玉石混交とは良いことと悪いことが混ざっていること|使うシーンや類語をご紹介

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2021.11.20

「玉石混交」きちんと読めますか?使うシーンや類語をご紹介【いまさら聞けない四字熟語】

「玉石混交」とは良いことと悪いこととが入り混じっている状態を表す言葉です。「玉」は宝石、「石」は石ころを表しています。ほめ言葉ではないため、ビジネスシーンで使う場合には注意が必要です。この記事では玉石混交の使い方や語源、類語をご紹介します。

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「玉石混交」の意味と語源

玉石混交とは良いものと悪いものが混ざっている状態を表す言葉です。

玉石混合

【玉石混交:ぎょくせきこんこう】
価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。

 (引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「ぎょくせきこんごう」ではなく、「ぎょくせきこんこう」が正しい読み方であるため、注意してください。玉石混交の「混交」は異なるものが混ざっている状態を表しています。

しかし実はこの「混交」という漢字は厳密には正しい表記ではありません。ここでは玉石混交の意味とともに、玉石混交の正しい表記、さらには語源を解説します。

「玉石混交」の意味は良いことと悪いことが混ざっていること

玉石混交は価値のあるものと価値のないもの、優れているものと劣っているものが混ざっている状態を表す言葉です。この状態を視覚的にとらえると、この言葉の意味を理解しやすくなるでしょう。

玉石の「玉」は宝石のことを指し、「石」は石ころを指します。宝石と石が入り混じっている様子から、良いものと悪いものが混ざっている状態を玉石混交と言うようになりました。

正しい表記は「玉石混淆」

玉石混交の正しい表記は「玉石混淆」です。「淆」が常用外漢字であることから、代替用漢字の「交」を用いても間違いではないことになりました。後述しますが、中国の故事が語源で、もともと混淆という文字が使われていたという経緯があります。

「玉石混合」と書くのは完全なる誤りです。言葉の音が似ていることから間違えやすい表記ですが、正しくは「玉石混交」ですので注意しましょう。

「玉石混交」の語源は中国の故事

玉石混淆という言葉は中国・晋の道教の研究家である葛洪が記した書物「抱朴子」に由来しています。この抱朴子に「真偽顛倒(しぎてんとう)し、玉石混淆す」という言葉が記されていました

この文章が表しているのは「昔は物事の善し悪しを見極める人がいたが、今はいなくなってしまい、本物と偽物が混ざりあって、見分けがつきにくくなっている」という意味です。ここから玉石混淆という言葉が使われるようになったと言われています。

【例文付き】玉石混交を使う2つのシーン

玉石混淆という言葉が使われるシーンは大きく2つの種類に分けることができます。1つ目は良いものと悪いものが同時にある時です。もともとの言葉の意味としては、この使い方が一般的と言えるでしょう。

玉石混合

2つ目の使い方はカオスの状態を表す時です。つまりさまざまなレベルのものが分類されることなく、入り混じっている状態のことです。それぞれのシーンでの使い方と例文を解説しましょう。

1.良いものと悪いものが同時にある時

良いものと悪いものが同時にある状態を評価する場合に、玉石混交を使います。ただし、この言葉を使う場合には、注意する必要があります。人を物のように扱うという点と優劣をつけるという点において、玉石混交は失礼な表現だと捉えられかねません。玉石混交は決して褒め言葉にはならないので、人を対象としては使わない方が賢明です。

特にビジネスシーンでは、例えば「御社の営業部の人材は玉石混交ですね」といった表現は避けるようにしましょう。

【例文】
・ネットオークションに出品されているアンティークの真空管アンプは、コンディションの差が激しくて【玉石混交】なので、正常に作動するのかを確認することが不可欠です。

2.カオスの状態を表す時

さまざまなレベルのものが、整理されていない状態でごちゃちゃとあるカオスの状態を表す場合にも玉石混交を使います。例えば、以下の例文のように表現できるでしょう。

【例文】
・図書館前の広場で開催されているフリーマーケットの食器コーナーは【玉石混交】だったので、掘り出し物を見つけるのにかなり時間がかかりました。
・電気店の店頭に「特価品」と書かれた段ボールが置いてあり、その中には多種多様な電子パーツがぎっしり詰まっていて【玉石混交】だった。

玉石混交の類語2

玉石混交にはいくつかの類語があります。その多くには「玉石」という語句が使われている点が特徴です。玉石という言葉自体に、優れているものと劣っているもの、価値のあるものと価値のないものという意味があり、イメージしやすい言葉だからでしょう。

玉石混合

ここでは「玉石同架(ぎょくせきどうか)」と「玉石同匱(ぎょくせきどうき)」という2つの類語をご紹介します。

1.玉石同架(ぎょくせきどうか)

玉石混交のひとつ目の類語は「玉石同架」です。玉石同架の「架」という漢字は「棚」を表しています。つまり玉石同架とは同じ棚の上に優れているものと劣っているもの、価値のあるものと価値のないものが並んでいる状態を表す言葉なのです。

玉石混交が特に場所が限定されていないのに対して、玉石同架は並んでいる場所が棚と限定されているところが違う点と言えるでしょう。

2.玉石同匱(ぎょくせきどうき)

「玉石同匱」の意味も玉石混交とほぼ同じです。「匱」という漢字は「箱」を表しており、同匱は同じ箱という意味を表します。玉石同匱とは優れているものと劣っているもの、価値のあるものと価値のないものが同じ箱の中に入っている状態を表す言葉です。

例えば、「あの店には玉石同匱様々な品物が販売されています。」のように使うことができます。

玉石混交の意味を理解して適切な使い方をしよう

玉石混合

玉石混交は良いものと悪いものが混ざっている状態を表す言葉です。正しい表記は玉石混淆ですが、淆が常用外漢字であるため、代替用漢字として交が使われています。玉石混交という使い方をしても間違いではありません。また、玉石混交と間違えやすい玉石混合という誤った表記をしないように気をつけましょう。

玉石混交を使う場合には、ネガティブな印象を与える可能性があるため、ビジネスシーンでは注意が必要です。人に対しては使わない方が賢明といえます。玉石混交の意味や使い方を正しく理解して、適切な使い方ができるようにしましょう。

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