梨の礫とは連絡したのに返事がないこと!使い方や類語を例文を用いてご紹介 | Domani

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2021.12.23

【梨の礫(つぶて)】の「梨」は果物の梨に関係ある?

「梨の礫」とは連絡をしたのに何の返事もないことを示す言葉です。果物の梨を意味する漢字を用いますが、梨とは関係がありません。具体的にはどのような意味の言葉なのかについて、例文や類語を通して詳しく解説します。

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「梨の礫(なしのつぶて)」とは返事が返ってこない様子を示す言葉

「梨の礫」とは、連絡をしたのに返事が返ってこない様子を示す言葉です。「電話をかけても出ない」「留守番電話にメッセージを残したのに返事が来ない」などの状態を表現する際に用いられます。

梨の礫

また「手紙を書いたのに返信が来ない」「電話やメールでも連絡が来ない」というときにも用いることができるでしょう。「梨の礫」は相手にとって失礼に当たる行為なので、連絡が来たときは極力早い返事を心掛けましょう。

【梨の礫】なしのつぶて
投げられた礫のように、便りをやったのに返事のないこと。「梨」は「無し」に掛けたもの。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「梨の礫」の「つぶて」とは小石のこと

「礫(つぶて)」とは小石のことです。投げつけた小石に限定して用いることも少なくありません。例えば紙を丸めて小石のような形にしてから投げつけることを「紙礫(かみつぶて)を投げる」「紙礫を打つ」などと表現することがあります。

なお「礫」は「れき」とも読むことが可能です。れきと読むときは、単に小石の意味でも用いますが、粒径が2mm以上の岩石の破片を指すこともあります。

投げた小石は戻ってこないことに由来する

小石を投げると元に戻って来ません。その様子に由来し、こちらからアクションをしたのに返事がないときに「梨の礫」と表現します。

なお、「梨」は果物の梨を意味する漢字ですが、「梨の礫」と表現するときには果物を指しているのではありません。返事が無いの「無し」にかけた言葉遊びの一種、あるいは語呂合わせだと考えられています。

「梨の礫」の意味を例文を使ってご紹介

「梨の礫」を使った例文を紹介します。どのようなシチュエーションで使うことができるのか、理解を深めていきましょう。

一人暮らしをしている息子に小包を送ったが【梨の礫】だ。連絡がないのは良い便りともいうから、元気で暮らしているのだろう。
・買ったばかりの洗濯機がうまく作動しない。メーカー保証を受けようとメーカーに連絡をしたが【梨の礫】だ。もう2度とこの会社の製品は買わない。

「梨の礫」の対義語は「二つ返事」

「梨の礫」の対義語には、すぐに承諾するという意味の「二つ返事(ふたつへんじ)」を挙げられます。快く承諾すること、もしくは「はいはい」とすぐに返事をすることを表しています。

・テレビの調子が悪いので、弟に様子を見て欲しいとお願いした。弟は【二つ返事で】引き受けてくれた。
・納期が迫っているので難しいかと思ったが、ダメもとでイラストレーターさんに依頼したら【二つ返事で】承諾してくれ、本当に助かった。

「梨の礫」の類語を例文を使ってご紹介

「梨の礫」と同じく、返事がないの意味で用いる表現がいくつかあります。

梨の礫

・音沙汰がない
・梨も礫もせぬ
・ノーリアクション

それぞれどのように用いるのか、詳しく見ていきましょう。

【類語1】音沙汰がない

「音沙汰がない(おとさたがない)」も、返事がないことを示す表現です。この場合の「音」とは連絡や便り、訪問のことを意味し、「沙汰」も便りや知らせを指します。そのため「音沙汰がない」は、何の連絡や訪問もないことを意味する慣用句といえるでしょう。

ただし、「梨の礫」はこちらからの電話や手紙などのアクションに対して反応がないことを指しますが、「音沙汰がない」はこちらからアクションをしたかどうかに関わらず連絡がないことを指します。例えば、いつも顔を出していた人が急に来なくなったときなどにも、用いることができるでしょう。

ここ1年、田中さんから【音沙汰がない】。何か良くないことが起こったのだろうか。心配だ。
・そういえば弟からここしばらく【音沙汰がない】。忙しくしているのだろうが、年末年始ぐらいは連絡してくれてもいいのに。

「音沙汰なし」と名詞として用いることもできます。

彼女からは【音沙汰なし】。どうやら避けられているのかもしれない。
【音沙汰なし】だから、放っておいても大丈夫だろう。

【類語2】梨も礫もせぬ(なしもつぶてもせぬ)

「梨の礫」から派生した言葉に、「梨も礫もせぬ」があります。意味は「梨の礫」と同じで、連絡をしたのに返事が返ってこないときに用いることができます。例えば次のように表現します。

・電話もしたし、メールもした。なのに何の返事もない。【梨も礫もせぬ】とはこのことだ。
彼の【梨も礫もせぬ】態度は、明らかに私を拒絶していることを示していると考えられる。

また「梨も礫も打たんせぬ(なしもつぶてもうたんせぬ)」と表現することもあります。意味は「梨も礫もせぬ」と同じで、返事が来ないときに使うことが可能です。

・メールを送っても返事が来ないから、手紙を書いた。それでも、【梨も礫も打たんせぬ】だ。
余程忙しいのか、【梨も礫も打たんせぬ】状態が続いている。健康でいれば良いのだが。

【類語3】ノーリアクション

反応がない状態を「ノーリアクション」と表現することもあります。本来ならあるべきリアクションがないときには、次のように使ってみましょう。

何度もメッセージを送ったのに【ノーリアクション】だ。私がこの前言ったことを本気にしているのだろうか。
彼女にどんな面白い話をしても【ノーリアクション】だ。面白いと感じるポイントが違うのだろうか。それとも笑うことが苦手なのだろうか。

「梨の礫」の意味を理解して正しく使おう

電話やメールをしても何の返事もないときは、「梨の礫」と表現できます。また連絡が来ないことに注目して「音沙汰がない」と表現したり、反応がないことに注目して「ノーリアクション」と表現することもできるでしょう。

梨の礫

言葉の意味を正しく理解して使うことで、表現力が高まります。いつも同じ表現ばかり、あるいは平易すぎる言葉ばかりを選ぶのではなく、慣用句を日常会話に使ってみることも大切です。梨の礫だけでなく、「梨も礫もせぬ」「梨も礫も打たんせぬ」の表現も取り入れることができるかもしれません。

また、言葉の由来を理解することも国語力を高めることにつながります。「梨の礫」の梨は「無し」にかけているということを知るだけでも表現力が高まり、漢字力も強化することになるでしょう。

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