
昔の思いやこだわりを捨てる
「小さい頃の夢や、ずっとこだわっていたものを一度手放してみるというのも非常に有効的だと思います。特に女性は、やりたい仕事に就いたとしても、出産や育児とライフステージが変わることで仕事への向き合い方が変化することがあります。少し思考を変えることで、仕事への充実度も変わってくるはずです」(大塚さん)
アクティブに行動する
「行動あるのみ!興味があれば、できるだけ色々なことにチャレンジしてみてください。経験を重ねることで、自分の知らない〝自分〟に出会えたりするものです。もしそれでも自分の〝好き〟や〝得意〟がわからない時は、家族や友人など身近な人に相談してみてください。もしかしたら、自分以上に〝自分〟のことをよく知っているかもしれません」(大塚さん)
「よく資格は何を取ると有利ですかと聞かれるのですが、多くの人が持っている資格は、それだけでは有利ではありません。多くの人が持っている資格には、プラスα自分だけのアピールポイントが必要になります。また逆に、みんなが持っていないような資格で、その業種が人手不足であればチャンスがあります。資格は自分の頑張りを見える化してくれるひとつの手段でもありますよ」(大塚さん)
今こそ学びのチャンス!
「最近では大学に再入学する人も増えています。オンライン授業がスタンダードになっているので、興味のある講座や授業が社会人の私たちでも気軽に受ける事ができます。今は不安定な社会ですから、学びを積極的に取り入れて、将来の準備をしてもいいかもしれません」(大塚さん)
取材・文/福島孝代
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株式会社ワーク・ライフバランス取締役・パートナーコンサルタント
大塚万紀子
株式会社ワーク・ライフバランス取締役/創業メンバー/パートナーコンサルタント金沢工業大学KIT虎ノ門大学院客員教授イノベーションマネジメント研究科ワークライフマネジメント特論財団法人生涯学習開発財団認定コーチ
楽天を経て06年(株)ワーク・ライフバランスを小室淑恵とともに創業。高いコミュニケーション力やコーチングスキルを活かし売上利益に貢献する働き方改革コンサルティングの先駆者。心理学や組織論等をもとに多様性をイノベーションにつなげることが得意。経営者から”深層心理まで理解し寄り添いながらも背中を押してくれる良き伴走者”と厚い信頼を得る。農林水産省「食品産業戦略会議」委員(働き方改革分野担当)なども担当。二児の母。
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