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2025.12.17

「ご尽力」は目上の人に使える? 正しい意味や使い方と言い換え表現を解説

ビジネス上でのやり取りで頻繁に出てくる「ご尽力」という言葉。基本的には目上の人に対して使う言葉ですが、みなさんは正しく使えていますか? 本記事では、「ご尽力」の意味と正しい使い方をわかりやすく解説。ビジネスシーンで役立つ例文や類語、英語表現まで紹介します。

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Summary

  • 「ご尽力」は、力を尽くしてくれた相手に対して感謝を伝えたいときに使える言葉
  • 「尽力」には、「精一杯努力する」「最大限の力で取り組む」という意味がある
  • 「お力添え」や「ご助力」などの類語とはニュアンスが異なるので適宜使い分けましょう

「ご尽力」の意味と注意点

「ご尽力」は「ごじんりょく」と読みます。それでは、意味と使い方について説明します。

「尽力」とは精一杯努力すること

まずは、「尽力」の意味を辞書で確認してみましょう。

じん‐りょく【尽力】
[名](スル)ある目的の実現のために、力を尽くすこと。「町の―に尽力する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「尽力」とは、「精一杯努力する」「最大限の力で取り組む」という意味があることがわかりました。この「尽力」に尊敬を表す「ご」を頭につけることで、上司や取引先など目上の人に対して使える丁寧な言い回しになります。メールの文章や電話などの口頭でも使える言葉で、主に力を尽くしてくれた相手に対して感謝を伝えたいときに用いられるのが一般的です。

また、「ご」を付けずに「尽力」とすれば、自分の行動についても表現できるため、「これからも尽力していきます」など、仕事に対する意気込みを伝えることができます。

働く女性

「ご尽力」とは、力を尽くすという意味で、自分の行動や、目上の人に感謝を伝えたいときにも使えます。

教える男性のイラスト
(c) Adobe Stock

依頼の意味で使用しない

この言葉は一般的に、依頼する際には使いません。例えば、「ご尽力お願いします」「ご尽力ください」と相手に伝える人もいますが、こういった使い方は注意が必要です。相手によっては、「私たちのために努力してください」と上から言っているように受け取られる場合もあります。

働く女性

依頼をしたい場合は、「ご協力のほど、お願いいたします」や「ご支援のほど、お願いいたします」と言う方が適切です。

重複表現にならないように注意する

「ご尽力」を使用するときは、重複表現にならないように注意しましょう。重複表現とは、「馬から落馬する」「頭痛が痛い」など同じ意味の語を重ねて使うことです。同様に「ご尽力」を使うときに「尽力を尽くす」と言う人もいますが、これも重複表現にあたります。

自分の意気込みを伝える場面で使い方を間違えてしまうと、頼りない印象を与えてしまう可能性も…。重複表現には十分に注意してくださいね。

「お力添え」とは?「ご尽力」との違い

「ご尽力」と似た言葉である「お力添え」を同じ意味で使う人も少なくありません。ただ、この2つは使い方がまったく異なりますので、注意が必要です。ここでは「ご尽力」と「お力添え」の違いを紹介します。

そもそも「お力添え」とは

「お力添え」の意味を、辞書で調べてみました。

ちから‐ぞえ〔‐ぞへ〕【力添え】
[名](スル)他人の仕事を手助けすること。力を貸すこと。助力。援助。「よろこんでお―します」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「力添え」とは、「力を貸す」「協力する」という意味。尊敬を示す「お」を頭に付けることで敬語となります。

例えば、仕事で取引先の協力が必要な場面が出てきたとしましょう。そんなとき、「お力添え」という言葉が使えます。また、依頼だけでなく、お礼の意味でも使えるのも大きな特徴です。

例文

・新規プロジェクトについて、お力添えのほど、お願いいたします
・〇〇さんのお力添えがあってこその成果です

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