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2021.12.13

「人事を尽くして天命を待つ」は4パターンで使える!語源や類語も解説

「人事を尽くして天命を待つ」は座右の銘としてよく用いられ、漫画の台詞としても登場しています。しかし、正しい意味や使い方までは把握していない方が多いのではないでしょうか。「人事を尽くして天命を待つ」の持つ意味や読み方、使い方について詳しく解説します。

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「人事を尽くして天命を待つ」の意味と語源

「人事を尽くして天命を待つ」は、座右の銘として挙げられることも多く、比較的耳にしたことがある方がいらっしゃるかもしれません。「人事を尽くして天命を待つ」は、精一杯のことをしてあとは天命を待つという意味です。

人事を尽くして天命を待つ

本章では「人事」と「天命」の意味についても詳しく解説します。「人事を尽くして天命を待つ」の読みの難易度は高くなく、「じんじをつくしててんめいをまつ」と読みます。

意味は「力の限りを尽くして天命に任せること」

「人事を尽くして天命を待つ」の意味を、デジタル大辞泉で確認してみましょう。

【人事を尽くして天命を待つ】じんじをつくしててんめいをまつ
力のあらん限りを尽くして、あとは静かに天命に任せる。

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

つまり、「人事を尽くして天命を待つ」とは、自分ができるすべての努力をしたら、あとは大人しく天命に任せて、事の成り行きを見守るという意味です。

例えば、試験のために夜も眠らず精一杯勉強して、いざ試験を終えたら、あとは悪あがきをせず結果を受け入れようという時の心境が「人事を尽くして天命を待つ」です。やれるだけのことはやったから、後悔はないという意味も含まれています。

「人事」の意味

「人事を尽くして天命を待つ」の「人事」とは、「人間が行う事柄、人間の力でできること」という意味です。「人事を尽くす」という表現は、「その人ができることをすべてやり尽くすこと」を表します。

「人事を尽くす」という表現を使うことで、力の限りやれることはやりきったというニュアンスが伝わりますね。

また、ビジネスの場でよく使われる、採用活動を行う人事とは意味が異なるのでしっかりと意味を押さえておきましょう。

「天命」の意味

「人事を尽くして天命を待つ」の「天命」とは「天の命令、天が人に与えた使命」を意味します。「天命を待つ」は、自分ではどうしようもできない、天からの命令を受け入れようという心の状態です。

また、「天命」には「人の力で変えられない運命、宿命」といった意味もあります。どちらにせよ、「人事を尽くして天命を待つ」の「天命」は、人間を超越した抗えない力に従うとのニュアンスが含まれています。

「天命」と間違えられやすい「運命」は人間の意思を超越してもたらされる、幸せや不幸を意味する「天命」の類語です。

四字熟語で表現すると「人事天命」

「人事を尽くして天命を待つ」は、四字熟語として「人事天命」の形で使われる場合があります。「人事天命」は、人事を尽くして天命を待つを省略した表現であるため、使われるシーンはさほど変わりがありません。

例えば、友人との気兼ねない会話の中では「今回の論文を書くのに10冊以上の書籍を読んだよ。ここまで来たら人事天命だ」のように、「人事を尽くして天命を待つ」を省略して使っても問題ありません。

由来は中国の書物『読史管見』

「人事を尽くして天命を待つ」という言葉は、中国で南宋初期に活躍した儒学者である胡寅(こいん)が残した『読史管見(とくしかんけん)』という書物に由来しています。読史管見の中で、「人事を尽くして天命に聴(まか)す」との文章が登場しますが、これこそが人事を尽くして天命を待つの語源となった文章です。

聴すという表現は、任せるという意味も含んでいるため、のちに「聴す」が「待つ」に変わっていったものとされます。

「人事を尽くして天命を待つ」の類語表現

「人事を尽くして天命を待つ」と似た表現として、次の3つの言葉をご紹介します。

・天は自ら助くる者を助く
・運を天に任せる
・能事畢る

人事を尽くして天命を待つ

「人事を尽くして天命を待つ」の類語を知っておくことで、いざという時の言い換えが可能になり、表現の幅が広がります。類語表現3つについて、それぞれの表現を詳しくご紹介します。

【類語1】天は自ら助くる者を助く

「天は自ら助くる者を助く」の読み方は、「てんはみずからたすくるものをたすく」です。「天は自ら助くる者を助く」は、英国の作家サミュエル・スマイルズが『自助論(SELF HELP)』の冒頭で引用した言葉として広く知られています。

天は自分で努力した者に救いを与えて幸福をもたらすという意味です。超越的な力によって運命が決定される、「人事を尽くして天命を待つ」と通ずる部分がありますね。

【類語2】運を天に任せる

「運を天に任せる」は、事の成り行きを天に任せるという点で、「天命を待つ」という表現と類似しているといえます。しかし、「人事を尽くして天命を待つ」の表現に含まれている、「人事を尽くす」という部分が、「運を天に任せる」では含まれていません。

「運を天に任せる」は、努力をしたかどうかに関わらず、どうなるかは運次第というニュアンスで使われます。

【類語3】能事畢る(のうじおわる)

「能事畢る」の読み方は「のうじおわる」です。「能事畢る」とは、やらなければならないことをすっかり終わらせてしまった状態を意味します。

「能事畢る」は、やることを終わらせ、あとは結果を待つだけという状況でもよく使われる表現です。実際に会話で使われる際には「能事畢れり」の形で用いられることが多いようです。

前半の能事は「なすべき事柄」という意味を持っています。

「人事を尽くして天命を待つ」のパターン別使用例

「人事を尽くして天命を待つ」の使い方は次の4パターンが考えられます。

1.落ち込んでいる相手をなぐさめる
2.怠けている相手にアドバイスをする
3.自分を鼓舞するために決意表明をする
4.努力して取り組んだ物事が終わってほっとした気持ちを表す

人事を尽くして天命を待つ

前半の2つは相手の状況に対して用いることができ、後半の2つは自分の気持ちや状況を表す時の表現として使えます。

全4パターンの使い方が可能

「人事を尽くして天命を待つ」の使い方は、なぐさめる、さとす、決意を示す、自信・余裕のアピールをするの4つです。それぞれの用法の例文をご紹介します。

【なぐさめる】
・やれることはやったじゃない、あとは【人事を尽くして天命を待つ】だけさ。

【さとす】
・プロジェクトの準備が甘いんじゃない?【人事を尽くして天命を待つ】心持ちで取り組まなきゃいけないよ。

【決意表明】
・締め切りまでに、【人事を尽くして天命を待てる】ように最高の原稿を仕上げるぞ!

【物事が終わってほっとした気持ちを表す】
・私はこの1週間プロジェクトに全力を傾けました。【人事を尽くして天命を待つ】気持ちで、後悔はありません。

「人事を尽くして天命を待つ」は心を軽くする言葉

「人事を尽くして天命を待つ」とは、やれるべきことをやったうえで、心穏やかに結果を受け入れようという状態を指します。人生もすべてが思う通りに進むわけではありませんが、自分ができることを精一杯やれば、どんな結果が出ても後悔は残らないでしょう。

人事を尽くして天命を待つ

「人事を尽くして天命を待つ」は、努力を積み上げて頑張りたいと考えている方にはぴったりのことわざです。折に触れて意識していれば、人生はずっと楽しくなるかもしれませんね。

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