【目次】
・化粧水でシミを薄くすることは可能?
・シミに効果的な化粧水の選び方
・シミだけでなく毛穴にも効果的なプチプラ化粧水
・シミに悩む女性におすすめの美白効果があるデパコス化粧水
・成分をシミに届かせるために化粧水の付け方もおさらい
【目次】
化粧水でシミを薄くすることは可能?
まずはシミの種類をおさらい
側から見れば、すべて似たり寄ったりのシミ。でもその種類は大まかに分けて4タイプもあるんです。野本真由美クリニック銀座の院長・野本真由美先生にご解説いただきました。
老人性色素斑
外まわり、レジャーや日焼け止めの塗り忘れなど、日々のダメージが積もり積もってシミとなるのがこのタイプ。シミの中でもいちばん多いのがこれ。頬、こめかみや手の甲など、太陽の光があたりやすいところにでき、年齢を重ねるごとにどんどん濃くなり形までくっきりしてくるクセモノ。予防はとにもかくにも、日焼け止めの徹底! セルフケアには「ビタミンAとビタミンCを。」(野本先生)。
炎症後色素沈着
ニキビ、虫刺されやかぶれが跡となり、炎症の度合いによっては後々シミと化すのがこのタイプ。美白ケアの効果を感じやすいものの、いちばんはとにかく触りすぎないこと。抗炎症作用があるトラネキサム酸配合のクリームや内服薬などを使い続けることで徐々に薄くなるケースが多いとのこと。妊娠後期、身体中が痒くなり耐えられず掻きむしってしまった私の太ももには、今でもまだらな跡が…。クリームを塗りながら地道にケアし続けています (トホホ、涙)。
肝斑
女性ホルモンの乱れやストレスはじわじわと肌に現れ、肝斑に。そう、頬骨のあたりに左右対称にできる、淡い褐色のボヤッとしたアレです。30〜40代後半の女性に多く、血管の炎症が原因となっているともいわれているんですよね。トラネキサム酸配合のクリームや内服薬などでケアするのが◎。また、レーザーでの治療は悪化するリスクがあるので、美容皮膚科でしっかりと相談を!
雀卵斑 (そばかす)
鼻から頬にかけて散在する小さな斑点は、色白の人に多く、『赤毛のアン』を思い出しますよね。紫外線を浴びることで数が増えたり濃くなったりし、思春期以後は薄くなることが多いものの、子どもの頃からきちんとUVケアをするのが大切! 10代の頃は私もそばかすがありましたが、いつの間にか薄くなり、そのうち老人性色素斑と混ざり見分けがつかなくなりました (汗)。「セルフケアには、ビタミンCやビタミンEの摂取がよいですよ!」(野本先生)。
一度できたしみ・そばかすはスキンケアなどで薄くすることは可能
1回シミになってしまったら、それを取るのは容易ではありません。日焼け止めをしっかり塗って、美白化粧品をどんどん使って、シミをつくらないのが一番です。
たとえレーザーやってシミを消しても、日焼け止めと美白コスメを続けなければシミができる可能性も。また、シミを1コ2コとっても肌全体がくすんでしまっていたら、美肌ではなくなってしまうので、どうしても取れないシミはレーザーで取ることもいいですが、これ以上シミができないようにコスメはしっかり使う。これです、これしかないです。
シミに効果的な化粧水の選び方
美白有効成分配合の化粧水を選ぶ
シミに効果を発揮する化粧水を選ぶ上で重要視したいのはやはり「美白有効成分」が配合されているかどうか。
美白有効成分とは、日本の厚生労働省に認められた「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」あるいはこれに類似した効能の表示が認められた成分のことを言います。
主な美白有効成分は以下。
アルブチン
安定型ビタミンC誘導体
エナジーシグナルAMP
エラグ酸
カモミラET
グラブリジン
コウジ酸
トラネキサム酸
ニコチン酸アミド
ビタミンC
ビタミンCエチル
ビタミンC誘導体
美白有効成分
マグノリグナン
4MSK
リノール酸S
ルシノール
など
美容ライター・エディターの木更 容子さんによると、これらはそれぞれ聞くメカニズムが異なると言います。
「実は、認められたものでも認められていないものでも、美白成分っていうのはそれぞれ『効くメカニズム』が違うということ。たとえば、有名なところで、『トラネキサム酸』。これは、黒い色素であるメラニンをつくる細胞が元気にならないようにするアプローチ。もうひとつ、よく耳にするところで、『4MSK』。これは、肌の代謝を促しメラニンを含む細胞が早く出ていくようにするアプローチ。他にも、そもそもメラニンがつくられないよう指令系統を邪魔するアプローチや、できてしまたメラニンがつぎつぎに細胞に受け渡されるのをブロックするアプローチなど。ひとくちに美白っていっても、実はアプローチはさまざま」(木更さん)
ひと成分ですべてをカバーできるパーフェクトな成分はないそう。ただ、一番マルチ度が高いのは「ビタミンC誘導体」なのだとか。
さまざまな成分でさまざまな角度からアプローチできるものがベストだそうです。
迷ったら化粧水のパッケージに「美白」「薬用」「医薬部外品」などといった記載があるものを手に取ってみるといいかもしれません。
保湿力がある化粧水を選ぶ
(C)Shutterstock.com
実は「乾燥」もシミの原因になる可能性があると言われています。そのため美白効果だけでなく「保湿力」も高いアイテムを選んであげることが推奨されています。
保湿効果が期待できる成分は、一般的に以下のようなもの。
・セラミド
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・スクワラン
・グリセリン
など
中でもセラミド、とくに「ヒト型セラミド」は保湿力が高い上肌なじみがよく、優れた効果が期待できると言われています。
肌への優しさも考慮して
シミが薄くなっても肌が荒れて別のトラブルに発展してしまっては意味がありません。
敏感肌の人や刺激に不安がある人は、肌への優しさを考えて作られた化粧水かどうかもチェックしてあげると良いでしょう。
例えば以下のような成分が配合されたものには注意した方がいいかもしれません。
・界面活性剤
・香料
・防腐剤
他にも
・植物エキス
・精油
これらの成分が配合されたものも、敏感肌の人やアレルギーがある人は刺激を感じてしまう可能性があります。
不安な人は使用前にパッチテストを行いましょう。
シミだけでなく毛穴にも効果的なプチプラ化粧水
ドクターシーラボ|VC100エッセンスローションEX
もはや美容液?とも言える高浸透ビタミンCやナイアシンアミドを配合した化粧水。シワ改善成分も入ってパワーアップ!
「美白、ハリ、抗酸化、毛穴…オールマイティな効果がしっかり出るのに、弱りがち肌にも優しい。ビタミンCコスメは、肌が不安定になりがちな自粛中もかなり助けられました。特にこの化粧水はリニューアル前から何本も愛用していますが、高濃度で従来のビタミンC誘導体の100倍の浸透量という驚きのエビデンス!しかも発酵コラーゲンや、シワ改善美容液などで一躍メジャー成分となった『ナイアシンアミド』も入っていて、もはやスーパーエイジングケア美容液並み!? 程よいとろみがあって、マスクの肌荒れケアにもおすすめです」(ビューティエディター 久保田麻子さん)
▲左:150ml
コジット|薬用美白ヒルセリンローション
元々は、医療機関で処方される医療用保湿剤を美容目的で使う人が増えたことを受けて、一般用に開発されたのが「ヒルセリンクリーム」。そして、それに美白有効成分の “プラセンタエキス” が配合され、新しくリリースされたのがこの「薬用美白ヒルセリンローション」。アミノ酸やミネラルが多く含まれ、20種類ほどある美白有効成分の中でも敏感肌の人におすすめの成分。シミの元となるメラニン生成の抑制やメラニンを排出を促す作用があるといわれています。
▲100ml
トランシーノ|トランシーノ薬用ホワイトニングジュレローション
美白有効成分「トラネキサム酸」配合で、メラニン生成の根源である〝しみ情報〟をブロック。肌がメラニンを作り出す前に働きかけ、しみの根源にアプローチします。さらに、毛穴の気になる肌をキュッとひきしめ、透明感あふれるみずみずしい肌へと導いてくれるのもポイント。
▲【医薬部外品】100g (季節限定品)
第一三共ヘルスケア ミノン|アミノモイスト うるうる美白ミルクマスク
とろりとしたミルク美容液で肌荒れを防ぎ、透明感のある柔肌へ導きつつ、メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすも防いでくれる。密着柔らかシートが肌に吸い付くようにフィットし、液ダレの心配もなし。低刺激性処方なので敏感肌の人も安心して使用可能。
▲20mL×4枚入り
シミに悩む女性におすすめの美白効果があるデパコス化粧水
資生堂|バイタルパーフェクション ホワイトRV ソフナー/ソフナー エンリッチド
贅沢なうるおいで肌をふっくらと満たしながら透明感を与えてくれる美白化粧水。“VPコンプレックス(*1)”と“4MSK(*2)”を組み合わせた「VP8テクノロジー」で、シミ・そばかすを防ぎ、乾燥による小ジワも目立たなくしてくれます。
▲【医薬部外品】150ml
コーセー インフィニティ|アドバンスト ホワイト ローション XX
美白有効成分“コウジ酸”の働きにより、シミやくすみの原因となるメラニン生成を抑制し、内側から白く輝くような透明肌へと導く、シミ対策の強い味方となる化粧水です。年齢とともに低下するシミへの抵抗力を高めるとともに、浸透促進効果の高い“オレイン酸誘導体”で美白成分が角質に素早く浸透。紫外線や乾燥で厚く固くなった皮膚をやわらげ、使うたびに圧倒的な透明感の高さを実感します。
▲【医薬部外品】 160ml
資生堂インターナショナル|dプログラム ホワイトニングクリア ローション
肌荒れが気になるときは、低刺激のものがおすすめ。敏感肌に優しい美白化粧水。
▲左:【医薬部外品】125ml
カネボウ化粧品 DEW|ブライトニングローション
日中の外的要因によって引き起こされる乾燥やくすみにアプローチし、透き通るようなハリ密肌へ導く美白化粧水。独自開発成分“バランスクリアC”が肌にたっぷりのうるおいを与え、輝きを放つような透明感のある明るさを引き出します。また、濃密なとろみがみずみずしく崩れながら肌の角層まで深く浸透し、やわらかくもっちりとしたハリ感を実現します。自分の肌質やお好みのテクスチャーにあわせて、さっぱり・しっとり・とてもしっとりの3種から選べるのも嬉しいポイントです。
▲【医薬部外品】 150ml
資生堂 HAKU|アクティブメラノリリーサー
シミができる肌に着目。メラニン生成を抑止し、たっぷりのうるおいに満ちた透明肌へと導く薬用美白化粧水。美白有効成分“4MSK(*1)”と整肌・保護成分“ソフニングリリーサー(*2)”の配合により、メラニンを含む不要な角質を除去。うるおいが深くまで浸透することで肌本来の白さを引き出し、艶のあるしなやかな肌へと導きます。
(*1)4–メトキシサリチル酸カリウム塩
(*2)トリメチルグリシン、L−セリン、濃グリセリン
▲(薬用美白化粧水)【医薬部外品】 120ml
アスタリフト|ホワイト ブライトローション
年齢を重ねるとともに肌のくすみが気になりはじめた方におすすめしたい美白ローション。「悪酔いしやすい=くすみやすい」という新発見から、「くすみ」と「悪酔い」を引き起こす“アルデヒド”の発生を抑制するように働きかけ、曇りのない透明白肌に導いてくれます。また、“海藻エキス”をはじめとする豊富な美容成分配合で、使うごとに内側から高密度のハリ感を引き出します。
高い抗酸化作用が期待できるアスタキサンチンを独自のナノテクノロジーでナノ化した“ナノアスタキサンチン”も贅沢に配合しました。さらに、紫外線ダメージを受け、ほてった肌の炎症を抑える“海藻エキス”、“3種のコラーゲン”、“ヒアルロン酸”を配合した濃密な美容成分処方で、高密度のハリと深くまでしっとりうるおう高保湿を叶え、美白をサポートします。
▲130ml
成分をシミにしっかり届けるために化粧水の付け方もおさらい
スキンケア効果を上げる化粧水の付け方4ステップ
美容家の水井真理子さん曰く、化粧水をはじめとするスキンケアアイテムは、手のひらの圧を使ってググッと入れ込む「プッシング」が大切だそう。見極めるポイントは〝肌の音〟だとか。
「浸透しきってないときはぴちゃぴちゃと水っぽい音がしますが、浸透するとシュワッシュワッと少し乾いた音に変わります。この音を確認してから次のスキンケアをつけましょう。化粧水は浸透までに少し時間がかかるので、軽くプッシングしたら浸透までの合間に家事をしても構いません。ただし、化粧水の湿り気が完全に乾く前にスキンケアに戻りましょう。次のスキンケアをつける前にもう一度プッシングして、肌表面に残っている化粧水を余さず入れ込むことも重要です」(水井さん)
\How to/
まずは化粧水を顔全体になじませます。そのまま手のひらを頬の内側に当てたら、少し圧をかけるように5秒間キープしましょう。
次に頬の外側へ手のひらを移動させ、同様に圧をかけます。
さらに手を額へ移動させ、何回かに分けてプッシング。鼻や小鼻の脇、あごも凸凹に合わせてプッシングしましょう。
最後は手に残った化粧水で首もケア。その後顔全体をもう一度プッシングして浸透のサインの〝音〟がしたら次のスキンケアステップに移りましょう。