ラグは自宅で洗濯できる?チェック項目
手持ちのラグを自宅で洗濯したいときに、チェックするべきポイントを紹介します。失敗してしまうと取り返しがつかなくなることもあるため、しっかり把握しておきましょう。
洗濯表示をチェック
まず、ラグの洗濯表示をチェックしましょう。ラグをめくると、裏側の隅に小さなタグやシールで洗濯表示が記載されています。洗濯表示は、JIS(日本産業企画)で定められているルールに沿って記載されているので、ラグに限らず洋服などでも同じ記号が使われています。
「洗濯機OK」「手洗いOK」「洗濯不可」など、洗濯表示が記載されているので確認してみましょう。普段から見慣れている表示も多くありますが、正確な意味が曖昧な場合には、以下のサイトで確認できます。
洗濯機の容量も確認
洗濯機OKのラグだったとしても、洗濯機の容量が不足しているというケースもあります。ラグを洗濯する場合には、目安として8kg以上の容量が望ましいでしょう。容量が不十分な洗濯機に無理にラグを押し込むと、故障する可能性があります。また、ラグが傷んでしまうこともあるので避けましょう。
参考値として、ラグのサイズ別に洗濯機の必要容量目安を紹介します。
■ラグのサイズと洗濯機の容量
・130×190cm以下のラグ:8kg以上
・190×190cm以上のラグ:10kg以上
・190×240cm以上のラグ:14kg以上
ラグの洗濯手順
ラグの洗濯手順を、洗濯機と手洗いの場合に分けて具体的に紹介していきます。どちらにも共通する下準備のポイントもまとめているので、併せてチェックしておきましょう。
洗濯前の下準備と必要なもの
ラグの洗濯前には、下準備をしておくとスムーズです。まずは、ラグの表面に付いている髪の毛やホコリなどの目立った汚れを、掃除機や粘着クリーナーなどで取り除いておきましょう。気になる大きな汚れがあれば、おしゃれ着用洗剤を部分的に染み込ませておきます。
また、ラグを洗濯機で洗う場合には、必ず洗濯ネットを用意しておきましょう。布団用などの大きめサイズから、手持ちのラグが入るものを探すのがおすすめです。洗濯ネットに入れるだけで、ラグの傷みを予防できるだけでなく、洗濯機へのダメージも軽減できます。
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洗濯機で洗う場合
汚れを取り、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗っていきます。ポイントは、ネットに入れる前のラグのたたみ方です。ジャバラ状に縦長に折って、全体をクルクルと巻きます。汚れが気になるなど、しっかりと洗いたい面を表にしておきましょう。
洗剤と柔軟剤を入れて洗濯機を回します。洗濯機のモードは「毛布用」に設定します。毛布モードがない場合には、標準コースでもOKです。
手洗いする場合
ラグを手洗いする場合には、お風呂場を活用するのがおすすめです。栓を抜いた浴槽にラグを置き、水かお湯をかけます。汚れ落としにはお湯の方が効率よいですが、温度調節が必要な場合もあるため洗濯表示をチェックしておきましょう。
汚れが全体的に落ちてきたら、栓をして洗剤を入れます。手で揉んだり踏み洗いをしたりして、泡が出なくなるまで洗い流しましょう。ふんわりと仕上げたい場合は、きれいな水に柔軟剤を混ぜて少しの間放置します。その後、十分にすすいだら完成です。
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洗濯したラグの乾かし方
ラグは、普段干す洗濯物に比べると、面積が大きく厚みもあります。しっかりと乾燥させるには、干し方がポイントになります。コツを知っておきましょう。
乾きやすい干し方
ラグは、晴れた日に屋外で陰干しするのがおすすめです。直射日光は、色落ちなどのリスクがあるので避けましょう。また、物干し竿を上手に利用することで乾きが早くなります。物干し竿が2本ある場合は、1本ずつ「M字」の三角形の山を作るようにかけ、真ん中の部分が垂れ下がるように干しましょう。
物干し竿が1本しかない場合には、ハンガーを多めに吊るし、その上に「A字」を作るようにラグをかけましょう。いずれも、三角形を作り風の通り道をしっかりと作ることがポイントです。
乾燥機を使用する際の注意点
ラグを効率よく乾かしたいという場合、乾燥機も大きな味方になってくれます。ただし、乾燥機OKの素材に限るので注意しましょう。一般的に、ラグの裏にゴム製の滑り止めが付いていたり、裏表が糊付けされたりしているタイプは乾燥機NGなケースが多い傾向にあります。
乾燥機OKの場合にも、「高温乾燥」「低温乾燥」などの条件が分かれることがあります。誤った設定で乾燥機にかけてしまうと、ラグの毛並みのフワフワ感などが損なわれてしまうこともあるので、洗濯表示を必ず確認しましょう。
洗濯せずに汚れを落とす小ワザ
ラグが汚れても、必ずしも全体を丸洗いする必要はありません。部分的な汚れやシミであれば、その場でサッと対応する方が効率よく、ラグも傷まないので一石二鳥です。洗濯をせずにラグをきれいに保つ小ワザを紹介します。
こぼした、汚したときの掃除方法
カーペットの汚れは、大きく「水性」と「油性」に分けられます。ジュースやお茶、コーヒーなどのシミが「水性」、卵やカレー、マヨネーズなどの汚れは「油性」です。
水性の汚れの場合には、まずは乾いた布などで汚れを吸い取ります。その後、薄めた中性洗剤をシミの部分に叩き込み、泡立てたらきれいに水拭きしましょう。水よりも、ぬるま湯の方が汚れが落ちやすい傾向にあります。
油性の汚れの場合には、中性洗剤の原液を少量使いましょう。ぬるま湯で濡らしたタオルを使って、洗剤を汚れになじませます。仕上げに、固く絞ったタオルで汚れと洗剤が混ざった部分を吸い上げましょう。
いずれの場合にも、タオルで汚れ部分を擦るのは避けます。軽く叩き、つまむように汚れを落とすイメージでタオルを使うのがポイントです。
臭い取りには「重曹」が便利
ラグには、食べ物や汗、ペットの粗相の臭いなどがこびりついてしまうことがあります。そんな場合の「臭い取り」には、重曹がおすすめです。臭いが気になる部分をメインに、ラグ全体に重曹を適量ふりかけます。
特に「ここ」という気になる部分には、重曹が山になるようにたっぷりとふりかけるのがポイントです。そのまま、数時間から半日ほど放置しておきましょう。時間が経過したら、掃除機で重曹を吸い取って完了です。
自宅以外で洗濯する方法
自宅でラグを洗濯するのが難しい場合には、クリーニング店への依頼やコインランドリーの使用がおすすめです。ただし、大きなラグの持ち運びは大変なので、家族に手伝ってもらうとよいでしょう。
クリーニングに依頼
ラグが洗濯NGになっている場合には、クリーニング店に相談してみましょう。値段はラグの種類とサイズによって変わります。サイズが大きくなるほど値段もアップするのが基本です。「毛足が長い」「装飾がある」「厚みがある」などの特徴がある場合も、価格が上がる可能性があります。
クリーニングに出すメリットは、新品同様にきれいになって返ってくることです。ただし、小さいサイズでも1万円程度の料金が発生することがあります。買い替えの方が、コスパの面ではお得になるかもしれません。
コインランドリーを使用
洗濯機のサイズが足りないなどの理由で、自宅で洗濯が難しい場合はコインランドリーを利用してみましょう。コインランドリーには、大きいサイズの洗濯機も用意されています。
洗濯ネットや、洗剤・柔軟剤は念のため持っていくと安心です。洗濯後に乾燥機にかけても、およそ2時間程度で洗い終わります。値段は、洗濯と乾燥を合わせて、2,000円程度が目安です。
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