「粗目」には2つの読み方がある
日常生活でもよく使われている「粗目」という言葉には「あらめ」と「ざらめ」という2つの読み方があります。使われている漢字自体は難しくはありませんが、正しい読み方を知らないと、とまどってしまう場合もあるでしょう。
それぞれの読み方によって、意味も変わるので注意が必要です。また、「粗目」は略称としても使われることがあります。
「粗目(あらめ)」の意味と使い方
「粗目」の1つ目の読み方は「あらめ」です。この読み方をする場合には「荒目」という漢字で表記されることもあります。「粗目」も「荒目」も意味は一緒です。
【粗目:あらめ】
やや粗いこと。特に、編み目・織り目また木目などが普通より粗いこと。また、そのもの。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「粗目(あらめ)」にはこの他にも、荒々しいさま、きびしいさま、物事が大ざっぱであること、またはそのさまなどの意味があります。ここでは編み物や木目に使う場合の意味と使い方をご紹介しましょう。
「粗目(あらめ)」は編み目や木目が粗いこと
「粗目(あらめ)」とは編み目や木目が粗いことです。そのために、編み目や木目のある用具について述べるときに使われることが多いという特徴があります。例文を見てみましょう。
【例文】
・インターネットが発達したおかげて、故郷で作っている伝統的な【粗目】の織物が海外で人気で、注目の問い合わせがたくさん来ています。
・まず【粗目】のやすりでおおよそ削ってから、細目のやすりできれいに仕上げるのがおすすめです。
・このおろしがねは表と裏とで、【粗目】と細目の2つを使い分けることができます。
粗目(ざらめ)の2つの意味と使い方
「粗目(ざらめ)」は手触りがざらざらしていること、またはそのものを表します。また、「粗目糖」と「粗目雪」の略称という意味もあります。
【粗目:ざらめ】
「粗目糖」の略。「粗目雪」の略。かき氷に無色の砂糖シロップをかけたもの。みぞれ。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「粗目」を「ざらめ」と読む場合には「双目」とも書きます。「双目」で「ざらめ」という読み方はかなりの難読漢字と言えるでしょう。意味は「粗目」と一緒です。ここでは「粗目(ざらめ)」のくわしい意味と使い方、例文をご紹介しましょう。
手触りがざらざらしていること
「粗目(ざらめ)」には手触りがざらざらしていることという意味があります。音の響きがそのまま、意味ともつながっていると言えるでしょう。
【例文】
・昨日の昼に降った雪は夕方になって気温が上がったために溶けかけていたが、夜中から早朝にかけて冷え込んで凍ったために、【粗目】状になった。
・これは【粗目】の紙なので、サインペンで字を書くと、にじんでしまいます。
・【粗目】のタオルなので、あまり強くゴシゴシこすると肌が傷みます。