ニュートラルな態度
無理に味方にならなくても、【良いときは良い、ダメなときはダメと言ってくれる、いつでも変わらない態度】は相手に安心感を与えます。
話しやすい雰囲気
打たれ弱い人は自分から積極的に話す勇気があまり出ません。くだらないことでも安心して話せる雰囲気でいてあげることが関係性をスムーズにしてくれます。
尊重する
打たれ弱いのは甘えなのでは?と思ってしまうかもしれませんが、本人は結構苦しいし、悩んでいたりするものです。本人は頭でわかっていても変えられない状態・いつか変わりたいと思ってる状態であることを理解して尊重してくださるといいなと思います」(吉田さん)。
3つのポイントは「打たれ弱い人」と接するときはもちろんのこと、日常的な人付き合いでも大切にしたい事柄に感じます。
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読者発! 打たれ弱い人との上手な接し方とは?
実際に読者の皆さんが行っている「打たれ弱い人」との上手な接し方をご紹介。
「言い方に気をつける」「話を聞き出す」「相手に寄り添う」
多くの方が実践しているのは「言い方に気をつける」ということでした。例えば、叱り方に気をつけたり、言葉を発する前に一旦考える、丁寧な受け答えをするといった配慮が伺えました。そしてなるべく相手の「話を聞き出す」という方法も。これは意志の弱い人、意見が言えないような人に、こちらから話を振ってあげたりするようです。また相手のペースに合わせるように「相手に寄り添う」という回答も。
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「褒める」「気分転換」「打たれ強いところを探す」
会話の中で何かひとつ「褒める」という工夫をしている人もいました。例えば、「今日のスカートかわいいね」「この作業してくれて助かったよ」みたいな、いわゆる声がけ的な感じで自信をつけてもらうよう。そして暗いモードに入ってしまったら一緒に「気分転換」をする人も。コーヒーを飲んだり、ランチで美味しいものを食べたりと、リセットボタンが押しやすいよう誘導してあげるイメージですね。「打たれ強いところを探す」は「褒める」に似ていて、元々自分の中にある自信を発見してあげるよう。
以上のような、方法が代表的でしたが、ほかにも「不安を取り除く行動をしてあげる」「程よい距離を保つ」「直接ではなくチャットやLINEなどで会話をする」など、皆さんそれぞれ関係性を構築しているようです。
「打たれ弱い人」には裏表のない態度で寄り添う
「打たれ弱い人」は過去に何か傷ついた経験があることが多く、人よりちょっと繊細で敏感なのではないでしょうか。腫れ物に触るような態度ではさらに傷ついてしまうことも。打たれ弱い人が近くにいる場合は、こちら側が普段から裏表や忖度のない態度を取り、まずは信用を得ることから始めてみましょう。その上で困っているときはそっと寄り添える優しさがあれば、相手も心が穏やかに過ごせるのではないでしょうか。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
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