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LIFESTYLE 四字熟語

2023.10.27

「夜郎自大」ってなんと読む?どんな意味?|今さら聞けない四字熟語

 

「夜郎自大」とは、自分の力量を知らずに仲間内で威張っているさま、もしくはそのような人物を指す言葉です。自分の実力を過信してしまうことは、誰でも経験があるかもしれません。今回は、夜郎自大という言葉の意味や語源をご紹介します。使い方も併せて解説しますので参考にしてください。

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「夜郎自大」は自分の力を過信して仲間の中で威張ること

ひとつずつの漢字は簡単なのに、四字熟語になると読めない【夜郎自大】。「よろうじだい?」それとも「よるろうじだい?」と頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになった方に、ヒントです。「夜」の字を、音読みすると……?

正解は……【やろうじだい】でした!

【夜郎自大:やろうじだい】
〔「史記西南夷伝」による。夜郎が漢の強大さを知らず、自らの勢力をたのみとしていたことから〕
自分の力量を知らずに仲間の中で威張っている者。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

夜郎自大には、「男」を意味する「郎」の字が入っています。男性に関連した言葉と捉える方もいるかもしれません。実際は、夜郎は中国の前漢末期まで存在した小さな国の名前です。そして、夜郎自大の意味は自分の力を過信して威張ること。小さい世界の中にいるため、広い世界で起きていることを知らないこと、それにより自分の力や価値を過大評価してしまうさまを意味します。

夜郎自大読み方意味使い方例文類語

「史記・西南夷伝」の中の逸話が語源

夜郎自大は、中国前漢の時代に編纂された歴史書である史記の西南夷伝にある逸話が語源とされます。小国であった夜郎の国王が、漢が大国であることを知らなかったために、自国の方が大きく偉大だと思い違いをしていた話です。簡単に逸話をご紹介します。

漢の武帝は南越国の征服を試みていました。その手始めに、南越国の隣にある夜郎と滇(てん)国の2つの国に使者を送ります。夜郎と滇国の国王は、それぞれ漢の使者に対して「漢と我が国では、どちらが大きいのか」と聞いたといいます。国外の事情に疎かった2人の国王は、漢が大国であることを知らず、自国の勢力を誇っていたのです。西南夷伝では夜郎だけでなく滇国の国王も思い違いをしている様子が描かれていますが、四字熟語になったのは夜郎のみでした。

「夜郎自大」の使い方

夜郎自大は、自分の力を過信して威張る様子を表します。相手を非難するニュアンスで使うことが多いので、失礼になってしまわないよう注意が必要です。軽い気持ちで口にすることは避けるべきかもしれません。夜郎自大を用いて具体的な使い方・例文を紹介します。普段あまり耳にすることがない、夜郎自大という言葉の正しい使い方を確認しておきましょう。

夜郎自大読み方意味使い方例文類語

相手を非難するニュアンスで使うことが多い 

夜郎自大は、相手を非難するニュアンスで使われることが多い言葉です。自分の力量を客観的に理解できず、尊大な振る舞いをする人を、「身の程知らず」という意味合いで夜郎自大な人と非難することがあります。また、実力に反して尊大な態度をとるさまは滑稽ともいえるでしょう。そのため、夜郎自大には小馬鹿にしたり、見下したりする意図もあります。

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