義父義母との同居ストレスの原因
義父や義母との同居に、ストレスを感じる嫁は少なくありません。ちょっとしたことでもイライラしたり、落ち着かない気持ちになってしまったりすることもあります。何が原因でストレスを感じるのか見ていきましょう。
価値観の違い
物事に対しての考え方は、育ってきた環境やそれまでの体験によって異なります。違う家庭に育った人同士が、価値観の違いで衝突するのはよくあることです。
価値観が違う人がそばにいると、言動が気になってしまうものですが、「こちらの考えが正しい」という態度で接すると、険悪なムードになってしまいます。中でも、金銭感覚の違いは大きな問題に発展する場合が少なくありません。気のおけない間柄の人には文句を言いやすいですが、相手が義両親ではそうもいかずストレスを感じるでしょう。
毎日の生活の中でお互いの存在を気にかけすぎると気疲れしますが、無視することもできないので、感情の行き場がなくなりストレスがたまってしまうのです。
子育てへの干渉
義両親と暮らしていて、たいていのことには耐えている嫁でも、子どもの未来がかかっているとなると話は別です。子どもと遊んでもらったり面倒を見てもらったりと良いこともある一方で、干渉されすぎると苦痛を感じます。
孫に対して厳しい態度で接することができない祖父母の場合、必要以上に甘やかしてしまい、子どもの躾に悪影響となる場合が少なくありません。
ほとんどのケースで、義両親には「悪いことをしている自覚」がないのも困るポイントです。話し合いが難しく、ストレスとなることがあります。揉め事を避けるには、子育てに関するルールをしっかりと決め、お互いに守る姿勢が必要です。
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旦那が頼りにならない
義両親との暮らしをサポートしてくれるはずの夫が頼りにならない存在だと、妻のストレスは増加する一方です。妻が遠慮して直接言えないことを、夫から義両親に伝えてもらうシーンは少なくないですが、夫が間に入るのを嫌がるタイプだとストレスが余計に増えてしまいます。
もし、夫から「そんなささいなことで腹を立てるな」というように注意されれば、怒りの行き場がなくなり、妻のストレスは蓄積されていくでしょう。
同居前に、夫が妻と両親の間で板挟みになることを覚悟できていないと、問題が起こりがちです。夫は、どちらの味方もせず中立の立場でいることが求められます。
意外?実母との同居もNGな人が多いワケ
夫の両親だけでなく実母との同居にもストレスを感じることがあり、一緒に暮らすことを避ける人も少なくありません。生みの親との同居に対し、ネガティブな気持ちになる理由を見ていきましょう。

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遠慮のなさや過干渉がストレスに
実母と同居するケースでは、義理の家族と暮らす場合とはまた違ったストレスを感じることがあります。遠慮がない分、言わなくていいことまで言ってしまったり、相手の気持ちを考えない行動をしたりして傷つけあう場合があるのです。
子離れできていないタイプの親にありがちですが「この子は1人では家事や育児は無理」と頭から決めつけ、過干渉によって家庭を崩壊させてしまうケースも少なくありません。子どもの方が同居している親に甘えすぎてしまい、共倒れになってしまうケースもあるので、お互いに「ほどよい距離感」を保つことが求められます。
ストレスをためないためにできること
ストレスが多いよりも少ない方が、楽に生きられます。心のモヤモヤを完全になくすことはできなくても、減らすことはそれほど難しくありません。どんなことをすれば、同居中のストレスを解消できるのかチェックしましょう。
親しい人に話す
誰にも心の内を話せない状態が続くと、どんどん悩みが積もっていってしまいます。同居の悩みを話し合いたくても夫が取り合ってくれない場合、ストレスを解消できないばかりか、余計にイライラしてしまうのです。
親しい友達や家族などに、困っていることを話すだけで、少しは気持ちが楽になります。口が軽い人や、家族とのつながりが深い人に話すと言いふらされてしまう心配があるので、信用できる親しい人にだけ話しましょう。家庭内の問題に第三者が立ち入ると、余計にややこしくなってしまいます。「聞いてもらうだけでいい」と事前に伝えることもおすすめです。
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外出する
同居していると逃げ場がないと感じて、余計にストレスの度合いが高まります。1人で平静を取り戻したくても、距離が近すぎると気持ちが休まりません。ストレスが爆発する前に、外に出かけてリフレッシュしましょう。ランチ・映画・ショッピングなど、何でも構わないので気分転換できることに時間を使うことがおすすめです。
小さな子どもがいて長時間自宅を離れられない場合、近所のコンビニに出かけるだけでも気分は変わります。気分が変われば、気持ちに余裕が出てくるものです。
平静な気持ちに戻れば「考えすぎだったかもしれないな」「おかあさんが言うことも一理あるな」と、譲歩できるようになる場合もあります。
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自分の考えをはっきり伝える
生活を営むにあたって、どうしても譲れない部分はあるものです。何でもかんでも自分に合わせてもらうことはできませんが、「どうしても無理」ということに関しては、自分の考えをはっきりと伝えましょう。
何も言わずに従っていると、不満があると思ってもらえないことがあるので、意見を伝えることが重要です。冷静な気持ちで「なぜ、そうでなければいけないのか」を、できるだけ「論理的」に伝えるようにします。自分の内面にしっかりと向き合い、どんな生活を求めているのかをはっきりとさせてから伝えるようにしましょう。自分の気持ちをうまく説明できない場合、譲歩できる部分が隠れている場合があります。
生活のリズムを変える
同居している相手の生活リズムに合わせた暮らしをしていると、ストレスがたまることが大半です。「起床時間」や「家にいる時間」が違うだけで顔を合わせる機会が減り、衝突を減らすことが期待できます。
あえてリズムをずらして生活するようにした方が、ストレスを感じにくくなるのです。家族が外出している予定を狙って家でくつろいだり、家にいる時間帯は外出する予定を入れたりと、できる範囲で工夫してみるのもよいでしょう。
うまく同居していくためには
さまざまな事情があって、夫の両親や実母との同居を開始させたはずです。できれば、ストレスを感じることなくうまくやりたいと思う人は多いでしょう。うまく同居するポイントを紹介します。

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頑張りすぎない
「良い妻、良い母だと思われたい」と思って頑張りすぎると、無理が生じてダウンしてしまうことがあります。気持ちが安らぐ時間が持てないと、どんな人でもストレスを感じてしまうでしょう。
家事を手助けしてくれるアイテムを導入したり、時には思い切って休む時間を作ったりすることが大事です。何でもかんでも1人でやろうとするのではなく、家事を分担する体制を作ることも視野に入れましょう。義両親と同居していると、夫には家事をさせづらいと感じることがありますが、時には「うちはうち」という厳しさを見せることも必要です。
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期待しない
同居がうまくいくはずという期待を持ちすぎると、かなわなかったときに疲れてしまいます。家族の協力を得られるはずという期待があると「やってくれると思っていたのに」と、相手を責める気持ちが出てきてしまうのです。
「やってもらえたらラッキー」程度の距離でいた方が、楽に暮らせます。考え方を少々変えるだけで「相手にも何か事情があったんだな」と思うことができ、がっかりする気持ちがわかなくなるのです。相手に過度な期待をしなくなると、家族が手伝ってくれてうまくいったときに心から喜んだり、素直に感謝の気持ちを抱いたりしやすくなります。
挨拶や感謝を言葉にする
同じ家で毎日顔を合わせていると、当たり前の挨拶や感謝の言葉などを忘れてしまうことがあります。誰かに何かをしてもらったら「ありがとう」と言わないと、感謝の気持ちはなかなか伝わりません。
本人が「やることが当たり前」と思っていたとしても、お礼を言われて嫌な気持ちがすることはないものです。一緒に過ごす時間が短かったとしても、普段から挨拶をしている相手に対して嫌な感情は抱きにくくなります。同居する家族だけでなく、近所付き合いなどでも応用できる方法です。しっかり顔を見て言うようにすると、より気持ちが伝わります。
もう限界と感じたら?
同居相手と相性が良くなかったり問題が多すぎたりする場合、頑張ってもうまくいかないことがあります。何も対策をせずに同居を続けていると、精神的な負担が増えるばかりです。限界を感じたときの対処法を見ていきましょう。

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夫を説得し同居の解消を計画する
「いざとなれば、同居を解消できる」という状態でいることによって、気持ちに余裕が生まれます。夫が同居の解消に反対だと計画がうまくいかないので、先回りをして説得しましょう。
できれば、同居を検討している段階で「無理だと感じたら同居は解消する」というルールを設けておくことがおすすめです。同居当初は頑張れていても、暮らしているうちに気持ちは変化するものです。お互いに努力をしてもつらいことばかりなら、同居しない方が幸福に生きていけます。決して後ろ向きな考えではなく、前向きに生きていくために必要なことだと分かれば、夫も納得してくれるのではないでしょうか。
日ごろから、同居を解消した場合どのあたりに住むかの見当をつけておくようにすると、引越しの計画や準備がスムーズです。
子どもだけを連れて別居の検討も
夫が同居の解消に同意してくれない場合、子どもと自分だけ別居する方法を選択する人もいます。介護や単身赴任などで、家族と離れて暮らしている人は少なくありません。
原則的には夫婦は同居するものですが、家庭の事情はそれぞれです。夫婦であってもやむを得ない事情があれば、一時的な別居は十分検討する価値があります。大切なのは、家族が幸福に暮らしていくことです。
子どもの学校や習い事などの理由がある場合、楽に通える距離に住んで家族の世話を続ける選択肢もあります。別居したからといって家族の関係が切れるわけではないので、険悪なムードにならないようにしましょう。
「自分らしく暮らしたい」「少々離れた方が仲良くできるから」など、前向きな別居の理由を考えることがおすすめです。離れて住むと家族と暮らすことのありがたみを感じて、関係が良好になる場合もあります。どちらかの考えや状況が変われば、家族一緒に暮らす道も開けるはずです。
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