【目次】
・「貧乏揺すり」の意味は?
・「貧乏揺すり」をしてしまう原因・心理とは?
・「貧乏揺すり」のメリットとは?
・「貧乏揺すり」のデメリットとは?
・最後に
「貧乏揺すり」の意味は?
デスクワークをしているときや、電車に乗っているときなど、無意識のうちに「貧乏揺すり」をしている方はいらっしゃいませんか? なぜ、「貧乏揺すり」をしてしまうのでしょうか。そして、そもそもなぜ「貧乏揺すり」と呼ばれているのでしょう。実は謎が多い「貧乏揺すり」、今回は対策法を交えながら、詳しく紹介します。
意味
「貧乏揺すり」とは、椅子などの座席に座っている際、膝を絶えず細かく揺すり動かす動作を指しています。「貧乏揺すり」という言葉の由来には、諸説ありますが有力な由来は江戸時代まで遡るとされています。
一つ目は、江戸時代、借金取りが取り立てを行う際に、足を揺すって苛立ちを表現しようとしていた様子からという説。二つ目は、貧しい人が食べ物や衣服が足りず、飢えや寒さから体が震えていた様子からという説。三つ目は、貧しい人がお金を得るために忙しく働きまわっていた様子からという説です。このように江戸時代の人々の様子から「貧乏揺すり」という言葉が生まれたと考えられています。
「貧乏揺すり」をしてしまう原因・心理とは?
「貧乏揺すり」という言葉は、江戸時代の人々の様子から生まれました。しかし、なぜ、現在の私たちは、座っているときに膝を振り動かす「貧乏揺すり」をしてしまうのでしょうか? 癖で無意識に「貧乏揺すり」をしている方もいるかもしれません。「貧乏揺すり」は男性や女性といった性別に関係なく、また年齢も関係なく行ってしまう動作です。どのようなことがきっかけで「貧乏揺すり」を行ってしまうのでしょうか。「貧乏揺すり」をしてしまう原因や心理について解説します。
1:下半身が鬱血しているから
実は「貧乏揺すり」をしてしまう原因について、未だにはっきりと解明されてはいません。しかし、「貧乏揺すり」をしてしまう一つの理由と考えられているのが、「下半身の鬱血」です。長時間、椅子に座っていると、下半身の血流が悪くなり、むくんでしまった経験はありませんか? それを解消するために、細かく膝を上下に動かすことで解消しようと、いわゆる「貧乏揺すり」をしてしまうのです。
2:精神的なストレスを受けているから
なにかストレスを抱えていたり、解決できていない不安なことがある時は、深く考え込んでいることが多いです。気分を紛らわせ、ナーバスになった意識をほぐそうとしたとき、脳が体を動かすよう神経に命令を送ることで「貧乏揺すり」をしてしまうのではないかと考えられています。
3:病気「レストレスレッグス症候群」である可能性も
「貧乏揺すり」をしてしまうのは、通称「RLS」とも呼ばれる「レストレスレッグス症候群」である可能性があります。「レストレスレッグス症候群」はむずむず脚症候群や下肢静止不能症候群とも呼ばれ、下肢に不快を感じる病気です。
新幹線や飛行機、映画館など、長時間じっと座っていなければならないときや、就寝時ベッドで眠るときなどに、下肢の不快感が起こります。そして、足をもぞもぞと動かすと安らぐという特徴があります。
「貧乏揺すり」のメリットとは?
「貧乏揺すり」をしていると、周りから「イライラしているのかな?」と思われたり、「貧乏揺すり良くないよ」と言われたりした経験はありませんか? 「貧乏揺すり」に良いイメージを持つ方は少ないかもしれませんが、実は貧乏揺すりには、メリットもあるのです。
1:足先の冷えが改善される
「貧乏揺すり」をしてしまう原因の一つに、「下半身の鬱血」を挙げました。下半身、特に足先に血液が届かなくなるということは、鬱血してしまうだけでなく、冷たくなってしまうのです。したがって、「貧乏揺すり」をすることで、足先にも血液を送り届けられて足先の冷えが改善されます。
実際に、5分間「貧乏揺すり」を続けたことで、平均して約2℃、足先の体温が上昇したという実験結果があります。
2:股間接の痛みを軽減させる
実は、「貧乏揺すり」は医療現場では「ジグリング」と呼ばれる治療法の一つなのです。「変形性股間接症」の治療法として、「貧乏揺すり」を行うことで軟骨が再生し、股間接の痛みが軽減したという例があります。
3:ダイエット促進効果
「貧乏揺すり」を行うことで、ふくらはぎの筋肉を強化することが出来ます。また、血流の改善や代謝も促進するので、特に女性に嬉しいダイエットサポートをしてくれるのです。
「貧乏揺すり」のデメリットとは?
「貧乏揺すり」は、健康面で大きなメリットがあることが分かりました。しかし、デメリットも潜んでいます。デメリットとは、周りから「品がない」と思われることです。江戸時代に、借金取りが苛立ちを表すために揺れたり、お金を稼ぐためにせかせかとした様子から「貧乏揺すり」という言葉が生まれたように、「貧乏揺すり」をしていると落ち着きがない印象を周りに与えてしまいます。
「貧乏揺すり」に困っている人への対処法
「貧乏揺すり」には、見かけが良くないというデメリット以上に、健康面では大きなメリットがあります。しかし、やはり仕事中や公的な場では、良い印象は持たれません。そこで、無意識に「貧乏揺すり」をしてしまわないように、対処法を紹介します。
1:別のことに置き換える心がけをする
もし「貧乏揺すり」している自分に気がついたら、ただ動作を止めようとするだけでなく、別の行動に置き換えてみてください。すると、むずむずとした気持ちが落ち着きます。例えば、深呼吸をしたり、水を飲むようにしたり、自分がその時にできる範囲で別のことをすることで、「貧乏揺すり」をしたい衝動が抑えられるのです。
2:生活習慣を見直す
精神的なストレスによって「貧乏揺すり」が促進されている場合があります。できるだけ、そのストレスを小さくしようと心がけることが大切です。
3:下半身の血流を良くする
下半身に血が通わなくなることで「貧乏揺すり」をしてしまうことがあるため、長時間椅子に座っていたら、時々立って周りを歩いたり、マッサージをしてみてください。血を巡らせることで、「貧乏揺すり」を抑えられるかもしれません。
最後に
今回は、なぜかしてしまう「貧乏揺すり」について、詳しく紹介しました。「貧乏揺すり」が、健康に良いとされているのは意外だったのではないでしょうか?「貧乏揺すり」は周りに悪い印象を与えかねませんが、沢山のメリットがあるので、意識的にエクササイズとして実践してみるのも良いかもしれませんね。
こちらの記事もたくさん読まれています
〝クライアント〟ってどういう意味?類語や正しい使い方を徹底解説
〝めんどくさい時の夕飯〟はコレ!夕飯作りが楽になるポイントやおすすめレシピをご紹介