顔の赤みが出るのはなぜ?考えられる原因5つ
1:毛細血管の拡張
顔の赤みが気になる原因のひとつとして、毛細血管の拡張があげられるそう。拡張した毛細血管が肌から透けて見え、顔が赤く見えると言われています。
2:マスクによる肌荒れも赤みの原因に
美容皮膚科タカミクリニックの副院長・山屋雅美先生によると、赤みのある肌は、マスクの摩擦や汗・蒸れにより、刺激を受けやすい状態になっていることがあるそうです。
写真:タカミクリニック
「マスクの摩擦や、マスク内でかいた汗が長時間肌に留まることで汗に含まれる成分 (塩分やアンモニウム) が肌刺激となり、赤み・かゆみなどの症状 (接触皮膚炎) が現れます。マスク内は蒸れにより、角層がふやけて摩擦影響を受けやすくなっているため、通常時よりも接触皮膚炎 (かぶれ) が起こりやすくなっています」(山屋先生)
【対策】敏感肌用や消炎効果のある成分が配合されているアイテムを使う
「赤みやかゆみの症状が出ているときは、バリア機能が低下し、刺激に弱くなっています。そのため、敏感肌用のアイテムを使用することをおすすめします。敏感肌用のアイテムは、(1) 低刺激処方、(2) 洗浄力が穏やかな成分を使用、(3) 肌のうるおいや肌のバリア機能を整える成分が配合されているものが多いので、ライン使いすることで肌刺激の少ないスキンケアを行うことができます。また、消炎効果のある成分 (グリチルリチン酸ジカリウムやアラントイン) が配合させれているアイテムを使って『肌荒れを抑える保湿ケア』をすることもおすすめです。
ただ、痛みやヒリつきを伴っていたり、化粧水がしみる、赤みやかゆみが続く場合は、皮膚科を受診しステロイド軟膏を処方してもらう必要があります。症状がひどくなる前に受診しましょう」(山屋先生)
3:大気汚染物質による炎症
花粉や大気汚染物質などにより、肌が刺激を感じて赤みやかゆみを起こしている可能性も。
医師の山崎まいこ先生によれば、スキンケアが不足によるバリア機能の低下が、肌荒れの原因の可能性があると言います。
「スキンケアが足りていない肌は、バリア機能が低下しがちで肌あれを起こしやすい状態。肌内部の水分が逃げやすく、さらに乾燥することで肌あれを悪化させます。加えて、紫外線ダメージも要因に。冬の保湿ケアが不十分な人、季節の変わり目に肌がゆらぎやすい人は、花粉症による肌あれにご用心!」(山崎先生)
敏感になった肌というのは、かゆみを察知する神経が肌表面まで伸びてくるのだそう。そのため、花粉などがちょっと肌に触れただけでもかゆみを感じてしまうこともあるそう。健康な肌ならなんともないような刺激にも、敏感に反応してしまうのだそうです。
4:日焼けによる炎症
日焼けによる炎症で赤みが出ている場合も。
日焼けは紫外線による炎症で、火傷と同じような状態。赤みが気になるときは、まずはとにかく冷やすことが大切だと言われています。美白ケアのためにいきなり顔に化粧品を塗るのではなく、冷水や冷水で濡らしたタオルを肌に当てて、ほてりや赤みを引かせることが大切です。
5:腸内環境の乱れが原因の可能性も
肌は腸内を映す鏡とも言われます。原因不明の赤みやかゆみ、吹き出物などができてなかなか治らない場合は、もしかしたら腸内環境が乱れているサインかもしれません。
医師の山崎まいこ先生によると、慢性的な肌荒れや不調が気になる人は、腸内環境を根本から改善することが必要かもしれないと言います。
「腸は、食べたものから必要な栄養を消化・吸収し、不要なものは排除するという働きをしています。腸内環境が正常であればこの機能が滞りなく働きますが、腸内環境が悪いと消化が追いつかずに食べ物が腸内で腐敗し、粘膜を傷つけたり、有害ガスが発生します。さらに血液の質も悪くなり、巡り巡って肌トラブルとなって現れるのです」(山崎先生)
顔の赤みをとる方法はある?
できるだけ触らないのが一番!
野本真由美クリニック銀座の院長・野本真由美先生によると、肌が敏感に傾いて肌荒れを起こしているときは、できるだけ肌に触らないこと、使用するスキンケアアイテムを減らすことが賢明だと言います。
「肌荒れしたときは、皮膚にできるだけ触らないのがいちばん!けれども、働いている方はノーメークともいかないと思います。メークをすれば落とさなければいけないし、そうすると保湿のためにスキンケアだってしますよね」(野本先生)
メイクを落とす際に気をつけるべきことってある?
「まず、クレンジングや洗顔のときには、低刺激や敏感肌用の洗浄剤を使うこと。皮膚は洗浄剤で濡れているときに傷つきやすいので、洗顔を短時間にすることもポイントです。あと、バリア機能低下で花粉皮膚炎が起きやすいので、クレンジングでのマッサージもやめておきましょう」(野本先生)
化粧水やパックも極力避けた方が良い?
「その通り。水分の多いアイテムほど刺激を感じるので、肌荒れしたときはできるだけ使用アイテムを減らし、美白製品や強い日焼け止め、高機能アイテムなどは避けた方が賢明。あと、鼻をかむ前や目薬を使用する前にプロペトやサンホワイトP-1といった、酸化しにくいワセリンなどの保護剤を周辺の皮膚につけると刺激を受けにくくなります。
そして、目はこすらないこと! 皮膚は元に戻せても、目は戻せないですからね…。とにかく、できるだけ皮膚に触らないのがいちばんなのです。どうしても掻きたくなったら、保冷剤などで冷やして痒みが引くのを待ちましょう」(野本先生)
スキンケアは敏感肌用に切り替える
肌荒れによる赤みを改善するには、肌バリア機能を整えてくれるスキンケアを普段からお手入れに加えてみるのがおすすめ。
肌のヒリつきや赤みが怖いなら、香料やアルコール、防腐剤など肌への刺激を排除した、敏感肌用のスキンケアアイテムを使ってみましょう。
肌の元気を取り戻すため、弱った肌に一番必要なうるおいをたっぷり補給することが大切です。
食べ物と睡眠にも気をつけて
例えばトマト・パプリカなど色の鮮やかな野菜、 “アスタキサンチン” が豊富に含まれるエビ・鮭・いくらなどの赤い海の食材には、強い抗酸化作用があります。
また、黒豆・黒キクラゲ・ひじきなど色が黒い食材には、肌を錆びさせない働きが。さらにはハトムギ茶は、ターンオーバーを正常化し血液のめぐりを整えてくれると言われています。
肌の状態を大きく左右する日々の食生活も意識してみましょう。
また、お肌のお掃除タイムと言われる入眠後すぐの質は非常に大切。
照明は寝る1時間位前から落とし、ブルーライトを発するものにはできるだけ触らないようにしましょう。夜にビタミンCを摂るのも、眠りの質をあげるのに効果的なのだそう。
食生活と睡眠を見直すことが、肌の状態を改善する近道だということを覚えておきましょう!
肌荒れで赤みが出ているときに。優しくケアするおすすめアイテム
アクセーヌ|モイストバランスローション
▲360ml 6,050円(税込)
水分不足でゆらぎやすい肌に着目した、低刺激性の化粧水。みずみずしい感触のテクスチャーながら肌がしっとりとうるおい、日中もふっくらうるおいのある状態をキープ。たっぷりのセラミドで肌の土台を整えてくれ、ゆらぎにくい肌に導く。
アユーラ|バランシングプライマー センシティブⅡ
▲[医薬部外品]100ml 4,620円(税込)
赤みやヒリつき、かゆみを繰り返す敏感スパイラルをケしてくれるアイテム。化粧水と乳液の役割を持つ2 in1化粧水だから、1ステップでお手入れを完了できる。
ダーマロジカ|デイリーマイクロフォリエント
▲74g 9,020円(税込)
不要な角質や汚染物質を落としてくれる、パウダータイプの酵素洗顔料。通常の洗顔では落としきれない毛穴奥の汚れまでしっかりオフし、健やかな肌へと導く。乾燥や赤み、吹き出物などの肌トラブルの原因にもしっかりとアプローチ!
ドクターシーラボ|薬用アクアコラーゲンゲル スーパーセンシティブEX
▲[医薬部外品]50g 4,180円、120g 8,580円、200g 11,770円(各税込)
抗炎症成分のグリチルリチン酸2Kや敏感な肌に不足しがちなセラミド、肌ストレスの付着を防ぐモンモリロナイトなどを配合し、マスクをはじめ外的刺激により繰り返されるトラブルを根本からケア。成分をたっぷり含んだ「アクアコラーゲンゲル」が最適な水分量を維持し、肌が本来持つべき保湿機能をサポートします。刺激を感じやすい肌にもやさしくなじむ、みずみずしい使い心地も◎。
顔の赤みをカバーしてくれる化粧下地
シーボン|ブライトベール UV プロテクター
▲40g SPF40・PA++++ 6,600円(税込)
UVケア、スキンケア、化粧下地の3役を担うアイテム。日焼けによるシミやそばかすを防ぎながら、光効果で肌色を補正&トーンアップしてくれるから、肌の赤みやくすみ、色ムラをカバーし自然な素肌感を演出。皮脂を抑えてファンデーションのフィット性をアップしてくれるのも嬉しい。
アクセーヌ|スーパーサンシールド ブライトヴェール
▲22g SPF50+・PA++++ 4,400円(税込)
「アクセーヌ」のUV下地は、高い紫外線防御力ながら、低刺激処方で肌に負担をかけないのが特徴。美容液成分80%以上配合で、保湿しながら弱った角層の隙間を埋め、乾燥やマスクによる摩擦など外的刺激から肌を守ります。セラミド類似成分など肌に近いうるおいの保護膜により、透明感を高めつつも、肌なじみのよい軽やかな使い心地でマスクにつきにくいのがうれしい。日焼け止めとしては珍しいオレンジピンクの色味がくすみや赤みをカバーし、血色感のある明るい仕上がりへと導きます。
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