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2024.01.06

「安物買いの銭失い」とは?貧乏につながる?意味や類語、やめたいときのポイント

 

「安物買いの銭失い」とは、「安価な品物の購入はかえって損になること」です。今回は、さらに詳しい意味や語源、類語・言い換え表現、逆の意味を持つ対義語表現、使い方・例文をご紹介します。安物買いの銭失いをやめたいときの予防法やお金をかけたほうが良いものも、ぜひ参考にしてください。

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「安物買いの銭失い」とは?意味などの基礎知識

「安物買いの銭失い」とは、「安価な物を買うとかえって損になること」です。たとえば、ほかの商品に比べてとても安くてお得だと思って買ったら、購入してそれほどたたないうちに壊れてしまったときなどがあてはまります。

壊れた椅子 イラスト

(C)Adobe Stock

はじめに、安物買いの銭失いとはどのような言葉かを簡単に解説します。詳しい意味や語源、類語・言い換え表現、逆の意味を持つ対義語表現、使い方・例文を確認していきましょう。

■安価な物を買うとかえって損になること

【安物(やすもの)買いの銭(ぜに)失い】
安価な物を買うと、品質が悪かったり、すぐに買い替えなければならなかったりするので、かえって損になるということ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

安物買いの銭失いとは、「安価な物を買うとかえって損になること」を指すことわざです。読み方は「やすものがいのぜにうしない」です。

安さにつられて買い物をしたら、結果的に高くついてしまって後悔したという経験を持つ人は多いでしょう。

安くて良いものを購入できればいいですが、値段の安さと品質には関係があることが多く、なかなかそううまくいかないことがあります。商品を安価に購入できても、品質が悪い場合やすぐに壊れてしまうような場合には、想定したパフォーマンスを得られません。

このように、得をしたような気分になっても、修理や買い替えなどでお金がかかってしまい、実際には損になるという自他への戒めとして使われています。

■安物買いの銭失いの語源

安物買いの銭失いの語源とされているのは、「江戸いろはかるた」です。江戸いろはかるたとは、江戸時代に誕生したとされる歌がるたで、人々に親しまれてきました。

安物買いの銭失いは、安物のたんすを購入したものの、肝心の引き出しが抜けないことがしばしば起こってしまったという話からできた言葉だとされています。かえって高い買い物になってしまうことは江戸時代にはすでに起こっていて、安物買いの銭失いはそれを戒める言葉として古くから使われてきたようです。

■安物買いの銭失いの類語・言い換え表現

安物買いの銭失いの類語・言い換え表現は、以下のとおりです。

・安かろう悪かろう

・安物は高物

 

「安かろう悪かろう」とは、「値段が安い物は品質も悪い」「価格が安い物には安い理由があり、大した品ではないだろう」という意味の言葉です。

また、「安物は高物」とは、「安い物は購入後に修理費用がかかることやすぐに使わなくなることがあるため、結局は高くつく」ことを指します。安物買いの銭失いととくに似た意味の言葉で、言い換えしやすい表現です。

安物買いの銭失いとは意味が異なるものの、かえって高くつくことを表現する言葉には「ただより高いものはない」もあります。ただより高いものはないとは、「ただでもらう代わりに返礼が必要となったりなにか頼まれたりして、かえって高くつくこと」を指す言葉です。

■安物買いの銭失いの逆の言葉・対義語表現

一方、安物買いの銭失いの逆の意味を持つ言葉である対義語表現は、以下のようなものがあります。

・高かろう良かろう

・海老で鯛を釣る

 

「高かろう良かろう」とは、「値段が高いものはその分品質も良いだろう」という意味です。価格が高いものであれば、手間や材料費をかけられます。その分品質が良いものだろう、という考えです。

「高かろう良かろう、安かろう悪かろう」と表現することもあります。この場合の意味は、「値段の高い物はきっと品質が良いだろうし、安い物は粗悪だろう」です。

また、「海老で鯛を釣る」とは、「少ない投資で大きな利益を得ること」です。

■安物買いの銭失いの使い方を例文でチェック

それでは、安物買いの銭失いの使い方を例文でチェックしましょう。

・バーゲンセールをやっているのを見て、安くてお得だと思って買ったが、実際にはいらないものだった。安物買いの銭失いだ。

・安い商品を購入しても長持ちしないんじゃないかな?安物買いの銭失いにならないように気をつけてね。

・オーブンレンジはよく使うから、安物買いの銭失いにならないように良いものを購入した。

 

安物買いの銭失いは、多くの場合でネガティブな表現として使います。

安物買いの銭失いをやめたい!ポイントは?

節約を心がけていても、思うようにコストを抑えられないことはよくあることでしょう。安物買いの銭失いをしてしまうと、結局節約につながらず、なかなかお金を貯められません。

服を選ぶ女性 イラスト

(C)Adobe Stock

ここからは、安物買いの銭失いをやめたいときに気をつけるべきポイントをご紹介します。また、お金をかけたほうが良いものもあわせて確認しておきましょう。

■安物買いの銭失いの予防法

安物買いの銭失いを予防するために気をつけるべきポイントやその対策法は、以下のとおりです。

・セールや割引になっていても、必要があるものかどうかを検討する

・買い物に行く前に、買うものを明確にしておく

・メリハリのあるお金の使い方を意識する

・安い理由を考える

・品質や安全面にも気を配る

・だれのためになぜ必要なのかなど、「5W2H」を意識する

 

商品を購入するときは、安いかどうかだけではなく、「自分の価値観にあっているか」「本当に必要があるものかどうか」が大切です。結果として無駄な出費にならないように、これらの予防法を意識して買い物をしましょう。

■お金をかけたほうが良いもの

節約したいときは価格が安いものに目がいきがちです。しかし、場合によってはお金をかけたほうが良いこともあります。

お金をかけたほうが良いものは、個人の価値観やそのときの状況で異なります。たとえば、長く使う予定のある家具や寝具、将来の健康に影響のある食材などです。また趣味や旅行、自己投資なども、お金をかけたほうが良い可能性があります。

安物買いの銭失いという言葉の意味を理解しよう

安物買いの銭失いとは、「安価な物を買うとかえって損になること」を指すことわざです。購入当初は得をしたような気分になっても、修理や買い替えなどでお金がかかってしまい、実際には損になることがあるという、自他への戒めとして使われています。

買い物中の女性 イラスト

(C)Adobe Stock

安物買いの銭失いの類語・言い換え表現は、安かろう悪かろうや安物は高物などです。

一方、逆の意味を持つ言葉である対義語表現は、高かろう良かろうや海老で鯛を釣るなどがあります。

意味や関連語などをあわせて確認し、言葉を正しく理解しましょう。また、安物買いの銭失いをやめるためのポイントもあわせて確認しておきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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