よりどころ
「よりどころ」は頼みとするものや支えてくれるもの、身を寄せる場所という意味です。漢字では「拠り所」と書きます。生きる支えとなるものや、生活していくために必要な場所や事柄などを指す言葉です。
例文を見てみましょう。
・私は家族がいつも元気でいることを心の【よりどころ】にしている
・私が心の【よりどころ】にできるのはあなただけだ
・彼は生活の【よりどころ】を求めてさまよった
金科玉律(きんかぎょくりつ)
「金科玉律」は守るべき法律や規則という意味で、「金科玉条」とほぼ同じ意味合いです。類語というより同義語といっていいかもしれません。「条」と「律」の文字が異なるだけで、どちらも法律や条文という意味があります。
例文を紹介します。
・彼は恩師の教えを【金科玉律】としている
・彼は上司の言葉を【金科玉律】のように守っている
「金科玉条」以外で「金」を使った四字熟語
四字熟語には、「金科玉条」以外にも「金」がつく言葉が少なくありません。「金科玉条」について理解したついでに、ほかの「金」がつく四字熟語を4つ紹介します。
一攫千金(いっかくせんきん)
「一獲千金」とは、ひとつの仕事でたやすく大きな利益を得ることです。
【例文】
彼は【一獲千金】を夢見ていたが、現実は甘くなかった
石部金吉(いしべきんきち)
石部金吉とは、きまじめで堅苦しい人の例え。融通が利かない人という意味もあります。
【例文】
あのような【石部金吉】と一緒にいたら、息が詰まって疲れてしまう
黄金時代(おうごんじだい)
黄金時代とは、あるものの歴史で、最も繁栄した時期や時代のこと。最盛期ともいいます。
【例文】
彼の権力者としての【黄金時代】は長く続かなかった
金口木舌(きんこうぼくぜつ)
金香木舌とは、優れた言論などで人々を導く人の例えです。
【例文】
彼は、【金口木舌】として常に私たちをリードしてくれる
「金科玉条」の使い方には注意しよう
「金科玉条」は必ず守るべき教えや規則という意味です。言葉の意味そのままに使い場合のほか、古いルールにこだわって融通が利かない人を皮肉ったニュアンスで使われる場合もあります。
ポジティブな意味で使う場合はネガティブな意味に取られないよう、注意して使ってください。記事の例文も参考に、「金科玉条」を正しく使うようにしましょう。
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