角栓はなぜできる?
消えたと思ったら、繰り返しできてしまう「角栓」のお悩み。しっかりケアしているはずなのに何で… と、思ったことはありませんか?まずは、角栓ができるメカニズムを理解することが大切です!
角栓ができる要因1:角質
皮膚はターンオーバーを繰り返しており、古くなった角質は、垢となって剥がれ落ちます。実は、毛穴の入り口(毛漏斗部)でも肌は生まれ変わっています。
角栓ができる要因2:皮脂
皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺で作られて分泌されます。毛穴入り口から剥がれた角質が毛穴に落ちると、毛穴中に溜まった皮脂と混ざり、小さな塊ができます。
この過程を繰り返すと、やがて細長い〝角栓〟が出来上がるのです。皮膚はターンオーバーを繰り返しており、このターンオーバーが乱れることで不要な角質が通常より速く剥離してしまい角栓の原因に繋がります。
ターンオーバーを乱す4つの要因
摩擦や過度な洗顔
肌の水分不足
ブルーライト、紫外線や過酸化皮脂の刺激
皮脂の角化
肌のターンオーバーを乱さないためにも、過剰な皮脂分泌とターンオーバーを整えるスキンケアが大切です。
角栓につながる皮脂が過剰分泌する原因
1.女性ホルモンのバランスの乱れ
20代後半でピークに達する女性ホルモンの分泌量は、Domani世代に入ると、減少に転じます。とくに「美のホルモン」と呼ばれている「エストロゲン」が減少すると、皮脂分泌が増える傾向に。
2:ストレス・不規則な生活
慢性的なストレスや不規則な生活によって自律神経が乱れると、交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌量が増えます。女性なのに男性ホルモン?って思うかもしれませんが、男性女性どちらも、両方のホルモンがつくられているんです。男性ホルモンの分泌量が増加すると、皮脂分泌量も増えるのです。
3:高脂質・高糖質な食事
スキンケアにどんなにお金や手間をかけても脂分の多い食事を続けていると、皮脂分泌量は増える一方。また、糖質を摂りすぎると、糖の代謝に多くのビタミンB群が使われてしまうため、皮脂分泌のコントロールにビタミンB群が回らなくなります。体内の中性脂肪を減らし、ビタミンやミネラルをしっかり摂れる食事が不可欠です。
4:エラスチンの働きの低下
加齢とともにコラーゲンや、コラーゲン同士を網目状に結びつけてる役割を果たすエラスチンと呼ばれるタンパク質が減少。すると、肌のハリや弾力が低下して、毛穴の目立ちが加速するのです。ふっくらハリのある肌だと、自ずと毛穴は目立ちにくく。
5:乾燥
「肌が乾燥しているから皮脂とは無縁…」なんて思っているあなた! 乾いた肌を守るために、皮脂の分泌量が増えるってご存知ですか? スキンケアを見直し、肌を十分に潤わせることが大切です。潤ったもっちり肌より乾燥して干からびた肌の方が、毛穴が目立ってしまう… ということも想像がつきますよね?
また皮脂分泌量が多く、毛穴が目立つ人の肌の皮脂を調べてみたところ、オレイン酸を多く含有していることが発見されているのだそう。このオレイン酸が毛穴まわりの細胞を増殖させて毛穴の縁を広げ、毛穴をすり鉢状に陥没させてしまうのだとか。その結果、肌に影ができて毛穴が目立つ結果に…。
角栓の原因になる「紫外線」にも注意
紫外線は毛穴の目立ちにつながるたるみと乾燥の原因
「老化の原因の多くは紫外線。肌深部の真皮層にダメージを与えてたるみを引き起こし、表面の乾燥も招きます。すると、たるみ毛穴が悪化したり、角栓が詰まりやすくなったり。秋も日焼け止めをしっかり塗りましょう」(銀座ケイスキンクリニック 院長 慶田朋子先生)
角栓を抜くのはやめよう!NGケア
NGケアを続けていると、ますます悪化してしまうこともあります。自分が間違ったお手入れをしてしまっていないか、チェックしましょう。
ゴシゴシ洗顔
詰まった角栓を取り除こうとゴシゴシ洗うのは、肌に必要な皮脂まで落としてしまうためNGです。油分が足りなくなると、補おうとして逆に皮脂の分泌が過剰になってしまいます。
さらに物理的な刺激によって肌の角質層が乱れると、メラニン色素が過剰に生成されて毛穴ジミの原因になります。洗顔料を使うときは手のひらでしっかりと泡立て、泡で洗顔していp>きましょう。
顔の内側に泡を付け、外側に向かって泡を転がすように洗うのがポイントです。優しく円を描くように、顔全体に泡を広げていきます。やりすぎると肌が乾燥してしまうので、すすぎまでの時間は20~30秒を目安にしましょう。