敷布団はコインランドリーで洗えるの?
厚みと重みのある敷布団の洗濯は、自宅の洗濯機を使用するのは難しいため、コインランドリーを利用できると便利です。まずは、敷布団は洗濯できるのか、またコインランドリーを利用できるかを確認してみましょう。
洗濯表示を確認しよう
敷布団が洗濯できるかは、厚みや素材にもよります。そのため、洗濯前には必ず「洗濯表示」の確認が必要です。
側面にあるタグをチェックし、「洗濯機マーク」が付いていれば洗濯機で洗濯可能です。洗濯機のマークに「×」が付いていている、または「手洗い」のマーク表示のみなら洗濯機は利用できません。
厚みのある敷布団は家庭用では難しいため、コインランドリーのような大型の洗濯機なら洗える場合もあります。しかし、洗濯槽に入り切らない場合はクリーニングの丸洗いを検討しましょう。
また、表示に「乾燥機」のマークが付いていると、コインランドリーで乾燥機を使うことができます。洗って水分を含み重くなってしまった敷布団を、コインランドリーの乾燥機で一気に乾かせるため、併せて確認しておきましょう。
コインランドリーを利用できない布団の場合
敷布団の素材によっては、洗濯機で洗えない種類もあります。「綿」「羊毛」「ウレタン」などの敷布団は、洗濯中に縮みや破れを起こすことがあるためコインランドリーでは洗濯できません。無理に洗うと型崩れする恐れもあります。
手洗いOKの場合は、自宅の浴槽で洗ってみましょう。ぬるま湯におしゃれ着用洗剤を溶き、敷布団を1時間程度つけ置きします。その後、踏み洗いをし、泡が出なくなるまで洗い流しましょう。
乾燥機に対応できないものは、自宅に干せるスペースをつくりじっくり天日干しします。完全に乾ききるには2~3日ほどかかるので、天気のいい日に行いましょう。
コインランドリーで敷布団を洗うメリット
敷布団の洗濯にコインランドリーを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。普段使ったことがない人も、これを機に洗濯に取り入れてみましょう。
汚れを除去してふわふわに
敷布団を丸ごとコインランドリーで洗濯できると、自宅で洗濯するより蓄積した汚れを除去できます。そして乾燥機にかけて高温で内側までしっかり乾かすことで、ふわふわとした肌触りがよみがえり、まるで新品のような状態になるのです。
人間は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれており、シーツを換えていても、敷布団は汗や湿気を吸収しています。干すことが難しい季節は、湿気がこもりカビが発生しやすく、アレルギーの原因物質であるダニを繁殖させてしまう可能性もあります。また敷布団に何かをこぼしたり、子どもがおねしょをしてしまったりすることがあれば、洗濯機を使用せざるを得ません。
そのような場合に、コインランドリーの大型洗濯機で丸ごと洗い、乾燥機にかけることで、汗などの汚れやダニ・ほこりなどのアレルゲン、そしていやな臭いまでしっかり除去できるのです。
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コストが抑えられる
敷布団は自宅で洗濯がしにくいため、クリーニングに出す人もいるでしょう。しかしコインランドリーで洗濯する方がやや手間はかかるものの、クリーニングにかかる費用の「半分」または「1/3」程度で済みます。
コインランドリーは洗濯するものの重さや時間によって料金が変わります。25kgの洗濯機を使用すると1000〜1200円程度かかるでしょう。乾燥機を使うと6~8分程度で100円が相場です。内側までしっかり乾かすためにプラスで40~60分乾燥機にかけるとすると、乾燥機だけで700円程度、合計で2000円程度になります。洗濯と乾燥をセットで行う洗濯機を使う場合は、合計で1200~2000円が料金目安です。
クリーニングにほぼ近い状態に仕上がるため、クリーニングに出したり新品を買ったりするより断然コストが抑えられ、満足度も高いはずです。すぐに持ち帰れるのもメリットでしょう。
敷布団をコインランドリーで洗う方法
コインランドリーを利用するには、どのような手順で行えばよいのでしょうか?コインランドリーでもたつかないように、事前に準備しておくと安心です。
敷布団を丸めてひもで縛る
洗濯機に敷布団をそのまま入れてしまうと、遠心力によって中綿が偏り、型崩れする恐れがあります。そうならないために、洗濯機に入れる前にひもで縛って敷布団を固定するのがポイントです。洗濯機に入れる前に敷布団を広げて縦長になるよう巻き、等間隔に4カ所ほどひもで縛ります。
下準備が終わったら、敷布団を渦巻き状にして洗濯機に入れましょう。洗濯のみか、乾燥ができる機種なら乾燥まで行うコースを選択し、洗濯機のボタンが光ったら料金を支払えば、洗濯が自動で始まります。
洗濯ネットの使用がおすすめ
型崩れしないようひもで縛るのも一つの手ですが、「洗濯ネット」を使用するとより簡単に敷布団をまとめられます。洗濯槽内部をそのままの状態で回るよりも、ネットで保護した方がより生地が傷みにくくなります。100円ショップでも、大型の布団が入る洗濯ネットが販売されています。敷布団をたたんで、丸めてネットに入れるだけでOKです。
ひもの縛りが甘いと洗濯中にほどける可能性がありますが、ネットに収納しておけばそのような心配はありません。清潔に、型崩れなく洗い上げたい場合はネットを利用しましょう。
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洗濯後に乾燥機へ
洗濯が終わったら、乾燥機へ敷布団を移します。汚れを落としたあとは、敷布団内部までしっかり乾燥させることが大切です。乾燥機は内側の水分を飛ばしふんわりさせるだけでなく、高温によりダニを死滅させる効果も期待でき、一石二鳥です。
乾燥機に入れる際は、洗濯時に丸めていた敷布団をなるべく広げて入れます。まとめた状態では風が当たりにくい面ができてしまい、内部まで乾燥するのに時間がかかるためです。乾燥機にかけたら入れっぱなしではなく、20分かけたら裏返し、再び乾燥機に入れて20分乾燥をします。
敷布団の素材に化学繊維が含まれていると、熱風の影響から乾燥機の中で熱くなる場合もあり、長時間連続での使用は危険です。また乾燥機にかけすぎるとふわふわの感触が失われ、生地が傷む可能性も高まります。乾燥しきれていない場合は、10分ずつ時間を追加するなどして様子を見ながら行いましょう。
コインランドリーで敷布団を洗う際の注意点
敷布団をコインランドリーでスムーズに洗濯するためには、どのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。注意点を確認しておきましょう。
容量に合う洗濯機を使用する
大物の敷布団を洗う際は、「容量に合う」洗濯機を使用しましょう。敷布団が入るギリギリのサイズの洗濯機では、水の量が十分でなく汚れが落ちきりません。また故障させる恐れもあるため、若干ゆとりがある大きさの洗濯機を選ぶと安心です。
シングルの敷布団は15kgの洗濯機、ダブルサイズを洗濯する場合は25kg以上の洗濯機が目安となります。また、敷布団を入れたときに洗濯槽の1割ほどゆとりが残っているのであれば、洗濯が可能であることも覚えておくと便利です。
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