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2021.11.28

「退っ引きならない」の語源とは?意味や使い方、例文を解説

「退っ引きならない(のっぴきならない)」とは身動きが取れない状態を指す言葉です。どのようなシーンで使われることがあるのか例文を挙げながら詳しくご紹介します。また近い状況で使える言葉や似たような意味の言葉についても見ていきましょう。

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「退っ引きならない」とは追い詰められた状況のこと

「退っ引きならない(のっぴきならない)」とは、追い詰められて動くことができない状況を示す言葉です。避けることもできず、進むこともできない状況に置かれたときに、「退っ引きならない」という言葉で表現します。

退っ引きならない

【退っ引きならない】のっぴきならない
避けることもしりぞくこともできず、動きがとれない。ぬきさしならない。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

自分の力ではどうにもならないときも、「退っ引きならない」と表現することがあります。例えば約束していた時間に遅れたときに、「退っ引きならない事情があって遅れた」などと説明することができるかもしれません。

逃れるを意味する「退き引き(のきひき)」が語源

「退く(しりぞく、のく)」も、「引く」も、いずれも逃れることを意味する単語です。両方をまとめて「退き引き(のきひき)」というときも、同じく逃れることを示します。

「退っ引きならない」とは、退き引きができない、つまり、逃れることができないことです。逃れることができないほど追い詰められている、自分の力ではどうすることもできない不可抗力の状況になったときに使うことができるでしょう。

「退っ引きならない」の類語3つを紹介

「退っ引きならない」という言葉と類似する意味の言葉として、以下の3つが挙げられます。

1.抜き差しならない
2.よんどころない
3.やんごとなき

それぞれの使い方やニュアンスについて見ていきましょう。

のっぴきならない 意味 使い方 例文

【類語1】抜き差しならない

「抜き差しならない」とは、鞘(さや)から刀を抜くことも、抜いた刀を鞘に戻すこともできないほど緊迫した状況を示す言葉です。鞘から刀を抜くということは、相手に対して攻撃を仕掛けることを意味するので、宣戦布告と受け取られるでしょう。反対に、抜いた刀を鞘に戻すということは、相手に対して攻撃はしないということを示します。

しかし、状況があまりにも緊迫しているときは、不用意に動くことは好ましいとはいえません。あまりにも緊張して手が動かず、どうすればよいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。例えば次のように使うことができます。

・同棲している彼女との別れ話がこじれ、毎日泣きながら責められている。【抜き差しならない】状況が続き、精神的にも疲弊している。

【類語2】よんどころない

「よんどころない」とは、拠り所(よりどころ)がない状況、つまり、頼れる場所がない状況を指す言葉です。支えがなく宙ぶらりんで、何かをするにしても自分で能動的に選ぶというよりは、仕方がなく選ぶときに使うことができるでしょう。例えば次のような状況を、「よんどころない」という言葉で示すことができます。

・どうしても行きたいわけではないけれど、【よんどころなく】学校に行った。

【類語3】やんごとなき

「やんごとなき」とは、ただ事ではない状況、非常に重要度が高いことなどを示す言葉です。「退っ引きならない」という言葉は、避けることができない事情があるときなら大抵の場合で使うことができますが、「やんごとなき」は重要な事情のために避けられないときに使います。例えば以下のように使えるでしょう。

・【やんごとなき】事情があるので、今日の会議は欠席いたします。

なお「やんごとなき」という言葉は、重要度が高いという意味以外にも、身分が高いという意味で使うことがあります。例えば以下のように使うことが可能です。

・あの方は【やんごとなき】血筋の方なので、感覚が我々庶民とは違うようだ。

「退っ引きならない」の使い方を例文でご紹介

どうしても避けることができない状況にあるときは、「退っ引きならないことがあって…」と説明することができます。例えば取引先と約束したにもかかわらず、どうしても優先せざるを得ない別の事情が生じ、約束を守れなくなったときには、「退っ引きならない状況になりまして、約束の日時を改めていただけますでしょうか。申し訳ございません」と謝ることができるでしょう。

退っ引きならない

なお、「退っ引きならない」という言葉自体は特に誰に使っても失礼になる言葉ではないものの、言葉の響きが軽いので、ビジネスシーンにはふさわしくないという考え方もあります。相手に対して失礼になりそうなときは、別の言葉で表現するほうがよいでしょう。

「退っ引きならない」という言葉は、次のように名詞につなげると使いやすくなります。

・退っ引きならない事情、用事
・退っ引きならない理由
・退っ引きならない関係

それぞれについて例文を紹介し、使い方を解説します。

退っ引きならない事情、用事

どうしても避けられない事情が生じたときは、「退っ引きならない事情」や「退っ引きならない用事」と表現できます。約束をしていたのに守れないときや、遅刻をしたときなどに使うことができるでしょう。

【例文】
・【退っ引きならない事情】があり、遅刻をしてしまいました。誠に申し訳ございません。

退っ引きならない理由

誰もが納得せざるを得ないほど重要な理由があるときには、「退っ引きならない理由」という言葉を使うことができます。普段は認められることではなくても、それなら仕方がないと思われるような理由において使用されます。

【例文】
・いつも早めに来ている彼が遅れているのだから、何か【退っ引きならない理由】があるのだろう。

退っ引きならない関係

お互いが引くことができないほど深い関係にあるときは、「退っ引きならない関係」と表現することができます。因縁が深い様子、何かといつも一緒に行動をする様子、切っても切れない様子などにある関係を指して使うことが一般的です。

【例文】
・彼女の人生において、彼はどうやら【退っ引きならない関係】にあるらしい。

「退っ引きならない」を使う状況か考えよう

「退っ引きならない」とは、引くことができないほど緊迫した状態、あるいは関係が深い様子を指し示す言葉です。遅刻を謝るときなどに用いることができますが、語感が軽いので、場合によってはビジネスのときにはふさわしくないと判断されることがあります。

退っ引きならない

状況を見て、あまりふさわしくないと思われるときは、「緊急の用事があり遅れました」のように別の言葉で表現するようにしましょう。

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