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LIFESTYLE 産後

2022.01.16

赤ちゃんの「手づかみ食べ」はいつから始める?必要性や問題への対処法も

 

赤ちゃんの成長に欠かせないのが、自分の手で食べ物を口に運ぶ「手づかみ食べ」です。手の動かし方を覚えることで認知機能が向上し、スプーンなどの道具にも移行しやすくなります。手づかみ食べに適したメニューやトラブルの解決法を見ていきましょう。

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手づかみ食べの始め方

ママやパパに離乳食を食べさせてもらっていた赤ちゃんも、成長するにつれて自分の手で食べ物を触るようになります。手づかみ食べを始める時期や、適したメニューを確認していきましょう。

手づかみ食べ いつから 始め方

(C)Shutterstock.com

いつから始めたらいいの?

赤ちゃんが食べ物をつかんで食べるようになるのは、生後9カ月ころからだといわれています。9~11カ月の時期は「離乳食後期」とも呼ばれ、舌や歯ぐきでつぶせる柔らかさのものなら食べることが可能です。

赤ちゃんが自分で食べ物を口に運びたがるようになったら、チャレンジを見守りましょう。食事がしやすいようにベタつかないメニューを選んだり、テーブルの高さを変えたりしてサポートするのもおすすめです。

また、食べ物をすぐに飲みこまず噛もうとする、じっと見て触れようとするといった動きが見られたら、9カ月前でも手づかみ食べを始められる時期です。椅子に安定して座っていられるのであれば、食べる動作もスムーズに行えます。

逆に、食べ物を丸飲みしている場合や、固さのある食べ物を吐き出してしまう場合は、手づかみ食べをまだ始めない方がよいというサインです。

始めるタイミングを見計らうためにも、離乳食を食べさせながら赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。

柔らかい食材から始めるのがおすすめ

手づかみ食べを始める場合は、赤ちゃんが食べやすいメニューを選ぶことが大切です。まずはフォークやスプーンで簡単につぶせる固さにゆでた野菜から始めてみましょう。

ゆで野菜なら赤ちゃんの手がベタつくこともなく、用意も簡単です。1cm大のサイコロ状にカットしたものなら指でつまめて、直径1cm程度のスティック状なら手で握って食べられます。ニンジンやサツマイモなどを、8mm程度の薄い輪切りにするのもよい方法です。

つかんで食べることに慣れてきたら、食パンやお米にも挑戦してみましょう。薄くトーストした食パンは小さく切って、おにぎりはスティック状にすると食べやすくなります。デザートには、イチゴやリンゴなどの果物を小さく切るのもおすすめです。

手づかみ食べはなぜ必要?

赤ちゃんが手づかみ食べをすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。手づかみ食べの必要性と、成長につながるメリットを解説します。

手づかみ食べ いつから 必要

(C)Shutterstock.com

五感を駆使することで食への関心が高まる

人間の脳は、体のさまざまな部位と密接なつながりを持っています。手を動かして食べ物をつかみ、口に入れてもぐもぐと噛んで味わう動作は、脳の発育の観点でもとても重要です。

手づかみ食べによって食べ物の触り心地を感じ、色や香りなどの情報も得られるため、五感を広く刺激できます。赤ちゃんに楽しい刺激を与えられるよう、いろいろな食材を用意してあげましょう。

食べ物への興味の有無は一人一人異なりますが、赤ちゃんが自分で食べ物に手を伸ばすのは好奇心の表れともいえます。食べ物の見た目や食感に関心を持てるようになるのも、手づかみ食べの効果の一つです。

スプーンやお箸への移行がスムーズになる

食べ物を直接触ったり握ったりするのは指先の運動になり、次第に手の使い方をコントロールできるようになります。はじめは服やテーブルを汚してしまうこともありますが、失敗を繰り返すうちに上手につかめるようになるでしょう。柔らかいものを持つときはそっと力を入れる、食べ物を落とさないように口に運ぶなどの動きを、徐々にマスターします。

また、指先がうまく動かせるようになると、スプーンやお箸を使うときにも便利です。力加減が分かっていれば、道具を使った食べ方をスムーズに覚えることができます。

手づかみ食べを行うことは、子どもがいずれ一人で食事をするためにも大切なのです。

食べられる量や大きさを学ぶ

赤ちゃんは手で触れて確かめることで、外の世界がどうなっているかを学んでいきます。これは食事に関しても同じです。スプーンで口に運ばれる離乳食を食べていた赤ちゃんは、自分の一口がどのくらいの分量なのかを把握していません。しかし、手でつかんで食べるようになると、一度に口に入れられる適切な分量が分かってきます。

食べ物を「触る」「つかむ」「口に入れる」といった一連の動作は、赤ちゃんにとって複雑な動きになりますが、食べ物との距離感や手の動かし方を学習するのに欠かせないものです。

床に落としたり服に付いたりすると掃除や洗濯の手間はかかりますが、赤ちゃんの認知機能を高めるためにも、手づかみ食べは必要な経験になります。

手づかみ食べの問題点と対処法

食べ物や食器に興味津々の赤ちゃんは、ママやパパを悩ませる行動をすることがあります。赤ちゃんの手づかみ食べにまつわるトラブルへの対処法を見ていきましょう。

手づかみ食べ いつから 問題点 対処法

(C)Shutterstock.com

遊び食べをする

赤ちゃんが手づかみ食べをしている時期に気になるのが、つかんだ食べ物をぐちゃぐちゃにつぶしたり、投げたりする「遊び食べ」です。食べ物を粗末に扱うのは、マナーがよくないと感じる人も多いのではないでしょうか。見ていて心配になってしまう行動ですが、食べられるものと食べられないものを判断している証で、成長とともに解決します。

しかし、遊び食べが終わらない場合は、食べ物はおもちゃではないと大人が教えてあげることも必要です。大声で怒らずに、冷静に諭してみましょう。それでも直らない場合は、赤ちゃんが食事に飽きていることも考えられます。そんなときは、一度ご飯を片付けてみるのも効果的です。

スプーンなどの道具を使わない

赤ちゃんが手づかみ食べを始めた後、スプーンやフォークをなかなかうまく使えないケースもあります。いつまで手を使って食べるのかと心配になるかもしれませんが、箸などの道具を大人と同じように使い始めるのは3歳ころからだといわれています。

手づかみ食べが上達したら、テーブルの上にスプーンを置いてみましょう。一緒に食事をする際にママやパパがお手本を見せたり、手を添えたりして練習するのがおすすめです。

道具を使いこなすには、たくさんの練習が必要になります。まずは楽しく食べることを念頭に置いて、じっくりと子どもの成長を見守りましょう。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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監修

秋山佳代

人間総合科学大学人間科学部ヘルスフードサイエンス学科 講師。大学では、「ライフステージ栄養学」「臨床栄養学概論」「公衆栄養学」などを担当。

▶︎人間総合科学大学

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