「ご了承いただきありがとうございます」
「ご了承」は「相手に物事を分かってもらった上で受け入れてもらう」という意味になります。「ご理解」が単に「物事を分かってもらう」という意味なのに対して、「ご了承」はこれから起こる未来の事柄を対象に使われます。似た意味ですが、用途が少し異なるので、注意が必要です。
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「ご容赦いただきありがとうございます」
「ご容赦」は、起きてしまった出来事に対して理解を求める際に使われ、「大目に見てほしい」「許してほしい」というニュアンスが込められています。「ご理解」と同様、「意味や内容を飲み込む」という意味ではありますが、用途が異なるのでこちらも注意しましょう。
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「ご承知いただきありがとうございます」
「ご承知」は事情などを知る場面や、依頼・要求などを聞き入れるとき、相手の事情などを理解して許す際に使われる言葉で、「ご承知いただきありがとうございます」は相手に知識や情報を共有し、承知してもらう際に感謝の気持ちを表現するフォーマルな言い回しです。
ご承知は「知っておくこと」を指しますので、相手が納得していない可能性がある場合にも使われます。「ご理解」や「ご了承」とは微妙にニュアンスが異なりますので、使い分けに注意しましょう。
「ご理解いただき感謝申し上げます」
お礼・感謝の伝え方は、「ありがとうございます」だけではありません。紹介した「感謝申し上げます」の他にも、「深謝いたします」「お礼申し上げます」などがあります。
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「ご理解いただきありがとうございます」の英語表現は?
最後に、英語で感謝を伝える時のおすすめ表現を紹介します。ビジネスメールなどで使える表現を覚えて、感謝上手になりましょう。
1:「Thank you for your understanding.」
相手がこちらの提案や依頼を承諾してくれた状況で使います。「your understanding」(あなたの理解)に感謝をする、という仕組みを取っています。
2:「Thank you for understanding our situation.」
こちらは1とは少し違い、「understanding our situation」(私たちの会社の立場・状況に対する理解)に感謝を述べています。
3:「I would appreciate your understanding.」
相手に対して「ご理解いただけますと幸いです」と依頼する際に適しているのが、「I would appreciate ~.」という形です。「appreciate」(~を感謝する、ありがたく思う)は、「thank you」以外の感謝の表現として覚えておくと良いでしょう。
最後に
この記事では、「ご理解いただきありがとうございます」について、例文や類語などを挙げて詳しく解説しました。細かな表現が多いビジネス敬語も、一度きちんと理解しておけば誤りも減るはずです。敬語のさまざまな扱いに慣れ、日々の業務に活かしていきたいですね。
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