類義語は「中傷」や「ヘイター」
アンチの類義語として代表的なのは「中傷」「ヘイター」「クレーマー」などです。ニュアンスは文脈によって異なりますが、現在では「アンチ」が、より強い「ヘイター」などと同じような意味合いを持つケースもあります。言葉の使い方を誤ると、意図せずに人を傷つけてしまったり、自分が傷つけられたりするケースもあるデリケートな言葉であるといえるでしょう。どれも人やものを非難する際に発せられる、マイナスの意味が強い言葉なので、慎重に使う必要があります。
【目次】
なぜアンチになるの?
アンチになってしまう人は「誰かに認めたれたい」「劣等感を打ち消したい」などの心理的な欲求があるといわれています。自分に自信がない場合に、自分より圧倒的に優れている対象に対して、その気持ちの矛先が向かいやすくなるのです。
誰かに認められたい
「承認欲求を満たされたい」という心理が働くことで、アンチになってしまう人がいます。このような心理を持つ人は、「アンチ的な意見」を世の中に発信し、自分の意見に賛同してくれる人が多いほど「自分は世の中に支持されている」と思うことで安心感を得たがる傾向にあるといわれています。誰かと共感しあうことは人間にとって重要なことですが、それにより誰かを過度に傷つけたり、悩ませたりしてしまうのは考えものです。アンチ的な意見の発信は、感情的にならず、常に理性的であるべきといえるでしょう。
劣等感を打ち消したい
人は誰しも、劣等感を抱いてしまうものです。しかし、この劣等感が強くなりすぎると、自分を守ろうとする心理が働いてしまい、アンチ的な行動や意見に傾いてしまうことがあるといわれています。自分よりも優れた人に出会ったとき、その差を受け入れられない反動で、その優れた対象のことを本気で「嫌い」になったり、その対象に「マウント」を取ったりすることで自分を守ろうとするのです。このようなケースでのアンチ活動の背景には、不安や恐怖があるといわれています。自らの抱えているコンプレックスを打ち消すために、アンチ的な行動や発言をしてしまうと考えられるでしょう。
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