感受性が鋭い
臆病な人は、共通して感受性が鋭い傾向があります。些細なことを恐れるのも、感受性が豊かだからともいえるでしょう。想像力がたくましく、行動する前にいろいろと考えてしまいます。
考え過ぎると、悪い想像も浮かんでくるでしょう。一度悪いイメージが大きくなると、行動に出るのは難しくなります。対人関係でも相手の表情や仕草に敏感になり、行動や言動を躊躇するという場面があるかもしれません。
臆病になる3つの原因
臆病になってしまうのは、もともと感受性が鋭いなど性格が原因の場合もあるでしょう。
しかし、過去に大きな失敗の経験がある、失敗すると怒られる環境で育ったなど、後天的な理由がある場合も少なくありません。自分に自信がない場合にも、臆病になりがちです。
ここでは、臆病になる原因の代表的なものを3つご紹介しましょう。
大きな失敗の経験がある
過去に自分の行動が原因でいじめられた、人から嫌われたなどの経験があると、同じような経験はしたくないと思い、行動が慎重になる場合があります。
仕事でミスをして降格になったなどの経験も、新しい業務への挑戦を阻む原因になるでしょう。過去にあった何らかの出来事が、臆病の原因になっていることは少なくありません。
失敗すると怒られる環境にあった
子どもの頃の家庭環境が原因の場合もあります。「厳しく躾けられて自由な発言や行動が制限されていた」「失敗すると激しく怒られた」などの環境で育った場合、大人になっても失敗を恐れる性格になりやすいでしょう。
何か行動を起こすにも、自分に制限をかけやすくなります。そのため、新しい環境に馴染んだり、積極的に人間関係を作ったりすることも苦手になりがちです。
自分にコンプレックスがある
コンプレックスがあるために臆病になることもあります。自分に自信がないため、人間関係にも消極的になってしまうのです。自分は何をやってもできないと決めつけ、行動に出ることを恐れることもあるでしょう。
成功体験が少ないことも、臆病になる原因といえます。成功するイメージがつかめず、失敗ばかりを考えてしまうのです。成功体験の不足は、自分に自信が持てない原因にもなります。
臆病を克服する3つの方法
臆病のままでいると挑戦の機会が少なく、成功のチャンスを逃すことにもなるでしょう。人間関係も広がらず、誤解を受けてしまうこともあります。
しかし、臆病は努力することで克服も可能です。臆病な自分を受け入れる、新しいことに挑戦してみるなど、いくつもの方法があります。性格だからと諦めず、チャレンジしてみましょう。臆病を克服する3つの方法をご紹介します。
臆病な自分を受け入れる
臆病な自分を克服したいと思ったら、否定せずに受け入れましょう。臆病な自分を嫌い、目を背けていてはいつまでもそのままの状態です。自覚して受け入れることで、克服方法も見えてくるでしょう。
自分の臆病な面を認めると、臆病なことはそれほど悪いことではないと気づくかもしれません。慎重に行動しているために、危ない目に合わずに済んできたかもしれないのです。受け入れることで、心に余裕も出てきます。
臆病なことに悩まなくなればストレスもなくなり、気持ちもポジティブな方向に変わるでしょう。いつの間にか臆病ではなくなってくるかもしれません。
自分の長所を書き出す
臆病な人は物事をマイナスに考え、自分の欠点ばかりに目を向けがちです。そのような習慣をなくすには、自分の長所について考えてみるとよいでしょう。ノートとペンを用意し、思いつく限り自分の長所を書き出します。
これまで欠点ばかり見てきたために、長所を思いつかない人もいるかもしれません。1日のうちで、できていることを思い出してみましょう。朝早く起きられるのも、長所のひとつです。仕事を手伝って感謝されたことがあれば「親切なこと」も長所といえるでしょう。
そのように考えていくと、長所はたくさん思いつくはずです。子供の頃までさかのぼって、褒められたことなども思い出してみてください。思いついたものを書き出していくと、長所がたくさんあることに驚くに違いありません。「自分には長所がたくさんある」というポジティブな感情が生まれるでしょう。
新しいことに挑戦してみる
臆病な人は失敗を恐れ、なかなか行動に出ることができません。そのような状況を克服するには、あえて新しいことに挑戦してみることが大切です。習い事を始める、ジムに通うなど、興味のあることから始めてみましょう。
「環境を変えるのは勇気がいる」という場合、1人で手軽に始められるウォーキングなどもおすすめです。体を動かすことはストレスの発散にもなり、気分も良い方向に変えてくれます。1日に歩く距離など目標を決めて、達成できたら次は違うことに挑戦するなど、小さなことに数多く挑戦していくとよいでしょう。
目標の達成は成功体験になり、チャレンジする楽しさに気づくことにもなります。新しいことへの挑戦は、自分磨きにもつながるものです。習い事でスキルを高める、資格を取得するなど自分を高めることで自信がつき、いつのまにか臆病な性質を克服しているかもしれません。
臆病を克服するためにはまず行動してみよう
臆病という言葉には、どうしてもネガティブな印象があります。実際に、物事をマイナスに考える、人の目を気にして行動できないなど、好ましくない特徴があるでしょう。失敗経験があるなど原因はさまざまですが、克服することは可能です。
まずは臆病である自分を受け入れ、それも自分の個性のひとつと認めてあげましょう。そのうえで、自分にはたくさんの長所があることに気づくことが大切です。臆病を克服して新しいことにチャレンジし、世界を広げていきましょう。
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