正しい「連絡する」の敬語表現とは?
「ご連絡させていただく」という表現は敬語としてみれば不適切であることが理解できました。では「連絡する」の正しい敬語表現について見ていきましょう。
丁寧語の「ご連絡します」
「ご連絡します」の「ご」は謙譲語「ます」は丁寧語なので、正しい使い方です。主にビジネスシーンなどのメールや電話について「ご連絡します」を使うことが多いでしょう。「改めて」や「追って」を付けることでより丁寧な印象を与えます。
「ご連絡します」の例文
・弊社担当の田中より、後日ご連絡します。
・今回の商談結果はこちらから追ってご連絡します。
謙譲語+丁寧語の「連絡いたします」
次は「連絡いたします」です。「いたす」は謙譲語「ます」は丁寧語となっています。丁寧な印象を与える「連絡いたします」は相手を敬う表現です。相手からではなく、自分から先に何かをするという意味合いにあります。
ただし「ご連絡いたします」となると謙譲語を追加することになり、二重敬語となるので注意しましょう。
「連絡いたします」の例文
・来月の送別会の件で、連絡いたします。
・来年の経営戦略の件で明日連絡いたします。
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謙譲語+丁寧語の「連絡申し上げます」
「連絡申し上げます」も謙譲語の「申し上げる」と丁寧語の「ます」の組み合わせのため正しい使い方と言えます。クライアントや上司など、目上の相手に対してお礼や謝罪をする場面で使うことが多いでしょう。こちらも「ご」をつけてしまうと二重敬語になります。
「連絡申し上げます」の例文
・商品の交換品につきましては発送日が確定次第、改めて連絡申し上げます。
・当事象については社内協議のうえ、折り返し連絡申し上げます。
謙譲語+丁寧語「連絡差し上げます」
「連絡差し上げます」謙譲語の「差し上げる」と丁寧語の「ます」の組み合わせなので、正しい使い方です。ただし敬語としては正しい表現であるものの「差し上げる」には「与える・やる」といった意味合いもあるため、相手に合わせて使う必要があるでしょう。
自分都合の連絡には向かない表現といえます。また「ご連絡差し上げます」も二重敬語になるので注意しましょう。
「連絡差し上げます」の例文
・準備ができ次第、連絡差し上げます。
・調査結果が出ましたら連絡差し上げます。
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「ご連絡させていただきます」の英語表現
ここでは「ご連絡させていただきます」の英語表現の主なフレーズをご紹介します。
1:I’ll contact with you later:後で連絡します。
2:I’ll be in touch:連絡します
3:I’ll get back to you:折り返しご連絡します
このように「連絡する」の英語表現は多くの種類があることが分かります。