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LIFESTYLE 睡眠

2024.10.30

寝ていないのに夜眠くならない原因って? 睡眠リズムを整える対処法とNGなこと

すごく体が疲れている… それなのに夜眠れないことってありますよね。一時的なものならいいのですが、そんな日が何日も続くと本当に苦しいもの。なぜ眠いはずなのに眠気が起きないのか、どうやったら眠れるようになるのか、睡眠を改善させるために今あなたがトライすべきことを紹介します。

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寝ていないのに眠れない原因ってなに?

疲れているはずなのに眠れない、昨日もあまり寝ていないくて睡眠不足なはずなのに眠くならない… 考えられる原因はなんなのでしょうか? 睡眠のプロである快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんに「眠れない原因」について教えてもらいました。

ヨシダさん曰く、眠れない主な理由は「環境の問題」「カラダの問題」「ココロの問題」の3つだそう。

「眠れない主な理由は3つ。環境の問題・カラダの問題・ココロの問題が考えられます。温度や湿度、明るさや音などの室内環境は睡眠に大きな影響を与えます。さらに、間違った寝装や寝具選びは、睡眠の妨げになる場合も。かゆみや痛み、疾患のようなカラダの問題、ストレスや不安のようなココロの問題も眠りに影響を与えます」(ヨシダさん)

とくにワーママ世代は疲労やストレス、子供のこと、考え事などで眠れなくなってしまう人も多いよう。実際に夜眠れない原因を聞いてみました。

疲労

・疲れ過ぎていて眠れない (30代・京都府・子ども2人)
・肉体的、精神的の両方で疲れてるとき (40代・東京都・子ども2人)

ストレス

・ストレスや不安など (30代・長野県・子ども1人)

子ども

・子どもがまだ夜泣きをするので、寝付いてもすぐ起きなくてはならない (30代・新潟県・子ども1人)
・生まれたばかりの赤ちゃんがいるので、授乳のため夜十分に眠れていない (30代・滋賀県・子ども2人)

不安

・家族の病気や、お金のことなど不安が尽きなくて、考え出すと眠れなくなる(40代・青森県・子ども1人)
・次の日のことを考えると不安になったりしてしまう (30代・神奈川県・子ども1人)

考え事

・仕事や家庭のことで考えなきゃいけないことがたくさんあり、なかなか寝付けない (30代・千葉県・子ども1人)
・考え事が多いときは、寝れたとしても夜中起きてしまうことも (30代・千葉県・子ども1人)
・一度考え始めると止まらなくなってしまう性格で、睡眠不足になりがち (30代・東京都・子ども1人)

寝ているはずなのに昼間眠気に襲われる理由は?

睡眠不足または睡眠の質が悪い

(C)Shutterstock.com

例えば寝つきが悪く、ようやく眠れたと思ったらすぐに朝がくる…。十分な睡眠時間を確保できておらず、寝足りないから昼間に眠気が襲ってきているのかも。

就寝時間や起床時間がバラバラだと、睡眠のリズムが作れず、夜になっても眠くならずに寝つけなくなりがちです。

食生活が不安定

食生活が不安定
予防医療/栄養コンサルタント、細川モモさんによれば、眠気の原因のひとつに「血糖値」が関係している可能性もあると言います。

「朝食を抜くことやスイーツ・お酒のとり過ぎで血糖値が安定しておらず、乱降下を繰り返すことで『反応性低血糖』になり、やる気が出ない/集中力が続かない/疲れやすい/不安を感じやすい、といった状態に陥っているのかもしれません。

思い当たる場合には、食事を抜かず、炭水化物を食べるときは玄米や蕎麦など低GI値のものを意識すること(難しい場合には野菜や海藻といった食物繊維を含むものを先に食べる)。電車でつり革を持たずに立つ、階段を使うといった活動量を増やすことをおすすめします」(細川さん)

とは言え眠くなるのは自然な摂理

あくびをする女性

(C)AdobeStock

寝不足や睡眠の質の低下、食生活など、眠気に襲われる原因はいくつかあるとは言え、細川さん曰く、人には“眠気のリズム”というものが存在しているのだそう。

「お昼過ぎにだんだんと眠たくなってきて、集中力が落ちてくる…。働き女子あるあるですね。実は、人には“眠気のリズム”というものが存在していて、そのひとつに『12時間周期』があります。つまり、寝てから12時間後の昼から午後にかけて眠たくなるのは自然な摂理ということです。

実際に、数々の調査で人の作業ミスは午後2時にもっとも起きやすいことが証明されています」(細川さん)

その眠気が明らかに仕事の妨げになっている場合や、悩みのレベルに達している場合は、自然の摂理以外の原因が考えられるので対策を考えた方がよいかもしれません。

夜、しっかり眠るために普段からできること

寝る時間から逆算して入浴時間を決める

寝る時間から逆算して入浴時間を決める

眠りとお風呂の専門家、小林麻利子さん曰く、入眠のベストタイミングは入浴して副交感神経が優位になり、上がった深部体温が平熱に戻り、その後さらに下がってくる頃だと言います。

この深部体温が下がるペースは気温によって異なるそう。夏なら眠る1〜2時間前、冬なら30〜1時間前にお風呂から上がるよう調整するとよいそうです。

また、良質な睡眠を得るためには「40度で15分」湯ぶねにつかることが重要だという結果が、秋田大学とスタンフォード大学の研究で出ています。

かけ湯後軽く体を洗って5分ほど湯船に浸かり、髪と顔を洗って40度に15分入浴。最後に皮脂の出やすい首元や日焼け止めを塗布した足や腕、ワキを石鹸で洗って終了という流れが理想的だそうです。

体内時間を整える

体内時間を整える

私たちの体には、1日を効率的に過ごすための体内時計が備わっています。体にとって最適な時刻で生活することで、この体内時計が整い、ぐっすり眠れるようになるのです。 体の体内時計を整えるためにできることを、小林さんに聞いてみました。

1. 起床時間を決める

起床時間は家を出る時間から逆算して決めますが、朝食をゆっくりと食べ、落ち着いて身支度できる時刻を設定することが大切だそうです。

2. 就寝時間を決める

健康や美容に支障をきたさない睡眠時間は、およそ6時間半〜8時間未満と考えられています。つまり、7〜8時間は睡眠時間を確保したいところ。この睡眠が取れる就寝時刻を決めることが大切だそうです。

早起きが必要ない日は「遅く寝た分、遅く起きたい」と思うかもしれませんが、体内時計の働きによっていつもの時間に目覚め睡眠不足になる可能性もあります。寝足りないからと二度寝するのも、自律神経が乱れる原因になるようです。

3. うっとりタイムを作る

就寝時刻までの15分間に、ストレッチをしたりアロマを炊いたりして、うっとり過ごす時間を作ってあげましょう。副交感神経が刺激され、心地のよい眠りに導くクセができてくるそうです。

4. 夕食時間を決める

夕食の時間を決めておくことも大切だそう。理想は就寝の4時間前まで。これが体内時計を正常に保つひとつの要因だとか。夕食が遅くなると眠りの質が低下する原因になるそうなので、注意しましょう。

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