赤ワインの糖質量はどれくらい?
赤ワインの糖質量は、100gでおよそ1.5gだと言われています。
赤ワインの糖質量は、甘さや辛さによって異なりますが、一般的に100mLあたりおおよそ0.6gから2gの間です。辛口の赤ワインでは糖質が低く、約0.6gから1.5g程度ですが、甘口の赤ワインでは1.5gから2g程度となることが多いです。
糖質に関しては赤ワインと白ワインで違いが出るそうで、白ワインの場合は100gでおよそ2.0gだと言われているのだとか。
白ワインも同様に、甘さや辛さによって糖質量が異なります。一般的には100mLあたりおおよそ0.6gから3gの間です。辛口の白ワインでは糖質が低く、約0.6gから1.5g程度ですが、甘口の白ワインでは2gから3g程度となることが多いです。
できるだけ糖質の低いワインを飲みたいという場合は、赤ワインの方がおすすめされていますが、その中でもさらに「辛口」なものを選ぶのが推奨されているようです。
できるだけ糖質の低いワインを飲みたいという場合は、赤ワインでも白ワインでも「辛口」なものを選ぶのが推奨されているようです。
ちなみに、その他アルコール類の糖質量は以下の通りになります。
ビール…3.1g
発泡酒…3.6g
缶チューハイ…2.9g
蒸留酒…4.9g
純米酒…3.6g
本醸造酒…4.5g
吟醸酒…3.6g
純米吟醸酒…4.1g
ウイスキー…0g
ブランデー…0g
ウォッカ…微量
ウイスキーやブランデー、ウォッカには及びませんが、赤ワインは他のアルコールの中では比較的糖質が低いことがわかります。
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赤ワインの1日の摂取目安は?
厚生労働省によると、アルコールの1日あたりの摂取目安量はおよそ20gとされています。
グラス2杯弱が目安量
20gのアルコール量を赤ワインに換算すると、およそ200mL。つまりグラス2杯弱程度が、1日の摂取目安量だということになりそうです。
エンプティカロリーとは
エンプティカロリーとは、カロリーが高いけれど栄養価が低いこと。ビタミンやミネラルなどの体にいい栄養素が少なく、脂質や糖質などが多いジャンクフードなどを指すことが一般的ですね。
また、お酒に含まれるアルコール分も、体内で熱として消費されてしまい蓄積しないことから、エンプティカロリーと呼ばれます。よく「お酒は太らない」と言いますが、お酒に含まれる糖分などが蓄積されて、中性脂肪が増えるリスクも。お酒は適量にして、健康維持を心がけたいですね。
ダイエット中のお酒は赤ワインがいい?
赤ワインがおすすめの理由と飲み方のポイントを紹介します。
赤ワインは比較的太りにくいお酒と言われている
赤ワインは、カロリー糖質ともにその他アルコール類と比べ低い傾向にあります。さらには赤ワインに含まれる「ポリフェノール」は、ダイエット効果が期待できるとも言われているそう。例えば、食欲の抑制効果や脂肪燃焼効果、脂肪分解効果が期待されているのだとか。
活性酸素を除去し美肌効果も期待できると言われているので、ダイエット中の人だけでなく、アンチエイジング等の美容に気をつかっている人にもおすすめのお酒だと言えそうです。
飲み過ぎは当然NG
ワインもエンプティカロリー(空のカロリー)のひとつです。
エンプティカロリーとは、カロリーがないという意味ではなく、「カロリーが高いのに、ほとんど栄養素がない」という意味で使われます。
ワインは他のアルコール類よりも比較的糖質が低いとはいえ、体に必要な栄養素をほとんど含まないエンプティカロリーのひとつです。また、アルコールは分解される際、中性脂肪の合成が高まる可能性があるもの。
そのため、飲み過ぎは当然「太る」と考えて良さそうです。
太らない赤ワインの飲み方とは
お酒好きであれば、ワイン=太りやすいというイメージを持っている人もいるかもしれませんね。そう言われる理由についてチェックしていきましょう。
一緒に食べるおつまみが体重増加の原因に
お酒を飲むことで「太る」というのは、多くの場合お酒そのものではなく、お酒と一緒に食べるおつまみが原因であると言われます。
例えば、お店で出される唐揚げやフライドポテトなどの脂質たっぷりなメニュー。味も濃いめなのでさらにお酒が進みます。
体はアルコールのエネルギーを優先して消費するため、おつまみで食べたカロリーや体内の脂肪分が消費されづらくなり、普段よりも体内に残りやすいのだそう。
赤ワインはダイエット向きと言われることが多いですが、飲み方や一緒に食べるおつまみの工夫は必要です。
晩酌するなら20時までと決めて
管理栄養士・健康運動指導士の小島美和子さんによれば、もし晩酌で赤ワインを飲むのなら、20時までと決めて飲むと良いと言います。
「20時以降は糖質が含まれない焼酎やウイスキーなどを選ぶと、翌朝もむくまずすっきり。もちろん飲みすぎはNG」(小島さん)
1日2杯程度にする
厚生労働省は、「(3)「節度ある適度な飲酒」について」で、「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する」と記載しています。
アルコール度数や残糖度によって若干変わりますが、一般的な赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン約2杯の計算になります。体への影響を考えると、2杯程度で留めるのが良いかもしれませんね。
参考:厚生労働省|アルコール本記事では、ワインの上手な開け方を京都で100年以上続く老舗ワイン商「ワイングロッサリー」の3代目・吉田まさきこさんに、ワインを素敵に開ける方法を教わります。
健康を気にする人におすすめのナチュラルワイン
近年、よく耳にするようになったナチュラルワインが気になっている方も多いのでは? 実は現時点では、ナチュラルワインに厳密な定義はありません。ただ、「基本的に化学肥料を使用しない有機栽培されたブドウを用いること」「自然酵母を用いて、酸化防止剤を少量使用、または無添加である」ワインを、ナチュラルワインと呼ぶことが一般的なようですね。
ナチュラルワインの味の特徴とは?
ナチュラルワインと言っても、赤ワインや白ワインなど種類が異なるので、大まかな傾向になりますが、基本的には旨味と複雑味が感じられるものが多いです。
酸化防止剤の使用を控えていることから、若いワインでも複雑味である熟成感を感じられたり、無濾過で造られ濁ったワインも多く、ブドウの皮や酵母由来の旨味と複雑味が感じられる傾向があるようです。
ナチュラルワインのおすすめは?
ナチュラルワインは、イタリアやフランス、ドイツといったヨーロッパ諸国以外にも、日本でも多くつくられています。
赤、白、ロゼ、スパークリングなどと多種多様ですが、初心者に親しみやすいものとしては、微発泡の白ワインがおすすめ。味にクセが少なく、発泡性も柔らかく飲みやすいので、食前酒にも最適です。
最後に
赤ワインのカロリーや摂取容量などを解説しました。ワインは、ついついおつまみも進んでしまいやすいですが、体の様子を見ながら適度にお酒を楽しみたいですね。本記事でのワインの基礎知識を参考に、お好みのワインを選んでみてはいかがでしょうか?
TOP画像/(c) Adobe Stock
監修
吉田まさきこ
京都で100年以上続く老舗ワイン商「ワイングロッサリー」の3代目。
J.S.A.認定ソムリエ
シャンパーニュ騎士団公認 オフィシエ(将校)
アルザスワイン騎士団公認 シュヴァリエ(騎士)
アカデミー・デュ・ヴァン講師
ヨーロッパを中心に世界各地のワイン生産地を幾度も訪問し、ワインを学ぶ。それら一流の生産者たちとワインイベントを開催し、交流のコーディネイトを行なう。ショップでは世界各地の地域のワインを多種取り扱うが、特にブルゴーニュ、シャンパーニュ、アルザスでの滞在が長いためこの地域のワインは日本有数の品揃えを持つ。初級~専門分野までのワインセミナーも多く実施し、中でも京都の持つ和の食文化とワインのマリアージュを強みとしている。
構成・執筆/京都メディアライン
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