柔軟剤が向かない素材に使わない
ふわふわとしたよい香りに仕上げてくれる柔軟剤ですが、使ってはいけない素材があります。まず、しわやプリーツなどの特殊加工がされている衣類に使うのは避けましょう。型崩れの原因になります。
また、タオルの洗濯にも注意が必要です。柔軟剤を使うと、洗濯した衣類などの表面が撥水加工されてしまい、吸水性が落ちてしまいます。タオルの洗濯に柔軟剤を使う際は、少量もしくは10回に1回の頻度がよいでしょう。同様の理由で、子どものおねしょシーツの洗濯に使うのも向いていません。
柔軟剤は何のために入れるもの?
洗濯物をふんわり仕上げてくれる柔軟剤には、実はいろいろな効果があります。柔軟剤の仕組みも解説しているので、この機会に押さえておきましょう。仕組みと効果を紐付けて理解しておくと、正しい使い方への理解も深まります。
柔軟剤がもたらす効果
柔軟剤の効果は、主に「柔らかな仕上がり」「香り」「静電気防止」の3点があります。
洗濯を繰り返していると、タオルや衣類がどうしてもゴワゴワとしてきますが、柔軟剤を適度に使うと、心地よい肌触りに仕上げてくれるのです。
柔軟剤といえば香りのイメージも強いでしょう。まるで香水のようにラグジュアリーな香りや、アロマのような癒やされる香りまで、バリエーションもさまざま。タバコや生乾きなどの消臭効果が搭載されている商品もあります。好みに合わせて選びましょう。
また、柔軟剤に含まれる成分が洗濯物の表面をコーティングすることで、静電気の原因となる摩擦を軽減してくれます。静電気を防止することで、花粉やハウスダストなどの付着も防げるでしょう。
柔軟剤の仕組み
柔軟剤の主な成分は「陽イオン界面活性剤」です。水に濡れた洗濯物の表面は、マイナスの電荷を帯びた状態になっています。つまり、プラスの電荷を帯びた柔軟剤を引き寄せやすい状態になっているのです。
よくすすいだ直後の水に濡れた洗濯物は、柔軟剤との相性がとてもよい状態になっています。そのため柔軟剤がくっつきやすく、表面がスムーズにコーティングされるのです。結果として、あのふわふわの手触りやいい香りがしっかりと付着し、静電気防止にもつながります。
効果が感じられないときの対処法
柔軟剤を使っていても、いまいち効果を感じられないときには、以下のケースのいずれかに当てはまるかもしれません。具体的な対処法も紹介していくので、当てはまる人は早速試してみましょう。
脱水の時間や洗濯量を減らしてみる
脱水しすぎると、せっかくの柔軟剤の効果が飛んでしまいます。自動モードでは、一般的に5〜7分くらいに設定されていますが、柔軟剤を使う場合には2〜3分以内にとどめるのが理想です。
また、一度に洗濯する量にも注意しましょう。洗濯物を詰めすぎると、十分に洗浄できないだけでなく、柔軟剤も行き届かなくなります。洗濯機の8割程度を目安に、もう少し入れられそうな余裕があるくらいがよいでしょう。
乾燥機が原因の場合も
洗濯が終わって、そのまま乾燥機にかけている場合は要注意です。柔軟剤の香り成分は、乾燥機の温風で乾かすと抜けてしまいます。柔軟剤の香りをしっかり残したい場合は、時間はかかりますが自然乾燥がおすすめです。
しかし、忙しい日々に乾燥機が欠かせないという場合もあるでしょう。そんなときには、柔軟剤シートを使うのがおすすめです。乾燥機にシートと洗濯物を一緒に入れて乾かすだけで、ふっくらと柔らかく仕上げてくれます。
投入口の汚れにも注意!
柔軟剤を何度も使っていると、洗濯機の投入口が洗剤の溶け残りで汚れてしまいます。柔軟剤が流れにくくなったりカビの原因になったりするため、定期的に掃除をしましょう。
汚れが軽い場合には、タオルなどで簡単に拭き取るだけでもOKです。汚れがこびり付いていたり、投入口が外せないタイプだったりする場合には、以下の手順で掃除しましょう。
1. 40℃くらいのお湯100mLを、柔軟剤の投入口に入れて、10分ほど放置する
2. 3分間の脱水を2回繰り返す
3. よく絞ったタオルで、投入口の汚れをきれいに拭き取る
洗濯機の説明書にお手入れ方法が記載されている場合もあるので、まずは確認するとよいでしょう。
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