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LIFESTYLE 夫婦

2021.07.20

メイクの細かい部分まで口出しする鬼姑…疲れ果てた妻がとった行動とは?

口うるさい姑がいると、日々のメイクアップにまで文句を言い出すことがあるよう。たまになら我慢できても、毎日のようにダメ出しをされると、そのうちに心が疲れ果ててしまいます。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とするメンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな女性の体験談をご紹介します。

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キャリアを諦めて嫁ぎ、“いい嫁”であろうとしたけれど

結婚3年目で離婚に至った貴恵さん(仮名・39歳)の離婚の原因は、姑の存在が大きかったそう。夫の地元である土地に隣同士で義母と自分たち夫婦の家を建て、新婚当初からそこで暮らしていた貴恵さんは、最初のうちこそ「いい嫁になろう」と努力を続けたものの、意地悪な姑に毎日のようにダメ出しをされ、ついに心が壊れてしまいました。

「もともと私は都会でバリバリ働いていたので、結婚と同時に夫の地元である郊外に暮らす提案をもらったときにも悩みました。けれど婚活をしていたこともあり、このプロポーズを断ったら、二度と結婚のチャンスは訪れないかもしれないと思い、バリキャリとしてのキャリアは捨て、結婚と同時にフリーランスでの働き方を選択。資格を活かし、家事に支障が出ない範囲で働くことに決めたんです」

義父がすでに他界していたこともあり、ひとり暮らしをしていた義母の将来も考え、結婚と同時に夫の実家が持っていた土地に隣同士で家を新築。義母が常に隣の家にいることに不安はあったそうですが、「同居ではないし、なんとかなるだろう」と気楽に捉えていたという貴恵さん。

「けれど、実際に生活が始まってみたら、義母の過干渉っぷりにうんざり。それでも、最初のうちは“いい嫁だと思われたい”と、義母の言う通りにしていたんです。自分で言うのもなんですけど、かなりがんばりました。けれど、家事のことで文句を言えなくなったら、今度は外見に意見をしてくるようになって…」

ついには、メイクのひとつひとつにまで「ダメ出し」をする義母

「あるときから、口紅が濃いとか薄いとか、まつ毛が長いとか、アイシャドウの色が変だとかって、毎日のメイクにダメ出しをしてくるようになりました。濃いと言われたら薄いものに変えるなど、工夫をしても、翌日には前日と180度違うダメ出しをしてくるので、お手上げで」

そうこうしているうちに、義母の顔を見るだけで腹痛や下痢を起こすようになってしまった貴恵さん。義母からの毎日の文句にも疲れ果て、メンタルが壊れてしまったと言います。

「病院には行きませんでしたが、朝はまったく起きれないし物忘れは酷くなるし、自分でも気づかないうちに涙が出てきてばかりだし、かなり参っていたと思います。もう、義母の顔を見るのもダメだったし、実物ではなく写真に写っている義母を見るだけでも、吐き気がするくらいになっていました。

そんな私を見るに見かねた親友が訪ねてきてくれて、私の姿を見るなり『こんなになるまで、いじめ続けた義母はひどすぎる!』って泣いてくれて。それでその日、メンタルが限界に達していた私は、親友が味方でいてくれるっていうことが勇気になり、義母に面と向かって、初めて文句を言ってみたんです」

初めての反論。しかし義母は驚きの反撃に…

「意地悪な義母ではあるけれど、人間だし、腹を割って話せばわかってくれるかもって期待したんです。けれど、結果は散々でした。私がこれまでの義母の言動への反論を口にした瞬間、義母からコップの水をかけられました。

その瞬間に、もうだめだ。離婚しようって思ったんですよね。夫は夫でマザコンっぽいところがあり、さらに嫁姑問題には無関心だったので助けにもならないし、もうダメだって感じでした。でも、言い返さなくても結果として離婚になっていたと思うし、あのとき、きちんと反論できてよかったと思っています。自分の気持ちの整理をつけるためにも必要だったと思っていますし、残念な結果ではあったけれど後悔はしていません」

極限までしんどかった体調も、離婚して時間が経過するとともに回復したという貴恵さん。結婚当時は「何があっても、嫁たるもの義母に言い返してはいけない」と、じっと我慢をしていたのだとか。そして限界を迎え、すべてをぶちまけたことで踏ん切りがついたとのこと。今、義母と離れることができて、やっと自分を大事にできるようになったと感じているとのことでした。

取材・文/並木まき
画像:(C)Shutterstock.com

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