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2021.12.23

【元の木阿弥】の意味や使い方とは?3つもある語源や類語を押さえておこう

元の木阿弥はことわざの一つで、一度良くなった状態から元の状態に戻ることを意味します。戦国大名の身代わりだった人物や有名な修行僧などのさまざまな語源をもち、日常会話やビジネスシーンで使われる言葉です。元の木阿弥の正しい意味や使い方などを紹介します。

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「元の木阿弥」の意味と語源

「元の木阿弥」は、一度良くなったものが元の状態に戻った際に使う言葉です。さまざまな語源をもつのが特徴で、戦国大名の身代わりだった人物の故事や、長年の修行が無駄に終わった僧侶の話などがあります。

元の木阿弥

「元の黙阿弥」と誤って使われることもあるため、意味と一緒に正しい漢字表記も押さえておきましょう。ここでは、「元の木阿弥」の意味と語源について解説します。

「元の木阿弥」は一度良くなったものが元に戻ること

【元の木阿弥:もとのもくあみ】
いったんよくなったものが、再びもとの状態に戻ること。
補説 戦国時代の武将筒井順昭が病死した時、死を隠すために、その子順慶が成人するまで、声の似ていた木阿弥という男を寝所に寝かせて外来者を欺き、順慶が成人するや順昭の喪を公表したために、木阿弥は再びもとの身分にもどったという故事からという。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「元の木阿弥」の意味は、一度良くなったり改善されたりしたものが元に戻ることです。ただし、元の状態が必ずしも悪い状態というわけではありません。状態の良し悪しにかかわらず、単に元の形に戻ることを表します。

また、一度は改善されたものが元に戻るという意味から、今までの努力や行いが無駄になるというたとえでも使われます。

「元の黙阿弥」と誤って表記されることがありますが、そもそも「木阿弥」は人物の名前であり、由来に基づいて「木阿弥」と表記されています。後述する詳しい由来と併せて、正しい漢字表記を知っておきましょう。

「元の木阿弥」の語源3つ

「元の木阿弥」にはいくつか語源があり、主な説は以下の3つです。

1.戦国大名の身代わり
2.長年の修行を無駄にした僧侶
3.元の木工阿弥

戦国大名の影武者説から出家後の修行に失敗した僧侶の話など、さまざまな説があることがわかります。それぞれの語源を知ると、「元の木阿弥」の意味に対する理解がさらに深まるでしょう。ここでは、主な3つの語源についてご紹介します。

1.戦国大名の身代わり

「元の木阿弥」の語源として有力とされているのが、戦国大名の身代わり説です。病気によって死が迫っていた戦国大名の筒井順昭(つついじゅんしょう)は、後継の順慶(じゅんけい)が成長するまでは自身の身代わりを用意して死を隠すことを遺言に残しました。

順昭の死後、遺言に沿って順昭にそっくりの身代わりを寝室に寝かせることになりました。この身代わりに選ばれたのが木阿弥という人物です。

順昭の身代わりが必要とされるのは、順慶が成長して家督を継ぐまでです。順慶が成人してから3年が経った頃、順昭の死が公表されて木阿弥の役目は終わりました。城主として贅沢な生活を送っていた木阿弥が、お役御免になって僧侶である元の木阿弥に戻ったことが由来とされています。

2.長年の修行を無駄にした僧侶

「元の木阿弥」には、長年の修行を無駄にした僧侶を由来とする説もあります。昔、妻と別れて出家した僧侶がいました。木の実を食べる「木食(もくじき)」という修行に励み、木阿弥や木食上人(もくじきしょうにん)と呼ばれて尊敬されていました。

しかし、年を取ってからは心身が弱くなり、僧侶は別れた妻のところへ戻ってしまいます。長年積み重ねた修行を無駄にしたことを知った人々が、「元の木阿弥」とからかって呼んだことが由来という説です。

3.元の木工阿弥

「元の木阿弥」の由来として知られている3つ目の説は、元の木工阿弥です。昔、農民の木工兵衛という人物がいて、僧侶に献金することで某阿弥(なにがしのあみ)という称号をもらいました

しかし、周囲の人に新しい称号で呼ばれることはなく、呼ばれたとしても元の名前に引かれた木工阿弥という呼び方でした。せっかくの買名の苦労がむなしく終わったことから、元の木阿弥という言葉が生まれたとされています。

【例文付き】元の木阿弥の使い方2つ

「元の木阿弥」には主に2つの使い方があり、日常会話とビジネスシーンの両方で用いられます。いずれの場合も「元の木阿弥になる」という形で使うのが一般的です。

元の木阿弥

ここでは、日常会話とビジネスシーンごとに「元の木阿弥」の使い方を解説します。「元の木阿弥」を実生活で使えるように、それぞれの場面に適した例文も併せて確認しておきましょう。

1.日常会話での使い方

「元の木阿弥」は日常会話の中でも使われます。主に、一度は良い状態になったものの、何かが原因で元の状態に戻ったことを嘆くような場面で使うことが多いです。

日常会話で使える「元の木阿弥」の例文は以下を参考にしてください。

・失恋から立ち直りかけていたのに、振られた相手に遭遇して【元の木阿弥】になった
・せっかく痩せたのに、休みの間にリバウンドして【元の木阿弥】になった。

2.ビジネスシーンでの使い方

ビジネスシーンでは、苦労したことや手間がかかったことが無駄になった際に、「元の木阿弥」を使うことがあります。何かの努力が水の泡となった際は、「元の木阿弥」を使って表現してみましょう。

具体的な例文をご紹介します。

・クライアントから変更の連絡があり、時間をかけて準備した資料が【元の木阿弥】になりました
・社員みんなで賛成して決めましたが、上司が反対して【元の木阿弥】になりました。

「元の木阿弥」の類義語

「元の木阿弥」には、似た意味で使える類語がいくつかあります。

元の木阿弥

・水泡に帰す
・徒労に終わる
・白紙になる
・元の木椀

水泡に帰す」は努力や計画が無駄に終わることで、「水の泡になる」とも言い換えられます。また、「徒労に終わる」も同様の意味をもつ言葉です。よりストレートに表現するなら、「台無しになる」を使ってもよいでしょう。

白紙になる」は、最初の状態に戻ることを表します。なお、「元の木椀」は「元の木阿弥」の語源ともいわれ、朱塗りがはげて元の木の状態になることを意味する言葉です。きれいに見えていたお椀が元の見た目に戻ったという意味があることから、「元の木阿弥」と同じように使えます。

「元の木阿弥」を会話の中で使ってみよう

元の木阿弥」は、一度は良くなったもの・改善されたものが元の状態に戻ることを指します。戦国大名の身代わりだった人物を由来とする説や、長年の修行が無駄に終わった僧侶の話を由来とする説など、言葉の成り立ち方にはさまざまな説があります。

元の木阿弥

日常会話でもビジネスシーンでも用いられるため、意味を正しく覚えておくと安心でしょう。「元の木阿弥」の使い方などを理解し、ぜひ会話の中で使ってみてください。

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