「ご依頼させていただきます」は二重敬語
依頼を使う際の2つ目の注意点は、「ご依頼させていただきます」は二重敬語になってしまう、ということです。
「ご依頼する」とは、自分が依頼するという行為についての謙譲表現なのですが、「させていただく」との表現も自分をへりくだる謙譲語であるため、「ご依頼させていただきます」は敬語を二重で使ってしまっていることになるのです。「する」の謙譲語である「いたす」を使って表現しましょう。
正しい例文:後ほど正式にご依頼いたします。
言い換えの際は「ご」を付けられるか注意する
依頼を使う際の3つ目の注意点は、言い換えをしたいときに「ご」や「お」を付けられるか注意することです。先述したとおり、依頼を言い換えられる言葉は複数あります。「お願い」や「お伺い」といった、もともと丁寧な接頭辞がついているものもありますが、「要求」など「ご」や「お」を付けられない類語もあるため、敬語表現として言い換えたい際には注意しましょう。
「依頼」の意味を確認して正しく使用しよう!
依頼とは「他の人に頼むこと」などの意味として使われる言葉です。接頭辞「ご」をつけることで目上の人に対しても使える丁寧な表現ですが、二重敬語にならないように気をつけましょう。また、言い換え表現としては、「要望」「お願い」などがあげられます。依頼の類語表現や使う際の注意点を覚えて、正しい日本語を使えるようになりましょう。
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