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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2023.07.08

「存じ上げる」は目上の人に使って大丈夫? 正しい意味と使い方を解説

 

「存じ上げる」を否定形で用いるときの注意点

「存じ上げる」の否定形「存じ上げません」を用いるときの注意点として、「相手に与える印象が悪くなりかねない」ということが挙げられます。

「存じ上げる」の否定形は、打消し表現の「ません」を加えた、「存じ上げません」です。対象が人であるものについて、「ご存じですか」と聞かれた際、知らない場合は「存じ上げません」と答えます。ところが相手やシチュエーション、受け取り方によっては印象が悪くなってしまう可能性があります。

存じ上げる

(C)Shutterstock.com

「存じ上げません」は突き放す印象を与えることも

相手からの問いかけに対して「存じ上げません」と一言で返すと、突き放す印象を与えかねません。また、相手によっては、堅苦しさや冷たさを感じる可能性もあります。

特に取引先や目上の方に対して否定形で返答する場合は、印象を悪くしないために、クッション言葉を入れたり言い回しを変えてみましょう。

クッション言葉を入れる

相手に対して否定形で返答をせざるを得ない場合、クッション言葉を挟むのが有効です。クッション言葉を入れることにより、否定のニュアンスを和らげる効果があります。

「存じ上げません」の前に加えるクッション言葉としては、「恐れ入りますが」や「申し訳ありませんが」を使用するのが一般的です。同じクッション言葉を多用したり、謝る必要がないとこで不用意に謝ったりして不自然にならないように注意しながら、適切にクッション言葉を用いましょう。

他の言い回しに変えてみる

堅苦しさや冷たさを避けたい場合は、「存じ上げません」の代わりに「わかりかねます」というように別の言い回しに変えることも可能です。「わかりかねます」の方が柔らかい印象となり、相手との距離感も近く感じられるでしょう。

この際、さらにクッション言葉を加えて「申し訳ございませんが、私ではわかりかねます」のようにすると、より丁寧です。

「存じ上げる」や「存じる」の例文をご紹介

「存じ上げる」と「存じる」について、疑問形や否定形を交えながら例文をご紹介します。これらを参考に、実際のビジネスでも「存じ上げる」と「存じる」を正しく使い分けましょう。

「存じ上げる」や「存じる」の例文
  1. 「存じ上げる」の例文
  2. 「存じる」の例文

存じ上げる

(C)Shutterstock.com

「存じ上げる」の例文

【例文】
・〇〇様については、以前よりお名前を存じ上げております。
・弊社部長の〇〇はご存知ですか? 恐れ入りますが、存じ上げません。
・〇〇さんは何時に帰社予定でしょうか? 申し訳ございませんが、わかりかねます。

「存じる」の例文

【例文】
・御社の商品については、以前より存じております。
・会議の日程が変更になった件はご存じですか? はい、存じております。
・このシステムの使い方をご存じですか。 恥ずかしながら、存じません。
・御社へは、明日の10時に伺いたく存じます。
・身に余るお言葉を頂戴し、大変有難く存じます。

「存じ上げる」の用法をマスターしよう

「存じ上げる」は、「知る」「思う」という意味の謙譲語です。「知る」「思う」の対象が人である場合に使うのが「存じ上げる」それ以外の場合は類語の「存じる」を使います。否定形の「存じ上げません」は相手への印象を考慮してクッション言葉を挟んだり、柔らかい表現に言い換えたりする方が良いでしょう。

目上の方に使うことが多い言葉だからこそ、誤った使い方をして恥をかいたり、冷たい印象を与えて相手を不快にさせたりしないよう注意したいですね。ビジネスにおいて日常的に使う「存じ上げる」、しっかりと用法をマスターしましょう。

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