■「とのことです」を使った例文
「とのことです」を使った例文は以下の通りです。
・先ほど〇〇課長から電話がありました。折り返し電話するように、とのことです。
・天気予報では明日は日差しが強く、熱中症に注意とのことです。
・明日は先方との会議が長引くとのことですので、そちらのミーティングには参加できません。
・発送が遅れていた商品に関して2日後に発送予定とのことですが、問題ないでしょうか。
「とのことです」の4つの類義語
「とのことです」の類義語は「そうです」や「といった次第です」「との旨です」「ということ」の4つがあります。
それぞれの言葉は伝聞と異なった使い方をする場合もあるため、正しい意味を理解して使い分けることが大切です。ここでは、「とのことです」の類義語である4つの言葉の意味や使い方、例文をチェックしましょう。
1.「そうです」は伝聞表現
「そうです」は、「~そうだ」を丁寧に表現した言葉です。「とのことです」と同様に、伝聞する際に使用されます。
【例文】
〇〇さんが、本日体調不良のため欠席だそうです。
〇〇さんは、あと30分ほどで到着するそうです。
先ほど先方から電話がありました。至急電話がほしいそうです。
一般的にはメールや手紙などの文章で使うよりも、口頭で伝聞する際に使用することが多いでしょう。
2.「といった次第です」は目上の人に使用
次第には「事情」や「なりゆき」といった意味が含まれるため、「といった次第です」は「~という事情です」「~といったなりゆきです」という意味があります。目上の人に使用するのが一般的で、自分自身のことを報告する際に使える表現です。
【例文】
会議の時間は把握していましたが、交通渋滞に巻き込まれたため到着が遅れた次第です。
上記のように「といった次第です」は、伝聞以外のケースにも使用できます。
3.「との旨です」は伝言メモに使用
旨には、「述べたことの中心」や「中心となるもの」といった意味があります。そのため「との旨です」にはただ伝聞するだけではなく、よりわかりやすく伝えるといった意味が込められています。
【例文】
来月行われる懇親会に関してですが、〇〇さんは参加との旨です。
「との旨です」は話の内容がよりわかりやすくなるようにまとめた文章に使うことから、伝言メモやメール、手紙に使用されるのが一般的です。
4.「ということ」はカジュアルな表現
「ということ」は、「とのことです」をカジュアルにした表現であるため、上司や目上の人に使用するのではなく、後輩や同僚に使用するのがよいでしょう。
【例文】
〇〇さんから連絡があり、先ほどの手続きが完了したということです。
課長によると、〇〇さんは体調不良により欠席ということです。
「ということ」を使用する際は、状況や相手によって使い分けると安心です。
「とのことです」を正しく使おう
「とのことです」は、伝聞する際に使用される丁寧な言葉です。口語で伝える場合はもちろん、メールや手紙、伝言メモなどの文章でも活用されます。
また「とのことです」の類義語には、「そうです」や「といった次第です」「との旨です」「ということ」があります。それぞれの意味や使い方を理解し、正しく使い分けることが大切です。
合わせて読みたい