目上の人に「お疲れ様です」を使う事例を紹介
実際のビジネスシーンでは、どのように「お疲れ様です」を使うのが正しいのでしょうか。目上の人が相手の場合を中心に、例文で確認していきましょう。
挨拶の代わりに使う
社内での使用方法の代表格といえるのが、「こんにちは」という挨拶の代わりに「お疲れ様です」とする使い方です。廊下ですれちがうときなどに、ハキハキと声をかけましょう。
例)
あなた:お疲れ様です。
上司:やあ、お疲れさん!
また、なにか用事があって上司に声をかける際の一言目にも便利なフレーズです。
例)
あなた:〇〇部長、お疲れ様です。(書類をもって近くへ行く)
上司:お疲れ様、どうしたの?
メールや電話の冒頭の定型句として使う
社内でのメールや、連絡ツールの冒頭の挨拶の定型句としても便利なフレーズです。部下や同僚、上司など、社内であれば誰にでも使うことができます。
例)
〇〇部長
お疲れ様です、広報課の〇〇です。
△△の件をご報告いたします。
電話での挨拶も、オフィスシーンに似つかわしいのは「こんにちは」より「お疲れ様です」でしょう。
例)
あなた:お疲れ様です。広報課の〇〇です。
上司:お疲れ様。
【Domani編集部の体験談】ビジネスシーンでの適切な使い方
実際のビジネスシーンで目上の人に「お疲れ様です」を使用する場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。Domaniの編集者たちの「お疲れ様です」にまつわる成功・失敗談を踏まえつつ、使用法を見ていきましょう。
【episode1】「お疲れ様です」はあくまで社内での労をねぎらう言葉
Domani編集部 H氏(40)
私がチームリーダーになって数年経ったとき、ある若手社員が社外関係者に対して「お疲れ様です!」と声をかけているのを見かけました。社外の関係者は少し戸惑ったような表情を浮かべたように見えましたので、私はすぐに彼を呼び止めました。「取引先の方には『お疲れ様です』ではなく、『ありがとうございました』や『いつもお世話になっております』を使うのが適切だよ」と指摘しました。「お疲れ様です」はあくまで社内での労をねぎらう言葉であり、顧客や取引先、社外の人には敬意や感謝を込めた別の言葉を使うべきだと自分でも再確認できた思い出深い経験談です。
【episode2】単なる挨拶ではなく、相手への感謝や評価の意味も込められている
Domani編集部 Y氏(32)
長時間の会議終了後、参加者がどっと疲弊している中で役員のAさんが席を立ち、若手社員の一人ひとりに声をかけはじめました。「長い時間本当にお疲れ様でした。特に〇〇さん、資料作成ご苦労様でした」と、具体的なねぎらいの言葉と感謝の言葉を伝えていました。その姿を見て、単に「お疲れ様でした」と伝えるのではなく、相手の具体的な行動に触れてねぎらうことの大切さを学んだのです。この経験から、私自身も部下へ「今日のプレゼンまでの準備、本当にお疲れ様でした。」と具体的なねぎらいの言葉を添えることを心がけるようになりました。
目上の人に対する「お疲れ様です」の言い換え表現
いくら便利なフレーズとはいえ、毎度同じ言葉で声をかけるのもやや芸がない印象です。この章では「お疲れ様です」の言い換え表現を紹介しますので、豊かな表現力で人間関係をスムーズにしましょう。
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仕事の途中で声をかけるときに使える表現
仕事中に用事があって声をかけるとき「お疲れ様です」だけでは、意図が伝わらないこともあるでしょう。そんなときは「今お時間少々よろしいでしょうか」と言えば、何か聞きたいことがあるのだなと明確に伝わります。
例)
あなた:今少々お時間よろしいでしょうか。
上司:はい、いいですよ。どうしたの。
上司より先に退社するシーンで使える表現
同僚や上司がオフィスに残っていて、先に退勤する場合もありますよね。ちょっと気が引けるときでも「お疲れ様です」だけではなく、一言「お先に失礼いたします」と明るく添えると好印象です。
例)
あなた:お疲れ様です。お先に失礼いたします。
上司:お疲れ様、気をつけて。
敬意や感謝を伝える場合に使える表現
打ち合わせやミーティングのあとは、「お疲れ様でした」でなく「本日はありがとうございました」と時間を割いてくれたことに感謝するのも素敵ですね。こちらは社外の人との商談の最後にも使える言い回しです。
例)
あなた:以上です。本日はありがとうございました。
クライアント:こちらこそ、ありがとうございました。
祝福する場合に使える表現
こちらは「言い換え」とは少し異なりますが、プロジェクトが終わり、成果を祝福する場面では「お疲れ様でした」とともに称賛の言葉を添えましょう。たとえばプロジェクトが成功裏に終了した際には、「お疲れ様でした。成功、おめでとうございます」といったように、相手の努力や成果を称える言葉をかけてみてください。
例)
あなた:プロジェクトの成功、おめでとうございます。
上司:ありがとう。
(番外編)仕事を任されたことを確認する場合に使える表現
番外編として、「お疲れ様」を目上の人が使用する際の表現もご紹介します。上司が部下に対して「仕事を任せるね」と告げる際には、部下の意向を確認しつつ、自信をもって仕事を進められるようにエールを送る表現が使われます。たとえば、部下に新しいプロジェクトを任せるとき「お疲れ様。次のプロジェクトをお願いしたいと思います。よろしくお願いします」といったように、期待を寄せる言葉を添えることもあるでしょう。これにより、相手に自信を与えると同時に、仕事への前向きな姿勢を示すことができます。
例)
上司:次のプロジェクトをお願いしたいと思います。頑張ってね。
あなた:承知いたしました。最善を尽くします。