【目次】
・そもそもワセリンとは?
・顔に塗ってもOK?ワセリンのおすすめの使い方
そもそもワセリンとは?
石油原料の保湿剤
ワセリンとは石油から精製された保湿剤で、肌の水分蒸発を防いでくれるものとして知られています。
「石油原料」は肌にあまりよくないというイメージが強いかもしれませんが、石油は元々天然由来成分。不純物はほぼ取り除かれているそうなので、赤ちゃんから大人まで使用できると言われています。
外側からの刺激を防ぎながら皮膚の水分をとどめてくれるアイテムとして、とても人気のあるアイテムです。
顔に塗ってもOK?ワセリンのおすすめの使い方
手荒れやささくれのケアに
荒れにささくれのガサガサ手肌。乾燥シーズンはとくにひどくなりがち。
そんな状態のハンドケアにおすすめなのが「ワセリン+手袋」。まずはワセリンをこれくらい手に塗布。
爪やささくれができやすい指先にもしっかり塗り込んで。
コットン100%の手袋をして、1時間ほど放置。
手袋をはずすと、たった1時間のケアでゴワついた皮膚がやわらかくしっとりした状態に!
左:Before 右:After
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唇の荒れケアに
ワセリンは、繰り返す唇の荒れケアに効果的だと言われています。
食後、唇の汚れを拭きとったあとワセリンを塗っておくだけ。これだけでも唇を乾燥や刺激から守ってくれます。
また、いつも使用している口紅にワセリンを混ぜて使用するのもおすすめです。ワセリンは唇のうるおいをしっかりキープしながらツヤ感の調整もできるので、加える量を調整しながら好みの質感に仕上げて使用しましょう。
靴擦れ予防に
靴擦れによる痛みの予防にワセリンが効果的だと言われています。
ワセリンで皮膚の滑りをよくしておけば、肌がツルツル滑って摩擦が発生しにくくなり、靴が当たって皮が剥けたり、水ぶくれになってしまったりするのを予防してくれるそう。
靴が当たって痛い部分や、ストラップが当たる部分にワセリンを塗布しておきましょう。
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セルフカラーの皮膚の保護に
(C)Shutterstock.com
セルフカラーのとき、生え際などにワセリンを塗っておくと、染料がついてしまってもはじいてくれます。おでこや首などに事前に塗布して、皮膚を保護しましょう。
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割れたファンデーションのリメイクに
持ち歩きによってダメージを受けやすいパウダーファンデーション。ワセリンを混ぜればクリームファンデーションへのリメイクが可能です。
容器の中に割れたファンデーションを入れ、軽く砕きます。ある程度細かくなったらワセリンを加えて混ぜていきましょう。量はファンデーションの3分の1程度からはじめ、様子を見ながら増やしていって。
粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜたら完成です。
注意点は、「使用する分だけ作る」こと。手作りクリームファンデーションは、作り置きすると雑菌が繁殖しやすくなるからです。
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刺激からの肌保護に
野本真由美クリニック銀座の院長、野本真由美先生曰く、皮膚の刺激を保護するのにワセリンが有効だと言います。
「水分の多いアイテムほど刺激を感じるので、肌荒れしたときはできるだけ使用アイテムを減らし、美白製品や強い日焼け止め高機能アイテムなどは避けた方が賢明。あと、鼻をかむ前や目薬を使用する前にプロペトやサンホワイトP-1など、酸化しにくいワセリンなどの保護剤を周辺の皮膚つけると刺激を受けにくくなります。」(野本先生)
マスクなどで肌のバリア機能が低下したときなどは、皮膚にできるだけ触らないこと、刺激から肌を守ることが大切なのですね。
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乾燥が気になるときはスキンケアの最後に
アクセサリーデザイナーの小林有里さんは、肌に負担をかけないスキンケアでゆらぎやすい敏感肌を守っているそう。
「スキンケアの後は水分が逃げないよう高精製ワセリンやプロペトで蓋をしています。高精製ワセリンや抗肌荒れ有効成分が配合された〝IHADA〟の薬用とろけるバームは肌荒れしたときの強い味方。ワセリンの潤いバリアが外部刺激から肌を守り、水分の蒸発を防いでくれます」(小林さん)