関わらない・口を出さない
「あまり関わらないように距離を置く。そして適当な対応して、関係性を深めないように心がけている」(30代・福岡県・子ども1人)
「気分を害さないように口出しはしません。もう好きなだけ喋らせて、早くその時間が終わりますようにと祈ってます」 (30代・埼玉県・子ども4人)
その他「褒める」や「他の人と連携する」、「褒めない」など様々なコメントがありました。
「恩着せがましい」人の行動の裏にある本音とは…!?
〝恩着せがましい人〟の本心はどういったものなのでしょうか。臨床心理士・吉田美智子さんにお話をうかがいます。〝恩着せがましい人〟行動の裏にある本音は以下の3パターンがあると考えられます。
- 相手に喜んで欲しいと思っている
- コミュニケーションの一部だと思っている
- 感謝されることで自分がリードしたい(優位に立ちたい)と思っている
「【1】と【2】に関しては、『恩着せがましくするつもりはないけどそうなってしまう』パターンです。相手を喜ばせたい、コミュニケーションを取りたいと願うなら、本来は相手の気持ちを確認する方が望ましいわけですが、お礼やサプライズのつもりでやり過ぎてしまうことがあるかもしれません。【3】に関しては『意図的』なパターンです。その本心とは、自分を認めて欲しい、大切に思われたいという願いからだと考えられます。自分では自分を認められなかったり、周りの人から言ってもらわないと不安になってしまうのです」(吉田さん)
【3】のパターンの人にはどのように対応していけば良いのでしょうか。
「恩着せがましく何かをされてしまうと、お礼を言うのもなんだか相手にコントロールされているみたいで嫌な気持ちになってしまいますよね。そういう時は、相手の言動やプレゼントにではなく、『いつも気にかけてくれてありがとう』というように相手の存在に対して感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。こんなこと言ったら、もっと気にかけられてしまって、苦しくなるのではと心配になるかもしれませんが、実は逆なんです。存在承認が得られれば、相手は恩着せがましい行動をしなくて済むようになります」(吉田さん)
写真/(C)Shutterstock.com 取材・文/福島孝代
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon