「首が太い…」考えられる原因とは?
むくみやたるみ、脂肪が原因
一般的に首が太くなってしまう原因として、「むくみ」や「たるみ」、「脂肪」が原因であることが多いといわれているようです。
例えば不規則な生活や体を冷やすような習慣等、リンパの流れが滞ると、首もむくみやすいのだそう。他にも、加齢により顔の表情筋がゆるんでしまうと、それが首のシワやたるみに影響し、首が太く見えてしまうこともあるのだとか。
また、脂肪で首が覆われてしまい首が太くなっている場合も。上半身に脂肪がつきやすい体質の人は、首周りにも脂肪がつきやすくなる可能性があるのだそうです。
姿勢の悪さが原因
姿勢の悪さが首を太くしてしまっている可能性もあるのだそう。
サロンオーナーの中野祐子さんによると、姿勢が悪いことで首は短く太くなり、さらには顔まで大きく見せてしまうといいます。
「肩が内に巻き込み、頭が前に出てバストの位置は下がり、お腹は潰れる。逆に、背面は背骨が曲がり、肩甲骨が開き、内に入っている肩は後ろから見ると肩が上がって大きな負担をかけている状態。長時間この姿勢をしていると、体が丸まる力が強まって、筋肉が緊張状態に。伸縮性を失い、硬くなって、体の可動域が狭まります。さらに疲労も溜まり、代謝が落ちて、脂肪も付きやすくなる。潰れたバストは下垂しウエストや捻じれた二の腕は太く見えてしまう。背中がガチガチに固まり、丸くムッチリ大きく、首は短く太くなり顔まで大きく見せてしまいます。改めて並べてみたら悪影響ばかり…」(中野さん)
姿勢はボディラインを整える土台でもあり、悪姿勢は身体の疲労や不調をまねいたりバストの形、体の巡りの悩みに繋がったりするそうです。
筋肉の可能性も?
首が太い原因として、「筋肉」も関係している可能性があるといわれています。
日常的に筋トレをしている人や、首・肩周りを鍛えるトレーニングを頻繁に行っている人は、筋肉が原因で首が太く見えている可能性があるそう。
ただし女性はとくに、よっぽどハードなトレーニングでない限り、筋肉で首が太くなるというのは、可能性として低いよう。とくにスポーツをやっているわけでも、トレーニングを日常的にするでもない人は、むくみやたるみ、または脂肪、姿勢の悪さを疑った方がいいかもしれません。
首の太さを解消する方法とは?
脂肪が原因ならダイエットは必須
体重の増加により首にも脂肪がついてしまったと自覚がある場合は、まずやはりダイエットは必要不可欠だといわれています。
一般的に、摂取カロリーが消費カロリーよりも多いと体内で脂肪として蓄積されてしまうので、食べている量が動いている量よりも多いと、体重は増えていきます。
ダイエットはカロリーコントロールが重要。1日に自分に必要なカロリーを把握し、食べすぎないように注意してみましょう。1日に必要な摂取可能カロリーの計算方法は以下。
「身長(m)×身長(m)×22」×25~30
ただし過度な食事制限は禁物。極端にカロリーを摂らないような食事をしてしまっては、逆にリバウンドや体脂肪が増えるなどのリスクが高まってしまいます。
重要なのは、筋肉を減少させずに代謝を上げながら脂肪を燃やしていくこと。摂取可能カロリーを超える食事に気をつけながら、運動も取り入れてあげるとよいといわれています。
姿勢を改善する
悪姿勢が首を太くする原因になっている可能性がある人は、姿勢を改善することでほっそりとした首へと近づけるかもしれません。
サロンオーナーの中野さんによれば、悪姿勢は首の太さやボディラインの崩れだけでなく、表情にも影響するといいます。
「普通に立っているだけなので楽に感じますが、やはり長時間続けると背中や肩にがかかっているように感じます。私はこの姿勢をしていると腰が痛くなりました。面白いことに前傾姿勢をしている時に笑顔を作ってと言われてもニヤッと怖い笑顔になってしまいます。無意識だと肩に力が入るので強張ったキツイ表情になってしまいます」(中野さん)
では、姿勢を正すにはどういったことを意識すればよいのでしょうか?中野さんによれば〝頭の先から1本紐で引っ張られるイメージ〟を持つとよいのだそう。
「姿勢を正す時のポイントは、身体の力を抜いた状態で頭の先から1本紐で引っ張られるイメージで背筋をまっすぐ伸ばし、骨盤を立てます。この時深い呼吸ができるかが大切です。お腹が潰れていたり、巻き肩になっていると肺が圧迫され呼吸が浅くなってしまいます。姿勢を正す時に体が力んでしまうと反り腰になったり肩に力が入り腰痛や肩こり、疲労の原因になるので力を抜いた状態で姿勢を正すように意識してくださいね」(中野さん)