「ご要望にお応えすることができず、申し訳ございません」
ビジネスの場において、信頼を守るためにも無理な要望はきちんと断ることが鉄則。しかし、要望を断る際はトラブルにならないように丁寧に対応する必要があります。上記のフレーズを用いることで、要望を断ることへの謝罪の気持ちを示し、相手の気分を害すことなく要望を断ることができるのではないでしょうか。
「ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした」
自分のミスや依頼により、相手に不利益を生じさせてしまった場合や不快感を与えてしまった場合に使えるのがこちらのフレーズです。「ご迷惑をおかけしました」も謝罪の気持ちを示す言葉ですが、「申し訳ございません」を付け足すことで強い謝罪の意を表すことができます。
言い換え表現にはどのようなものがある?
「申し訳ございません」のように、謝罪の気持ちを表す言葉は数多く存在しています。ここでは、その代表例である3つについてご紹介しますので、ご確認ください。
「お詫び申し上げます」
相手に損害を与えてしまった場合に使用し、社内外問わず様々な相手に使うことができます。「ご迷惑をおかけしてしまったこと、深くお詫び申し上げます」のように、どのような損害を与えたのかを述べた後、「深く」のように意味を強める言葉とともに用いることが一般的です。
「陳謝いたします」
「陳謝」は謝るという行為に加えて事情や経緯についての説明を行うことを意味します。「今回の件は私どもの監督不行き届きが招いたものであり、心から陳謝いたします」というように、必ず経緯や今後の対応などを述べた上で使用することに注意しましょう。
「ご容赦くださいませ」
「ご容赦くださいませ」は、許して欲しいという気持ちを丁寧に伝える言葉です。「申し訳ございません」よりも柔らかい表現になりますので、相手に気負わせたくない場合などに使うと良いでしょう。
英語表現とは?
日本語での謝罪と同様に、英語での謝罪も相手や状況に分けて言葉を選ぶ必要があることはご存じですか? ここでは、謝罪を表す英語表現をご紹介します。
「I am terribly sorry for causing you concern.」
(ご心配をおかけして、大変申し訳ございません)
“sorry” は、日本で最も浸透した謝罪の英語表現なのではないでしょうか。距離感の近い人への謝罪など、比較的深刻度の低い場面で用いられることが多いです。“terribly” や“very” など強調の表現と共に用いることで、より深い謝罪の気持ちを表すことができます。
「I apologize for my mistake.」
(私のミスについて、お詫び申し上げます)
“sorry” よりも丁寧な表現が“apologize” です。ビジネスシーンでは、この“apologize” を使用することの方が多いでしょう。例文のように、“apologize for ~” の形で用いて、何について謝罪しているのかを示すとさらに丁寧な印象になります。
「I regret any inconvenience this may have caused.」
(ご迷惑をおかけして、大変申し訳ございません)
“regret” は、文面での謝罪などフォーマルな場面でもよく用いられる最も丁寧な表現。深刻なミスを犯してしまった場合などに使用することで、深く反省していることを示すことができます。
最後に
誰かに不利益を生じさせてしまった場合、どのように謝罪するかが今後の関係性を左右すると言っても過言ではありません。謝罪の言葉を使い分けることで、真剣な気持ちを伝えましょう。謝罪の気持ちを伝えた後はしっかり行動で示し、早期の信頼回復を目指したいですね。
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