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2022.01.05

【釘を刺す】の由来は江戸時代の木造建築!意味や使い方、関連語をチェック

「釘を刺す」とは、トラブルが起きないよう念押しするときに使用することわざです。注意喚起や警告する際に使用するため、目上の人には使用しません。この記事では、「釘を刺す」の意味や使い方をご紹介します。類語や対義語も併せて確認しましょう。

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「釘を刺す」の意味や由来

「釘を刺す」とは、トラブルが起きないよう相手に念を押すときに使用する言葉です。相手に注意や警告したいときに使います。「釘を刺す」は、「釘を打つ」や「楔をさす」とも表現できるため、併せてチェックしましょう。

また「釘を刺す」は、江戸時代の木造建築が始まりと言われています。ここでは、「釘を刺す」の意味や由来をご紹介します。

釘を刺す

「釘を刺す」とは「相手に念を押す」という意味

釘を指す(くぎをさす)
約束違反や言い逃れができないように念を押す。釘を打つ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「釘を刺す」とは、「後でトラブルが起きないように、相手に念を押す」という意味です。相手が忘れないように、注意や警告をする際に使用します。

また「釘を刺す」は、「釘を打つ」「楔(くさび)をさす」とも表現できます。「釘を刺す」には、「釘を打ち付けて固定する」という意味も含まれており、「釘を打つ」と同じ意味です。

「楔をさす」には、以下のような意味があります。

楔をさす(くさびをさす)
後日問題が起こらないように、しっかりと約束を確かめる。念をおす。

楔(くさび)
1.木や金属で、一端が厚く他端に至るにしたがって薄くなるように作ったもの。木材・石材を割るとき、重い物を押し上げるとき、差し込んだ材が抜け落ちるのを防ぐときなどに用いる。責め木。
2.車軸の端の穴に差し込んで車輪の外れるのを防ぐ小さな棒。
3.二つのものを固くつなぎ合わせるもの。きずな。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「楔をさす」とは釘を刺すと同様に、「相手に念を押す」という意味があるため、言い換えて表現することができます。

「釘を刺す」は江戸時代の木造建築が始まり

釘を刺す」の由来は、江戸時代の木造建築が始まりだといわれています。昔の木造建築は木造に穴を開けて、木造をはめ込む工法で建築しており、釘を使用していませんでした。

しかし木造をはめ込むだけでは建築物の強度が心配だという声が上がり、念のため釘で木造を固定するようになったのです。この建築工法の変化により、「後でトラブルが起きないように念を押す」という意味で、「釘を刺す」が使われるようになったといわれています。

また江戸時代の釘は、穴を開けた場所に釘を刺して使用していたため、「釘を打つ」ではなく、「釘を刺す」と表現します。

「釘を刺す」の使い方2つ

「釘を刺す」は、注意喚起する際に使用する言葉です。トラブルを未然に防ぐために使用したり、同じ過ちを繰り返さないように警告したりするときに用います。

また「釘を刺す」は、目上の人には使用しないため、使う相手に注意が必要です。ここでは、「釘を刺す」の使い方をご紹介します。例文も併せてチェックし、正しい使い方を理解しましょう。

釘を刺す

1.注意喚起する際に使用する

「釘を刺す」は人に迷惑をかけたり、約束を破ったりといったトラブルが生じないよう警告する際に使用します。

【例文】
・この案件の秘密事項に関して、他言しないよう【釘を刺しました】
・妹が同窓会に参加すると聞いたので、飲み過ぎないよう【釘を刺しておこう】

また、トラブルが繰り返し起きないよう警告する際にも使用します。例えばトラブルを起こした際に注意をしても、同じ過ちを繰り返してしまう人もいるでしょう。

そのようなとき、「繰り返しトラブルを起こしてはいけない」と念を押す意味も込めて、釘を刺すを使用します。

【例文】
・最近遅刻が多い後輩に、次遅刻したら会社をクビになるよと【釘を刺した】

2.目上の人には使用しない

「釘を刺す」は「相手に警告をする」という意味が含まれているため、目上の人には使用しません。そのため「釘を刺す」を使う場合は、相手との関係性を考えましょう。

上司には使用できないものの、遅刻やミスの多い部下がいれば、「同じ過ちを繰り返さないように」と念を押す際に「釘を刺す」を使用しても問題ありません。特にビジネスシーンでは、使い方に注意しましょう。

「釘を刺す」の類義語3選

「釘を刺す」の主な類義語は、以下の3つです。

釘を刺す

・警鐘を鳴らす
・肝に銘ずる
・苦言を呈する

「警鐘を鳴らす」とは、警告することという意味です。「肝に銘ずる」は、心に刻み付けるという意味があるため、「釘を刺す」に似た言葉といえるでしょう。「苦言を呈する」には、言いにくいことをあえて伝えるという意味で、相手を思うが故に厳しい言葉を使う際に使用します。

ここでは、「釘を刺す」の類義語を詳しくチェックしましょう。

【類義語1】警鐘を鳴らす

「警鐘を鳴らす」は「けいしょうをならす」と読み、「警告すること」という意味です。警鐘には、以下のような意味があります。

警鐘(けいしょう)
1.火災・洪水などの、警戒を促すために鳴らす鐘。「―を打ち鳴らす」
2.危険を予告し、警戒を促すもの。警告。「現代社会への―」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

警鐘は、周囲に警告を知らせる際に鳴らす鐘のことです。昔は警鐘を鳴らすことで、危険に気付いていない人々に注意喚起を行っていました。

【例文】
・連日の大雨により、気象庁は【警鐘を鳴らしている】。
・少子高齢化が年々深刻化しており、専門家は【警鐘を鳴らしている】。

【類語2】肝に銘ずる

肝に銘ずる(きもにめいずる)
心に強くきざみつけて忘れない。「ご忠告を―・じて忘れません」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

肝に銘ずる」とは「肝に銘じる」とも表現され、「絶対に忘れないように心に留める」という意味です。例えば仕事でミスをした際に、「二度と同じミスを繰り返さないように」と強く自らの心の留めておくときに使用します。

また銘ずるの「銘」には、「心に刻む」「忘れない」という意味があるため、「命ずる」は誤用です。

【例文】
・仕事で同じ失敗を繰り返さないように、上司からの叱責を【肝に銘じました】。
・経営者は、リスク管理の重要性を【肝に銘じる】べきだと思う。

【類義語3】苦言を呈する

苦言を呈する」とは「くげんをていする」と読み、「言いにくいことをあえて相手に伝える」という意味です。相手にとって聞きたくない言葉であっても、その人のことを思うが故に、あえて厳しい言葉を伝えるときに使用します。

例えばビジネスにおいて、遅刻を繰り返す人がいれば、あえて厳しい言葉で改善を求めるように伝えることもあるでしょう。ただし相手への悪口や暴言ではなく、相手の利益のために伝える言葉であることに注意が必要です。

【例文】
・直接言いにくいが、部下のために【苦言を呈する】ことにした。
・私の親友は、面と向かって【苦言を呈して】くれるため、信頼できる友人の一人である。

「釘を刺す」の対義語

「釘を刺す」の対義語は、以下のとおりです。

釘を刺す

【対義語1】軽率

軽率(けいそつ)
物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。かるはずみ。「―な判断」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「軽率」とは、軽はずみな様を表す言葉です。「釘を刺す」とは異なり、物事を深く考えていないときに使用します。

【対義語2】うっかり

うっかり
1.ぼんやりして注意が行き届かないさま。「―(と)秘密をしゃべる」「―して大事な物を置き忘れた」
2.心をひかれて他に注意の向かないさま。うっとり。
「擦寄って、―と見惚(みと)れて居る」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

うっかり」とは、注意力が不足している様を表現するときに使用する言葉です。「釘を刺す」とは注意や警告するときに使用するため、正反対の意味を持つ言葉だといえるでしょう。

「釘を刺す」の意味を正しく理解しよう

「釘を刺す」とは、トラブルに発展しないよう、相手に念を押すという意味です。トラブルを未然に防ぎたいときや、再度同じ間違いを起こさないように警告するときに使用します。

釘を刺す

ただし「釘を刺す」には「念を押す」という意味が込められていることから、目上の人には使用しません。そのため、相手によって使い分けることが大切です。釘を刺すの類義語や対義語との違いも理解して、正しく使用しましょう。

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