周囲との比較で落ち込むことがないため、心に余裕ができる
4つ目のメリットは、周囲との比較で落ち込まないため、心に余裕ができることです。冷静な人は、自分が他者より劣っているところがあったら、比べて落ち込むようなことはせず、改善点を見つけようとします。
冷静であれば、自分自身のことも客観的に見て、自分より相手に優れたところがあれば、素直に相手の良さを認めることができるでしょう。感情的にくよくよと悩むようなことがなく、心に余裕を持って日々を過ごせるのです。
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冷静でいることによる3つのデメリット
冷静でいることはメリットが多いのですが、以下の3つのようなデメリットも考えられます。その場の状況や受け取る人の捉え方次第では悪く思われてしまう場合があるのです。では、なぜこのように周りから見られてしまうのか、詳しく解説します。
冷たい人だと思われやすい
冷静でいることによる1つ目のデメリットとして、周囲の人たちから冷たい人だと思われやすいことがあげられます。冷静な人は感情の起伏があまりないため、相手によってはそれが冷たい人なのだと受け取られてしまうようです。また、飄々とした様子を見て「怖い人」だと判断されてしまう場合もあります。
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周りから浮いてしまうことがある
冷静でいることによる2つ目のデメリットは、周りから浮いてしまう場合があることでしょう。そもそも、冷静な人はどのようなときも感情的にはならないため、周りのテンションが高くても、その姿勢は変わりません。
周囲が複数人で盛り上がるシーンでも、冷静な人はあまり態度が変わらないため、ほかの人からは「ノリが悪い人だな」と受け取られてしまう場合もあります。
理屈っぽいと思われやすい
冷静でいることによる3つ目のデメリットは、理屈っぽいと思われてしまうことです。的確な意見を述べることができるため、ビジネスでは重宝されますが、対人関係においては「理屈っぽくて嫌だ」と思われてしまうこともあります。
また冷静であるがゆえに、相手が言ったことに問題点がある場合ははっきりと指摘することが多く、反論する隙を与えません。そのため、相手は嫌な気分になってしまうこともあるのです。
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冷静な人になるための3つの方法
ここからは、冷静な人になるための方法を3つ紹介します。
冷静な人にはデメリットもあるものの、仕事をする上では頼りにされることも多く、クールでかっこいい印象があるので憧れる人もいるでしょう。冷静な人になるには、どのようにアプローチしたらよいのでしょうか。
視野を広く持つ
冷静な人になるための1つ目の方法は、視野を広く持つようにすることです。いつでも冷静でいられる人は、自分の思い込みだけで行動してしまうことはありません。
何かあったら、まずは周りの状況をチェックし、客観的な見方をするようにしましょう。物事を判断するときは、多角的な視点に立って考える癖を付けることをおすすめします。
また、視野を広く持つためには、スケジュールにゆとりを持って余裕がある状態でいられるようにすることも重要です。
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理性的に考えられるよう工夫する
冷静な人になるための2つ目の方法は、理性的に考えられるように意識することです。特に感情に任せてしまいがちな人は、なにかあったときこそ理性的に考えられるように心がけるとよいでしょう。
また感情的にならないようにするためには、いつも落ち着いていられるような環境づくりも欠かせません。ストレスを発散する時間を意識的に作り、心の平穏を保つことも大切です。
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知識を増やし、自信をつける
冷静な人になるための3つ目の方法は、知識を増やして自分に自信をつけることです。知識が足りない状態では、考える材料が乏しく、客観的な判断をすることが難しいでしょう。客観的に、そして理性的に物事を考えるためには、知識を増やすことは欠かせません。
知識を増やす方法としては、読書がおすすめです。世の中ではどんな本が読まれているのかを観察し、ビジネス本のベストセラーなどに注目するとよいでしょう。
また、物事の考え方やストレスへの対処法についても、読書によって身に付けることをおすすめします。2冊紹介しますので、参考にしてください。
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙 龍瞬(KADOKAWA)
ブッダの合理的な考え方を学ぶことで、周りの評価に左右されない心を持つ手助けになります。
『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』鈴木 祐(鉄人社)
ハーバードやスタンフォードといった一流の研究機関が実証したとされるストレス解消法が紹介されています。自分に合った方法も見つけられるかもしれません。
3つの方法を試して冷静な人になろう!
冷静な人は感情的になることがなく、落ち着いているため、周囲の人に安心感を与えます。また、トラブルがあった場合でも慌てずに情報を集めて、適切な判断をできることも特徴でしょう。
冷静な人になることで、自分自身の心にも余裕ができます。人生を豊かなものにするためにも、視野を広く持ち、理性的な行動を心がけてみてください。読書をすることで心の持ちようが変わることもあります。ご紹介した方法をひとつずつ試して、冷静な人になれるように努力しましょう。
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