踏んだり蹴ったり
「干天の慈雨」の対義語の1つ目は「踏んだり蹴ったり」です。意味は、「何度もひどい目にあうこと」。「干天の慈雨」は良いことが起きますが、「踏んだり蹴ったり」では、悪いことしか起きません。「商談に失敗した後、財布をなくして、踏んだり蹴ったりだ」というように使うことができます。
泣き面に蜂
そのほかの対義語として、「泣き面に蜂」があります。泣いている時に蜂にさされること、つまり、「不運が重なること」をさすことわざです。こちらも、「干天の慈雨」のようには幸運には恵まれないので、対義語として覚えておきましょう。
英語表現とは?
「干天の慈雨」と同じような意味で使える英語表現を紹介します。「救い」「恵みの雨」「待ち望んでいたもの」として使える表現ですので、チェックしてみてください。
blessed rain
「干天の慈雨」の英語表現として一番に挙げられるのが「blessed rain」です。「blessed」は、「恵まれた」「幸運な」「ありがたい」「喜ばしい」という意味の英語。「blessed」で雨を意味する「rain」を修飾し、「恵みの雨」という意味で使われます。日照り続きで辛い状況をさす「干天」の言葉は含まれていませんが、「干天の慈雨」と同じような意味合いで使えます。
welcome rain
「welcome rain」も「blessed rain」と同じような表現です。「welcome」には「歓迎すべき」「ありがたい」「喜ばしい」などの意味があります。「welcome rain」で、「歓迎すべき雨」や「ありがたい雨」などど直訳することができます。
最後に
聞き慣れない「干天の慈雨」について、意味や例文を交えながら、詳しく説明しました。漢字を知らない状態で、「かんてんのじう」と聞いても意味はわかりにくいものの、「干天」と「慈雨」という漢字を見れば、ある程度意味はわかる慣用句でしたね。日常生活で使うことは多くありませんが、正しい意味を知っておくと、とっさの時にも安心です。