「楽しみにしていた舞台の初日に、緊張感が高まる」
ずっと前から楽しみにしていた舞台に行くときには、嬉しくて心が躍りますよね。そして、これから始まるのかと思うと、「緊張感」は自然と高まるもの。心が高揚していく様を表すときに「緊張感が高まる」を使うこともあります。
「見学した映画の撮影現場は、監督の一言に緊張感が走っていた」
失敗が許されない現場では、空気がピリピリします。監督の言葉を聞き逃さないようにしている様子は、緊張感が走っていると言えるでしょう。
学生時代に厳しい先生の授業を受ける時にも、緊張感が走りませんでしたか?
「緊張感を持って二次試験に挑む」
失敗できない試験には、誰もが身を引き締めて挑むことでしょう。合格を目指し、まさに「緊張感」を持って挑む場面です。
日常生活においても、緊張感を持つべき場面は多いもの。例えば車の運転をする際、ドライバーは常に「緊張感」を持ってハンドルを握り、安全運転を心掛けないといけませんね。
「緊張感」の類語とは?
「緊張感」には、どのような類語があるのでしょうか。「緊張感」の差し迫った感じを表す言葉として、「緊迫感」があります。「緊迫感」と聞くと、「緊張」しますよね。
「緊張感」の対義語とは?
「緊張感」の対義語としては、そのまま「緊張感がない」という言葉が一番に挙げられると思います。精神的な張りがなくて弛緩している様子としては、「だらける」や「締まりがない」も当てはまるでしょう。
厳しさが足りないときには、「甘ったれた」や「ルーズな」。そして、「ゆとり」も使用します。
「緊張感」の英語表現
「緊張感」の英語表現をご紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
tense
「緊張感」を英語で伝えたいなら「緊迫した」「張りつめた」という意味の「tense」を使うと良いでしょう。例えば「緊張感のある仕事」と言いたい場合は、「Tense work」で伝わります。張り詰めた空気感や緊迫した様子を伝えたい時には、場の空気や雰囲気を表す「atmosphere」をつけた「tense atmosphere」で表すのもおすすめです。
tense
〈筋肉などが〉こわばった,凝り固まった;《音声学》〈音が〉緊張音の(⇔lax)
〈人・顔・神経などが〉(不安・怒りなどで)緊張した,張りつめた≪with≫
〈状況などが〉緊迫した,張りつめた,堅苦しい
〈人・神経などを〉緊張させる,固くする;自緊張する(up)
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
nervous
気持ちに緊張感がある様子を伝えたい場合は、「不安を感じた」「緊張した」という意味を持つ「nervous」を使いましょう。例えば「緊張感を覚える」と言いたい場合は「feel nervous」と表現すると良いでしょう。
nervous
〈人が〉神経質な,臆病おくびょうな,気の弱い,心配性の
〈人が〉不安を感じた,緊張した,おどおど[びくびく]した,落ち着かない,(…が)心配でたまらない≪about,of≫(◆nervous は現在生じつつあることをおそれている状態,anxious はこれから起ころうとしていることや起こる可能性のあることを心配している状態をさす);〈態度などが〉緊張した[落ち着かない]様子の
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
intense
「強烈な」「猛烈な」という意味を持つ「Intense」も、「緊張感」の英語表現として使うことができる言葉です。大変な仕事や、難しい任務を指して「緊張感のある〜」と言いたい時に使用しましょう。
intense
〈力・感覚などが〉強烈な,猛烈な,極度の,〈色・においなどが〉濃い,きつい
〈行為が〉激しい,集中的な;〈人が〉(…に)真剣な,熱心な≪about≫
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
exciting
興奮するような刺激的なことがしたいという意味で「緊張感のあることがしたいんだ」と言いたい場合は、「刺激的な」「興奮させる」「感動的な」という意味がある「exciting」を使うと良いでしょう。大変さの中に楽しさもあるような場面に最適です。
exciting
(…にとって)刺激的な,興奮させる;感動的な,わくわくさせる;おもしろい≪to≫
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
「緊張感がない⼈」の特徴とは?
では、「緊張感がない人」とはどのような人なのでしょうか? その特徴を挙げていきます。
仕事でミスをしやすい
「緊張感がない人」は仕事を覚えるのが遅かったり、確認不足などでミスをしやすかったりします。「緊張」し過ぎると仕事のパフォーマンスが落ちることもありますが、適度な「緊張感」は慣れた仕事においても、ミスを防ぐための大きな要素なのかもしれませんね。
もしも心当たりのある方がおられたら、初心を思い出して「緊張感」を持って仕事に臨んでみてください。新しい発見があるかも知れませんよ。
人間関係で八方美人になりやすい
「緊張感がない人」はついつい誰にでもいい顔をしがちです。「緊張」する相手を見極められないので、どんな人にでもフレンドリーに接します。もちろん、悪いことではありませんが、人によってはよく思われないことも。「緊張感」のない人が近づいてきたら、身構える人もいるかも知れませんね。
良好な人間関係のためには、ある程度の「緊張感」を維持しながら、適度な距離を心がけることもお忘れなく。
私生活でだらしなく過ごしやすい
「緊張感のない人」は、毎日の生活に上手くメリハリをつけられない可能性があります。「緊張感」に欠けるので、何をするにも「ま、いっか」となることもしばしば。「緊張感」のある暮らしは、生活のリズムを正し、精神的な落ち着きを与えてくれる重要な要素でもあります。
「緊張感」のない暮らしは、夜型になり睡眠もばらつき、食事もおろそかになるなど、生活習慣が乱れることで、身体を悪くしてしまう可能性も。
毎日の生活の中において、適度な「緊張感」は健康維持のために必要なのかもしれませんね。
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最後に
「緊張感」について、調べてきました。私たちは日常生活において、意識をせずに「緊張」したり、「緊張感」を持ったりしているのでしょう。「緊張」がどちらかというとマイナスのイメージで、「緊張感」がプラスのイメージなことも、今回の記事で初めて知った方もおられるかもしれません。
「緊張感」が、私たちの生活によい結果をもたらしてくれるようなので、適度な「緊張感」を持って、毎日を有意義に過ごしていきたいですね。
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