苦学により知識が豊かになる「蛍雪の功を積む」
蛍雪の功を積むも、蛍雪の功と同じエピソードから生まれた言葉で、意味も同じです。
蛍雪の功は、「蛍雪の功により〜」というように名詞のように使うことがありますが、蛍雪の功を「積む」という表現をすることも多いです。例文であらわすと「蛍雪の功を積むことで難関の試験に合格することができた」となります。
蛍雪の功と、積むという動詞が一体化し、蛍雪の功を積むという一つの言葉になっています。
自ら学費を稼ぎ学業に励む「苦学立行」
苦学力行は、苦労しながら懸命に勉強するという意味です。貧しい環境のなか自ら働き、学費を稼いででも学問を修めるという状況にも使われます。言葉の意味を知らなくても、文字からある程度予想することができるでしょう。
「苦学」は苦労しながら勉学に励むという意味であり、「立行」は懸命に努力するさまをあらわします。強い志と信念がなければ成し遂げることができない行動といえるでしょう。
「蛍雪の功」の意味を知り正しく使おう
蛍雪の功は苦労して勉学に励むこと、またそれによる成果のたとえとして用いられます。
言葉自体はあまり馴染みがなく、読み方や意味を知らないという人も少なくないでしょう。しかし、出典である中国の書物は日本でも平安時代以降広く読まれ、浸透してきた故事成語です。
苦労しながら勉学に励み結果を出すことは、誰もが簡単に成し遂げられることではないからこそ、時代が変わっても価値があります。蛍雪の功の意味を理解し使えるようになると、より多様な表現ができるようになるはずです。
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