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LIFESTYLE 四字熟語

2023.12.16

「依怙贔屓」の読み方と意味を知って正しく使おう|いまさら聞けない四字熟語

 

「依怙贔屓」とは自分の気に入った者や関わりのある者だけの肩を持つことです。「依怙」には頼る、「贔屓」は目をかけるという意味があります。漢字は難解ですが、日常的によく使われている言葉です。本記事では「依怙贔屓」の意味や語源、使い方などを紹介します。

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依怙贔屓」とは自分のお気に入りの肩を持つこと

「依怙贔屓」とは、自分のお気に入りや関係者の肩を持って不公平に扱うことです。漢字は難解ですが、「えこひいき」と読み、よく見かける言葉といえるでしょう。

依怙贔屓

「依怙贔屓」という言葉は幅広い年齢層で使われており、意味もきわめて明解な言葉です。

【依怙贔屓:えこひいき】
自分の気に入ったものだけの肩をもつこと。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「依怙」はもともと頼るという意味のある言葉ですが、日本では「不公平」というニュアンスで使われることが多くなっています。次の章で、「依怙贔屓」の語源についてくわしく解説します。

「依怙贔屓」の語源は仏教語の「依怙」

依怙贔屓」という言葉の語源は仏教語の「依怙」です。「依怙」には本来、「頼りにして寄りかかる」という意味があり、仏教語として使われる場合には「仏が頼ってくる人たちに目をかけて助ける」というニュアンスを持ちます。

法華経の中にも「依怙心相移故云々」という語句が出てきます。この目をかけて助けるという意味の「依怙」に「気に入った人を特に引き立てること」という意味の「贔屓」という言葉が合わさって「依怙贔屓」となりました。

この四字熟語がいつから使われているのは定かではありません。しかし、江戸初期の1662年に書かれた織田信長の一代記「信長記」に「御心緒万機に暁、第一無欲にして、御心に依怙贔屓おはしまさず」という記述があるので、江戸時代にはすでに使われていたと考えられます。

「依怙贔屓」の使い方と例文

「依怙贔屓」とは会社はもちろんのこと、学校や各種団体、サークル、スポーツのチームやグループから商業サービスの会員まで、さまざまな場面で使われる言葉です。人が集うところでは「依怙贔屓」が起こる可能性があるということでしょう。

依怙贔屓

集団の中で特定の人に目をかける、自分に関係のある人の肩を持つなどの不公平な行為に対して、「依怙贔屓」という言葉を使います。

【例文】
・【依怙贔屓】はいけないことですが、「贔屓にされている」とお客さまに感じてもらうことで、リピーターになってもらうことが期待できます。手厚くサービスしましょう。
・娘のクラスの担任教師は【依怙贔屓】が激しいという評判が立っています。

「依怙贔屓」の類義語3

「依怙贔屓」にはいくつかの類義語があります。ひいきの仕方にも、さまざまな種類があるからでしょう。

ここでは、身内や関係者をひいきにする「身びいき」商売などでお得意さんをひいきにする「愛顧」相手によって対応の仕方を変えて、不公平な扱いをする「分け隔て」という3つの類語について例文つきで説明します。

依怙贔屓

似た意味のことばとその例文
  1. 身びいき
  2. 愛顧
  3. 分け隔て

身びいき

「身びいき」とは身内や知人など、自分の関係者をひいきにすることです。「身贔屓」とも書きます。

【例文】
・県のバスケットボールの選抜チームのメンバーに自分の学校の生徒ばかりを優先的に選ぶのは、【身びいき】が過ぎるのではないですか?
・自分と同じ県の出身力士はつい【身びいき】して応援してしまいます。
・社長の親戚ばかりが重要なポストについていて、【身びいき】が激しいので、当社の将来が心配です。

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