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LIFESTYLE ことわざ

2024.04.25

「敵に塩を送る」の意味・由来とは? 使い方と類語や対義語も解説

 

2:相手を利する

相手を利する」とは、ライバルや敵対関係にある相手に利益を与えるという意味です。ビジネスシーンでもよく使われます。

例文

・我が社の優秀な人材がライバル会社に流出することになれば、相手を利することになるので、なんとしても食い止めなければならない。
・跡継ぎを誰にするかで内輪で争ってばかりいては、相手を利することになるだけです。

3:和を以て貴しとなす

「和を以て貴しとなす」の読み方は、「わをもってとうとしとなす」です。また、貴しの部分を「たっとし」と読む場合もあります。「和を以て貴しとなす」の意味や解釈としては、「あまり怒らず、和を大切にすること」と「しっかりと話し合いをおこなうこと」の二通りあります。それぞれの意味解釈を踏まえ、具体的な使用例を紹介します。

例文

・そのように喧嘩腰に人のことを避難するのは良くない、もっと和を以て貴しとなすという考えで議論すべきですよ。
・多様性を受け入れるとは、和を以て貴しとなすの精神をもって相手を理解することが大切です。

「敵に塩を送る」の対義語3つ

「敵に塩を送る」の、対義語を3つ紹介します。

職場

(c) Adobe Stock

1:傷口に塩を塗る

傷口に塩を塗る」とは敵の弱みにつけ込むという意味です。

悪いことにさらに悪いことが重なるという意味のことわざ、「傷口に塩」がもとになっています。

例文

・初代が引退して売上が大幅に落ちている老舗とんかつ屋の隣に、人気とんかつ屋のチェーン店を開店するなんて傷口に塩を塗るようなやり方ですね。

2:敵の弱みにつけ込む

敵の弱みにつけ込む」という語句の意味は言葉どおりです。「敵に塩を送る」の由来となった逸話で説明すると、塩のとれない内陸である甲斐に対して、塩の供給を停止した今川氏真と北条氏康は「敵の弱みにつけ込む」作戦を展開したことになるでしょう。

例文

・足を傷めた相手の足ばかりを攻撃することは、敵の弱みにつけ込む行為なので、ルール上は問題なくても応援できません。

3:弱みにつけ込む

「弱みにつけ込む」とは、「敵に塩を送る」の真逆ともいうべき行為です。相手の弱点を敢えて攻めたり攻撃することです。具体的な例をあげると、対戦相手の選手が腕を負傷していることが分かっていながら、その腕を攻撃をする戦法をいいます。一見すると卑怯な戦法とも映りますが、勝つためには有効な戦法であるともいえます。

例文

・下請け企業の立場の弱みにつけ込み、無理な値引きを要求することは許されるものではない。
・震災で厳しい生活を強いられて住民の弱みにつけ込むように、悪質な窃盗行為が横行している。

最後に

「敵に塩を送る」という言葉には、今ではすっかり耳にすることが減ってしまった「人情」とか「情け」「温情」といった、古臭い感じのする心情が内在しているように思います。普段は、敵対し反目している相手であっても、病気や不慮の事故、怪我の時は援助の手を差し伸べるのが「敵に塩を送る」という行為です。

これは、深い人間性と人を尊重するものです。「敵に塩を送る」の精神を、日々の生活や対人関係に活かすことができれば、より豊かな人生となるのではないでしょうか。

画像/(C)Adobe Stock.com

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