【目次】
・お風呂の鏡の「水垢」。その正体は!?
・鏡の水垢にはどんな「成分」が効果的?
・鏡の頑固な水垢の「落とし方」とは
・水垢におすすめの「高機能洗剤」
お風呂の鏡の「水垢」。その正体は!?
水道水中の「金属成分」が析出したもの
拭いても拭いてもなかなか落ちない鏡の水垢。あの白汚れの原因は一体何なのでしょうか?
洗剤化学のスペシャリストかずのすけさんによると、これは水道水中の「金属成分」が析出したものなのだとか。
「お風呂の浴槽や壁、鏡などに白っぽくこびりついた粉状の汚れに見覚えがあるでしょうか。『水垢』『カルキ』などと呼ばれる汚れになります。水をかけただけでは落ちず、こすると多少は落ちるものの意外と頑固なのでお掃除が大変ですよね。」(かずのすけさん)
「頑張って洗ってもしばらく経つと自然に復活するこの汚れは一体何者なのかというと、『水道水中の金属成分』が析出したものです。水分は蒸発できますが、金属成分は蒸発できないため、このように白色粉末状に残ってしまうのです。水道水の殺菌処理剤として使われているカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が由来の『カルシウム』がその主成分と言われています。」(かずのすけさん)
石鹸にも原因がある!
さらにかずのすけさん曰く、普段使っている石鹸にも原因があるのだとか。
「似た汚れで固形石鹸の石鹸皿などの周辺に集中して発生する白い粉末状の汚れは『石鹸カス』と呼ばれるものです。これは石鹸と金属イオンが合体して生じるもので、正式には『金属石鹸』と呼ばれます。石鹸は本来水に溶けても透明ですが、石鹸水が白っぽく濁って見えるのは、この金属石鹸のせいなのです。」(かずのすけさん)
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鏡の水垢にはどんな「成分」が効果的?
汚れと反対の性質を持つ洗剤がおすすめ!
水垢やくもりなどは「アルカリ性」です。
汚れを落とすには、このアルカリ性と反対の性質を持つ「クエン酸」がおすすめだと言われています。クエン酸がアルカリ性の汚れを分解・中和し落としやすくしてくれるのです。
またクエン酸は、カビ菌を除菌する効果があるので、カビが気になる場所に使えばカビ予防にもなります。
自分で洗剤を作る場合は以下の分量で作ってみましょう!
・水100ml
・クエン酸小さじ1/2杯
気になる場所に吹きかけたら、5分ほど放置して拭き取るだけ!天然素材なので、赤ちゃんがいる家庭のお掃除にもGOODです。
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キレート剤も有効
かずのすけさんが言うには、水垢には「キレート剤」も非常に有効なのだそう。
キレート剤は金属成分を優先的に封鎖できるのだとか!
意外にも「重曹」はNG
かずのすけさん曰く、「重曹」はおすすめしないそう。
「ここで注意したいのは、お風呂汚れには石鹸や重曹などはお勧めできないということです。ナチュラル嗜好の成分なので使いたいという気持ちもわからなくはないですが、石鹸は石鹸カスの原因になりますし、重曹(炭酸水素ナトリウム)などのアルカリ剤には金属イオン成分が含まれるためです。アルカリ性なので金属汚れには効果もイマイチです。」(かずのすけさん)
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鏡の頑固な水垢の「落とし方」とは
「デニムの布」と「クリームクレンザー」が便利
元家政婦であり、女優でライターの緑川静香さんによると、頑固な鏡の水垢は、時間が経つとこびりついて落とすのが難しくなるため、研磨して削り落とすしかないのだとか。
そこでおすすめなのが「デニムの布」と「クリームクレンザー」だそう。
水で湿らせた「デニムの布」に「クリームクレンザー」をつけたら、水垢が気になる部分をこするだけでOK!
鏡を磨いたら、汚れと洗浄分を洗い流し、最後乾拭きしましょう。
しずちゃんによると、この乾拭きが重要なのだとか。乾拭きすることで、驚くほどピカピカになるそうです!
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水垢におすすめの「高機能洗剤」
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